かたる:人間の記憶と言うのは…いい加減なものです。カタルはITバブル時にソフトバンクを買っており、1万円まではガンガン強気だったのですが、それ以上は、上がり過ぎだなぁ~と思っていたのです。今から20年近く歳月が経過するので、記憶が曖昧なのは、仕方はないとは言え…東大法科なら、もっと鮮明な記憶だったはずです。流石に…カタルはアホです。
カタルの頭のイメージでは、ソフトバンクは10月頃に1万円台に入ったように思っていたのです。そうして…他の株、ソニーなどに、動きが波及して行った…と思っていました。
しかし…調べたらソフトバンクが1万円台に乗ったのは、なんと…1999年3月16日の話なのです。年初は6700円のスタートでした。それが1年と少し掛けて198000円ですからね。ITバブルの凄さが分かります。
「掉尾の一振」シリーズで、記憶力の悪いカタルは、昔の相場を想い出そうとしています。このソフトバンクのチャートは、理想的な値動きに見えます。春は出来高が多く出来ており、本格的に株価が上昇する時は、出来高はそれほど膨らまずに…株価だけがドンドン上がっていきます。しかし…6700円が198000円ですから、29.5倍に、僅か1年と2月程度でなっていますから、この間のソフトバンクの保有者は、どんな心境だったのでしょう。
実は、カタルの顧客にも、一人だけ保有者が居ました。買い値は低かったのですが…最初から「絶対にソフトバンクは売らない」と言っていたので、危ないとは思っていましたが、ずっと…放って置いたのです。でも2月に入り株価が急落してくると、顧客から怒られましたね。「何故、売らせないのだ」…と、その話を切っ掛けに、売り買いをするようになりますが、その時に切り替えたのが、同じグループのソフトバンクテクノロジーで…結局、ソフトバンクを持っていたのと同じでした。
損をした、思いになった顧客の満足度は悪かったようです。此方も神様ではなく…1万円を超えた時に。既に、株は高いと思っていましたから…ね。でもソフトバンクの株価が下がって来て、そのソフトバンク株を売らせた時に、他の株を買わせずに、家でも買わせておけばベストだったのでしょう。まぁ、そんな話しより、興味深いのは…このソフトバンクの動きです。
通常、大きな相場になる株は、相場の助走と言うか…最初の波動で「大商い」をするケースが多く見られます。どの大相場になる株も、大概は…この出来高が、非常に重要です。故に、良くこのソフトバンクの形を覚えて、置いてください。
掉尾の一振で、この話を持ち出しましたが…実は、このソフトバンクの話は布石です。一つは「夢テク」が、このようなイメージで、株価がドンドン上昇しないかな?…との期待と、もう一つの狙いは、サンフロンティアの昨日の出来高が455万株を超えたので…ひょっとすれば、この株価は、一気に大化けの要素も、あるんじゃないか…と思い、ソフトバンクの事例を掲げました。
ソフトバンクも、最初は大衆が参加する相場だったのですが…チャートを見ても分かるように…最初の相場では、株価は、なかなか上昇しません。しかし玉がドンドン沈み…やがて少ない出来高でも、株価が大きく上がるようになります。
このように…株価の上昇と出来高のバランスは、ワンパターンずつ、ズレルのが通例です。aの春の頃の参加では…なかなか上手い、成果は上がりません。でも出来高bの後半の段階になると…株価波動はAのような…緩い上昇を始めます。
極めつけは、c のように少ない出来高の時に、株価は、ぐんぐん上昇をしていき、最後のフィナーレに繋がります。必ず、株価はA、B、Cと…上昇過程が続く中で、上昇角度が鋭角になって行きます。これが人間心理の動きです。
昨日のサンフロンティアの455万株は、ソフトバンクのaの最終部分かも知れません。1年程度、売らずに持っておくのも…一つの手でしょう。
何故なら、論理的に考え、どう考えても、この株価は、あり得ません。通常、いくら実質時代の評価でも、利益成長は66円、94円、118円、190円、150円(四季報数字)と、なかなかの伸びです。売却物件の時期により、期ズレの利益計上があるので…多少の凸凹は仕方ありませんが、基本的に売り上げの伸びを見ても分かるように…成長路線です。
バブル期の名目時代評価なら、間違いなく、株価は1万円を大きく超えています。通常の株価評価でもPER30倍の評価が、妥当な気がします。それほど…良い伸び率です。
ROEは19.6%で…この低金利下で、この会社に資金を預ければ…2割になるのです。市場は、必ず、株価の訂正をするのでしょう。問題はその時期ですが…玉の吸い上げを、行ってからになるのでしょう。でも良い形での推移です。
一方、エリオットの介入で、株価上昇のスタートを切ったケネディクス、来年の春で1年になります。これまでの上昇角度から…ドンドン鋭角な上昇過程を歩むのだろうと思っています。此処での意識的な値押さえは、当然なのでしょう。
カタルは本日も、株を買っています。果たして、自社株買いのスタートで、どんな展開になるか、既存のARAなどは、自身の持ち株を、自社株買いにぶつけるのでしょうか? まぁ、株価の動きを見ていれば…分かります。
しかし時代は、これからで…、日本は、ようやく「1300兆円の逆襲」がスタートするのです。だから、その核であるサンフロンティアとケネディクスは、メインになります。論理的に割安の買い易いサンフロンティアと、現状の収益では買い難いケネディクスと…二つの性格を持った株を「1300兆円の逆襲」のテーマでは、推奨しています。
同じく…間もなく、買いにくいゾーンに入る「夢テク」ですが…アウトソーシングの動きに似ています。アウトソーシングは、特別損失の計上で、一時的に株価が緩みました。しかしその後は、一貫して上昇を続けてきます。高値を切ってからの動きが早かったのです。
アウトソーシングは、昨年6月に、1年前の高値1066円(修正後)を切りますが、あの動きに似ているように感じています。そうして…アウトソーシングは、大幅な増額修正をして人気株になり、現在に至っています。今年3月に付けた1113円の高値を、夢テクは、いつ抜くのでしょう。
現状は、この3銘柄に、力を注いでいますが…本日は損切りをした合同鉄鋼を、再び高値で買い直しました。実は年末の利益調整で、10月のスッ高値で買った2340円の玉を売り切ったのです。クロスすべきでしたが…あまり持ち高を増やしたくなかったのですね。あの時は、もう充分な今年の成果だと言う事もあり…損切りできるものは、すべて売っていました。しかし相場観は…これからです。故に、本日は、再び買い直しました。
一昨日かな? 日経産業新聞に建設資材の事が書かれていましたね。「生コンが足りない」との事でした。運転手も居ないし、車もない…失われた時代が長かったために、名目時代を忘れた経営者が多いのです。来年、このような資材関連は、大幅な増額修正になります。もう…その事は決まっているのです。その割に…市場には、まともな株価判断を出来る人間が居ないようで…株価が安値で放置されている株が、たくさんあります。
自社株買いを控え…意識的に値押さえをしているケネディクスを始め…増額路線を歩む会社は、多く転がっています。本日は、先日、橋が落ちる…と紹介した横河が、大幅高になっています。何れ…証券株なども、上昇を始めますからね。
因みに…年末の利益調整をしたカタル君の今年の成果は…300万のスタートでしたが、利益は1000万で、ここから税金を引き800万の儲けで、今年を終えました。故に200万が400万、800万ですから、今年、余分に稼いだ分は、お金を引き上げ…既に来年受け渡しになっていますから、800万円からのスタートで、新たに始めます。もう半端のお金は引き上げましたが…東芝の5000株だけは、残してあります。
果たして…来年は公約通り、800万を1600万にする事が出来るかどうか…。因みに初年度は200万で始めましたが、目標を達成できずに100万の儲けで終わり、故に、今年は300万のスタートだったのです。これがカタルの今年の成績です。読者の皆さんは、如何だったでしょう。
カタルは、いつも公約通りに行動をしています。事前に、これから買うよ…とも述べてから行動しています。本日はケネディクスに、合同鉄鋼を買っています。夢テクも下げれば…買おうかと思っています。勿論、サンフロンティアもそうです。
この夢テクは700円割れからスタートしています。みんな…事前にレポートで述べています。夢テクが、アウトソーシングを追う展開になるとの構想は、既に、何度も述べています。
このサンフロンティアは、果たして…大物のヘッジファンドが関与するかどうか…。出来高面からも注目されます。明日で…年内の最後の買い場ですが、カタルは、株を枕に年越しになります。果たして…どうなるでしょう。それでは…また明日。
アララ…折角、寄りで買ったのに…ケネディクスは700円ですね。まぁ、こんな事もあるか…。トホホ…。