昨日は日経平均株価が新高値を付けて…おめでとうございます。「野村証券」(8604)の予期せぬ下落を受けて追証が発生して投げた8月20日の514.8円の3000株の「生贄」に、神様は反応してくれました。ありがとう。その野村証券は、目先の関門の585.9円をクリアして586円を付けました。「鬼より恐い1円新値」と言う言葉が、あったように思いますが…どうでしょう。
もともと半導体や自動車を中心に、第一四半期の好業績から見て、株価が下がるのは不自然だったのです。利益が上がっているのに株価が下がると言うバカな理屈ですから、株価の動きが間違っていたのでしょう。
問題は、これからも…外人投資家の買いが、続くか…どうかです。論理的な割安感のある日本株とギリギリ容認できる割高感の漂う米国株の比較感は、バフェットが行動をもって実践しています。この商社株の狙いは、間違いなく「資源価格」でしょう。ここで…オーソドックスですが…CRB商品価格指数のチャートを見てみましょう。
面白いでしょう。完全に下値のボックスを抜け出しています。「商船三井」(9104)が過去最高利益は2008年3月の1903億円です。この時に株価は2040円を付けました。その後、海運不況の2017年10月に10:1の「株式併合」の為に、今の株価に直すと20400円の高値です。
どうも…海運株が「買い辛い」のは、この「株式併合」があったためじゃ…ないかと思っています。カタルも調べるまで、知りませんでした。今回、調べて…初めて知ったのです。つまり株価が1万円だと言っても、昔の感覚では1000円なのです。人間の記憶と言うのは、ある意味で厄介な存在です。
本日の日経新聞には「鉄鉱石」価格の動向が載っていました。大揉めに揉めた…自動車の薄板鋼板の価格設定は「日本製鉄」(5401)が「トヨタ」(7203)を脅したと言われるほど…強引な交渉だったようです。
もともと…トヨタの「下請け叩き」は有名です。世界一の「ルネサスエレク」(6723)が利益を出せないのです。その為に、長く…「ルネサスエレク」が、世界一だと言う事実を知らない証券マンも多くいました。長く株価は低迷していたのです。(今は一番でないかも…。)
資源価格の高騰は、荷動きにも影響を与えます。ばら積み船と呼ばれる船の運賃です。この指標はバルチック海運指数が一般的な指標となっています。今の数字は4163ですが…この水準なら…かなりの利益が見込めるのでしょう。
この高騰の理由はコンテナ船の手当てが逼迫し、ばら積み船にコンテナを積むことが出来るから、余分な手間を考えても安くなるから、ウォルマートなどの大手の小売りは、独自に…ばら積み船を調達して、コンテナを運ぶ動きがあることを、先日紹介した「イーノさんの物流ラジオ」で紹介していました。
ここに資源価格が上がると…荷動きは活発化して更に拍車が掛かります。コンテナ船価格ばかりに注目していましたが、このばら積み船の需要も鉄鉱石価格の高騰ぶりを観ると、未来図は明るくなります。
バフェットと言う人は、日本の配当利回りで買える万年割安株の商社を買うあたり、流石ですね。アルミなども高値を追っています。このCRB商品価格指数は19品目で構成されています。(原油、無鉛ガソリン、暖房油、天然ガス、金、銀、銅、アルミニウム、ニッケル、トウモロコシ、大豆、小麦、綿、生牛、豚赤身肉、コーヒー、ココア、オレンジジュース、砂糖)です。
ただ…昨日発表されたCPI指数は「8月の米消費者物価指数(CPI)は「前月比」の伸びが過去7カ月で最低となり、市場予想も下回ったことで、金融当局が緩和策縮小を検討する上での柔軟性が高まったと受け止められた。」と報道されています。しかし…マジックです。比較が「前月比」となっています。此方の記事です。
しかし、こちらの数字を観ると予想は5.3%で、結果は5.3%だったそうで、前回の5.4%より僅かな下落です。このサイトは「前年同月比」です。
前月比と前年同月比の違いを、メディアは意識的に使い株価操作と言うか…印象度を変えています。相場を休めさせたい思惑が、背景にあるのかもしれません。僕らは「賢い投資家」を目指しており、注意深く…メディアの主張を観察しないとなりません。
そういえば…記憶力の悪いカタルは、いい加減にテレビの解説を聴いていたのか…昨日のWBSではドル表示の株価の事を述べていましたが、ドル表示では高値を抜いていないように思うのです。ケンミレのドル換算の日経平均株価のチャートはこんなイメージです。ですが…円では抜いています。カタルの聞き間違えかも…知れませんが、今の相場の焦点は「海外投資家の買い」が継続されるかどうかです。
故に、前にも掲げましたが、今の相場は日経平均株価が大きく上昇した2012年の11月からの相場に似ています。もう一度…その当時の日経平均株価の動きを掲げておきましょう。このケンミレのチャートはなかなか使い勝手が良いですね。証券会社は独自開発などせずに…ケンミレのチャートの使用料を払い、使えばいいのです。
昔、森田さんに会って使用の許可を頂いたことがあります。どうしたかな? 当時は共同通信社が入っている銀座の所に事務所があったけれど、あの家賃を払いきれるのかどうか…。もう引っ越したかなぁ~?そういえば…あそこの社員とも、時々…飲んだ記憶があります。
みんな…株屋は貧乏しました。早く、「名目時代の確立」が求められます。
カタルは、このシナリオを信じて…本日も値下がりした野村証券を2000株だけ買いました。昨日は585円で買っています。お金が続くなら、更に買ってみたいのです。ですが…日経平均株価は新高値なのですが…個人投資家のマインドは、依然、低いのでしょう。この時期に儲かっていると言う人は、そう多くないと思われます。
カタルは8月から一貫して船祭りを述べていますが、たぶん…この船に乗っている投資家は少ないのでしょう。
これだけ株価が上がってもTICK回数ではトップに立てません。更に…日証金の回転日数は大きく改善してきていますが…53日前後です。9月6日から相場が動き始めています。でも回転が効いている銘柄は多くなく…昨日、つまり9月13日の数字は39銘柄しか、動いている株がありません。指数対応銘柄を買っている個人投資家は少ないのです。
やはり…これだけ「開運株」の船祭りレポートを続けても、乗れる人は限られているのでしょう。だから…まず100株だけ買う事なのです。確かにチャートを観ると買い辛いです。
しかし論理的には、ここから株価が2倍になっても不思議ではありません。まもなく…新しい四季報が発売されます。9月17日のようです。前から述べているように…決算短信を読む人は限られています。一般的に、こんな変化率は常識では考え辛く…買いの手どころか…既に参加した人も、僅かな利幅で撤退をしたのでしょう。相場と言うのは分からないものです。
そういえば…昨日観ていた中に、やはり高騰を続けている株がありました。
「東邦亜鉛」(5707)です。この株も1Qだけで一株利益が217円もあるのです。四季報の通期予測は265円なのです。これを軽く…超えて、一株利益は700円台が狙えるのかもしれません。でも市況関連で700円だとしてもPER5倍なら3500円で、あまり妙味が感じられませんが、川崎汽船は3000円は堅いのでしょう。PERは5倍なら15000円ですから今の株価で買っても十分におつりが来ます。でもこんなに連騰をしていると…なかなか買えないものです。
三光汽船の「空売り」の話をしたように…今回は50年ぶりの大相場の可能性があります。だから…カタルは、その路線を考えて買い増しのクロスを実行しています。昨日も僅かですが…200株だけ買い増しを実行しました。
ですが…カタル自身、迷っています。さっぱり分かりませんが、論理的にはこんな株価ではなく…もっと異次元の相場になっても不思議ではありません。まだ1万円にもならないのです。おかしな話です。
今の相場の焦点は、このような「利益」と「株価」の話。
もう一つが海外投資家の動向ですね。指数が上がり続けるのなら…やはり証券株も賑わうでしょう。故に野村証券の選択が成り立ちます。この相場を検証するために…最近起きた外人投資家の相場である2012年11月からの事例を先ほど掲げました。
米国のCPIの話など…様々な株式市場の焦点を、カタルなりに咀嚼をして…皆さんに伝えています。後は、このレポートをどう利用しようが、読者の勝手です。自分でデータを集めて、面白いのがあったら、是非教えてください。「イーノさんの物流ラジオ」を教えてくれた読者の人は流石です。
日本人の投資家のレベルが上がることを願うばかりです。
そうすれば…1056兆円も現預金にしておきません。日本人の一般的な知識レベルと言うのは、こんな低いのです。本当に…バカ教育です。総裁選では…安全保障の予算の問題が出ていますが、教育にお金を使わないとなりません。
だから菅政権は後期高齢者の医療負担を1割から2割に引き上げたのは大きな功績ですが…誰もその実績を評価しません。本当は2割ではなく3割にすべきです。
80歳以上の延命治療など止めるべきでしょう。カタルは「自殺の容認」も含め…議論を進めて欲しいと願っています。若者にお金を回しましょう。死んで行く老人にお金を掛けても仕方ありません。また叱られるかな? こんなことを書くと…。日本の教育レベルは貧弱です。それでは…また明日。