カタル:どうも相場付きを観ると…カタルのトランプ政権への観察は、正しいように見えます。明らかに、世界経済の格差からくる…政権への不満が存在します。金融規制により、活発な経済活動が阻害され、一部の人達だけしか潤いが行き渡らないから、ブレグジットやトランプ政権の選択になりました。今度はトランプ政権誕生により、世界経済の最大のマイナス要因だった金融規制が緩和されるので、経済全体のパイが底上げされ、名目時代が加速します。つまりインフレになりますよ。果たして、ユニクロの柳井さんは、どの時点で…戦略を変えるか見物です。つまり…牛丼チェーンなども、どう変化するか…見物です。
皆さんも11月9日から10日のトランプ政権誕生による激変相場から、実態経済が、どのタイミングで、どのように変化して行くか…。観察する事は、非常に重要ですね。株式相場は一般的に、市場の6か月程度、先を動くと言われています。今の景色図は来年の夏ごろのイメージなのです。その動きを先取りしている筈です。米国の国債金利は8日時点で1.85%でしたが、9日は2.05%、10日は2.15%、そうして昨日は2.35%です。カタルが、元FRB議長のグリーンスパンの金利上昇説を紹介したのは、トランプ政権誕生以前の事だったと思います。
カタルは、長く不思議に思って来ました。バーナンキは早めにテーパリング(量的緩和の出口戦略=2013年5月)に傾きましたが、実際の利上げは、昨年末ですね。今年は、未だに実現していません。この背景は「ダリオ時間」(利上げによるリセッション説)が流れていたためです。金融規制の為に、なかなか景気が綺麗に上昇しませんでした。まるで気迷い症状の酔っ払い状態です。幸い、イエレン女史は優秀でした。利上げ支持派が多い中…彼女はしぶとく耐え、経済を観察してきました。その成果でようやく金融規制克服論が生まれて来ましたね。今年、夏の話しです。WTI原油価格の推移も、同時に参考にすると良いですね。
この米国の国債利回り推移を見れば分かりますが、今年の夏に、その状況が確認されています。カタル自身も、徐々に金融規制克服論に傾いていました。そんな時に金融規制緩和派のトランプ政権の誕生です。一気に、この動きは加速されますね。もともと清貧思想が行き過ぎていたのです。日本と同じミスを、米国も犯していました。日本は不幸にも泥沼状態に陥りましたね。だから日産マーチまでタイへの生産移転になり、過剰な空洞化現象が起りました。
日本人と言うのは、辛抱強い国民ですね。この失われた時代推移をみると…そう感じます。確かに55年体制は崩壊し、一時、自民党も下野しましたが…維新の会などの革新的な政権は、とうとう誕生しませんでした。第一次世界大戦の後…ドイツはナチ政権を選択し、再び戦争に突入しました。日本は際どく…残った感じです。ただ流動性の罠などを始めとする清貧思想は、日本に…依然、色濃く残っています。電通事件など観ると、そう感じます。
日本村論理からか…なかなか、働き方改革への幻想が消えず、未だに連合などの組織は、年功序列や終身雇用の形態に拘っているように見えます。ネットの普及によりクラウドソーシングが発展し、フリーランスと言う新しい働き方が、芽生えて来ました。これはスマートコミュニティーに対応した新しい形です。食うために働く意識が急速に薄れ…生活を楽しむ働き方が、選択されるのでしょう。だからカタルはオランダなどのベーシックインカムのような新しい流れに注目しているのです。新時代は文化の時代なのです。モノではありません。
カタルは毎日相場を観察して、その背景に流れている流れを解説しています。そうして…どうして、その銘柄が選択されるか…と言う基本的な考え方も、解説していますね。昔はカタルのような証券マンは、街にゴロゴロしており、別に証券マンではなくても、町のおじさんが政治などを含めた市場解説を出来る人も多かったのです。カタルが新入社員の頃は、よくお客さんから勉強させてもらいました。意地の悪いお客は、新入社員の証券マンを知識で、からかいます。何故、金利が上がるか?…など、知りませんからね。
これで黒田さんの面子も保たれ、退任できるかな?ようやく世界がインフレに向かいますからね。だってFRBだけでなく…日銀を含め、ECBも量的緩和を実施したわけです。何故、インフレにならなかったか? その理由は金融規制ですからね。世界経済全体のパイの拡大は、自己資本比率規制などで、阻害されていたのです。来年の春、今度、金融庁は「みずほ」や「三井住友」なども自社株買いを認めることでしょう。
本日、カタルは、また1000株だけですが…ケネディクスを買い増ししました。勿論、本命は三菱UFJです。でもレバレッジが、違いますからね。時価総額1129億円に対し…AUM残高は1兆6821億円(ベースは1兆1512億円)です。およそ10倍ですね。年率10%の資産価格の上昇があると…毎年、そっくり自社株買いが出来ます。まぁ、実際はリートなどの保持者に権利はあるのですが…搾取する会社の構造です。だれも銀行金利より良ければ、日本人は文句を言いません。だって…これだけ長く「失われた時代」を過ごしても革命が起きない国なのです。
このレバレッジ効果は、来年頃から表面化するでしょう。一株利益100円以上を継続的に叩き出せるはずです。何しろ日本はバブル崩壊から、長い時間を掛けて1300兆円を失ってきたのです。仮に過去最高になっても…戻っただけの話です。でも世界は…日本が眠っている間に、この資産インフレ効果を利用し、中国は3000万台も車が、売れる国になったのです。一方、日本はどうでしょう。軽自動車も売れません。馬鹿な清貧思想のせいですね。宮澤喜一は、晩年、反省していましたが…アホが上に居ると、末端は苦労します。
ある意味、電通のTさんも犠牲者なのです。可哀そうに…。だからカタルは株式市場を通じて、日本の在り方を、共に考えて欲しいと願って、毎日、毎日、無駄かもしれない努力を続けています。皆がハッピーになる道があるのに…どうして、それを否定する必要があるのでしょう。カタルには、サッパリポンなのです。3流大出のアホでもわかる理屈です。メディアは、猛省せねばなりませんね。なにがエリートだ…あほらしい限りです。
こうやって、毎日、不満をネットにぶつけているから…どうにか精神状態が保てているのかも知れません。仲間は、皆、うつ状態になり…おかしくなりました。中には自殺者も居ます。株屋が、どんな気持ちで市場に挑んできたか…。トップに君臨するエリートは、よく考えるべきですね。「1300兆円の逆襲」シナリオの舞台の幕は、開けたのでしょう。なにも米国の話ではなく、「流動性に罠」と言う泥沼の封印が、ようやく解かれます。それでは…また明日。