かたる:先ずは、お詫びです。昨日、合同製鉄を、合同鉄鋼と書きました。過去の原稿も間違っているかもしれません。棒鋼の「合同製鉄」(5410)が正式な社名です。読者からの指摘で気付きました。ありがとうございます。
今朝の日経新聞によれば…半導体以上に、棒鋼市況は上昇しており24.5%の価格上昇だそうです。建設資材の高騰は、これからが本番でしょう。もっとアクティブな動きになる銘柄もありますが…、あまり一杯、銘柄を提供しても意味がありません。銘柄などは、一つで充分なのです。
いやはや…昨日は、参りました。おかげで今朝は三度…というか、何度目か分かりませんが、ケネディクスの「保険料」を、払う形になりました。昨日の寄り値の713円で5000株買ったのですが…想定外の下げを食らい、期日の近いものを、今朝方、692円で5000株売りました。トホホ…。一体、何をやっているのか。
毎度の事ですが…株価の動きなど誰にも分かりません。故に、いつもカタルは保険料を市場から求められ…その度に払う形です。
今回は更に追加の保険料を要求されるかどうか…。この程度で済めばラッキーです。ケネディクスは、一貫してレポートしていますから、今回の一連の出来事について、コメントをする必要が在るかも知れません。
カタルの時代観からの…ケネディクスの株価評価は、一貫しています。「1300兆円の逆襲」のシナリオは不変です。しかし途中経過は、様々ですからね。
今年の春に、初めて…エリオットと言う世界的なヘッジファンドが、ケネディクスの株を買い集めました。このファンドの資金量は多く、どちらかと言えば…M&Aを専門に考えているファンドと言うイメージです。おそらく…ある程度の株を買ったエリオットは、会社を訪問したのでしょう。そこで…宮島さんは慌てたのだろうと思います。エリオットの狙いは、失業率の改善から、日本も実質時代から名目時代に転換するので、支配不動産を多く持っているケネディクスを買収しても良いと言う態度だったのでしょう。
誰でも、そう思います。適正価格での収益不動産は、なかなか手に入れることができませんからね。銀座シックスの8Fのフロアを200億円前後で売却して、ヒューリックは80億円前後の利益を、手に入れたと言われています。4月に取得を発表して7月に売ったのかな?
この事例のように…今年の春に初めて、アクティブな世界的な資金が、日本に流れ込んできたのでしょう。この理由は、失業率などの指標から、実質時代が名目時代に激変したのを確認したからでしょう。同じ時期にエリオットも行動を開始しています。
エリオットの面会を受け、宮島さんは驚いたのでしょう。故に知り合いのファンドに株を持ってもらい、エリオットの持ち株を引き取ることに決めたのでしょう。その相手がARAです。エリオットは日立国際の買収にも絡み、資金が必要だったのでしょう。故に…この提案に、快く応じた形です。
そうして、このARAの持ち株を、今度はケネディクスが自社株買いと言う形で、買い取る算段が事前に在ったのだと考えていました。でもエリオットの持つ株以上に、ARAは買っており、この考えは違うのかも知れません。
でも此処でのケネディクスの株の下げ方を見て、やはり、この可能性も高いのかも知れませんね。まぁ、こんな推察が当たるかどうか…。真実は当事者しか分かりません。市場には様々な読みがあり、株価が形成されていきます。
多くの人は…このような「下衆の勘繰り」の噂話が大好きです。今、話題になっている相撲界を見ても分かります。毎日のように…テレビのワイドショーは、この話題で、持ちきりです。NHKまでもが、報道する日本村論理の社会です。
でも投資と言うのは、時代を観る「眼力」が、勝敗を決めます。たぶん、現状の不動産業界は、凄いのだろうと思っています。サンフロンティアをみれば分かります。しかし市場は、なかなか…このビック材料を評価しません。「1300兆円の逆襲」ですよ。何故なのでしょう。
一つは長かった「失われた時代」の洗脳です。そうして、もう一つが人口問題でしょう。少子化で不動産は、余ると考えているのでしょう。しかしわが国は、世界中のだれもが不動産を買っても良いのです。事実、東京の高級不動産は、今や中国人のオーナーが一般的です。日本人で日本の不動産を買っている奴は、殆ど居ません。レーサムの収益を支えているのも、中国人でしょう。
何故、カタルがケネディクスに、拘っているかと言えば…お金は無限にありますが、収益不動産は、ないのです。いくらお金を積んでも、不動産と言うのは買えないのですよ。高島屋の隣のビルは…土地を手当てし始め…何年かかり、あのビルが完成したか…。たった一室を所有する頑固な老人が死ぬまで…まるまる一棟分の買収代金が、何年も、寝るのが不動産業界です。その間、金利を永遠と払い続けるのです。
カタルの友達が800億円を預かり、収益不動産を買い集めようとしましたが、採算に合う不動産を買う事は出来ずに、お金を使いきれなかったのです。銀行が大量の不良債権処理をしている最中の話ですよ。如何に…不動産を集めるのが、難しいか分かります。
そのような古いビルでも、最新の形にリノベーションをするだけで…サンフロンティアはこのような利益を計上できるのです。ケネディクスの抱える不動産は3流が故に、古い価値の物件が多いのです。まるで「宝の山」です。経営者が、会社の方針を変えるだけで無限の利益が、湧き出てくるのです。分かりますかね。
市場と言うのは、駄目な経営者を排除して優秀な経営者を選ぶ場でもあります。嫌ならMBOをして上場すべきではありませんね。株式公開している以上、世界競争に挑み続けるべきです。今の日本の不動産市場は、眠れる獅子が、目覚めたばかりのイメージでしょう。故に「1300兆円の逆襲」と言うテーマを、長く掲げています。カナダ以上に不動産価格が上昇している所もたくさんあります。日本は宝の山なのでしょう。でも目先の株価を読むのは、需給バランスの関係があり難しいものです。
実際にケネディクスは、この所1238万株から1644万株に信用の買い残が増えています。カタルは、何しろ…6380万株時代から、永遠と…この話を述べています。なかなか開花しないから…馬鹿の一つ覚えで、繰り返しているだけの話です。
目先の下衆の勘繰りなどをしても、仕方ないので…カタルは自身のシナリオを信じて行動するだけの話です。でも貧乏人はいつも株価が安値になると、保険料を納めねばなりません。トホホの世界ですよ。読者の皆さんは、賢く…振る舞って下さい。
さて昨日、事件が起きました。この話だけで…ピンと来た人が居たら、たいしたものです。「行って来い」になったクロスマーケティングの話です。何が…事件か、分かりますか? 実は、この株、カタルは500円前後から始め、1000円まで行きました。既にカタルは、その前に卒業宣言を出し、2000株だけ500円前後の買い値の株を現物にして残したのです。
そうして2度の減額修正かな? 赤字転落発表の時に、大量の売り物を被り、200万株程度の売り物を残したのかな? すっかり株数は忘れましたが、カタルは、その売り物を最初は3000株、買いに行きましたが、あまりに売り残りが多い為に1000株だけ減らし、569円で2000株買ったのです。その日の出来高は、僅かに23900株です。その後、一度も…株価は、カタルの買い値を上回ることなく…500円台でウロウロしていました。そのクロスマーケティングが…昨日は、初めて…595円までの株価を付けて、狼煙をあげました。
まだ狼煙ですからね。直ぐに、株価が上がるとは言っていません。気を付けて下さい。非常に株価の動きが、弱かったのです。依然、この手の株にしては、信用買い残は重いままです。この株も、この年末調整で、カタルは損切りをしました。クロスをせずに…売り切りました。通常は569円を、何度か上回るのが普通です。一度も上回ることなく推移していたので…きっと弱いのでしょう。
このように…株価を詳細に追い、自分でデータを付けていれば…変化に気付くのです。だから、カタルは先ずは「打診買い」をしろ…と述べています。カタルが、何故、その株を推奨をするか? 背景は、様々な理由があります。先ずは、自分で買ってみることです。それから、自分の頭で考えれば良いですね。
ケネディクスの間違いのような失敗は、ザラにあります。カタルは、その都度、カタルの頭の相場観を、市場の動きに合わせ修正しています。本日はケネディクスの生贄を捧げた次第です。神様は、カタルの生贄の提供で、お怒りを収めて下さいますかどうか…。神のみぞ知る領域です。それでは…また明日。年内は…明日で終了です。
「終い良ければ…すべて良し」と言いますが、保険料を大納会で払わされるとは…今年は好成績でしたが、終りが、これじゃ…喜びも半減です。トホホのカタルを、いつになったら…卒業できるのでしょう。