時間投資

昨日のNY市場は面白いですね。FOMCの動きを受け午後から急騰し、マイナス分を埋めてプラス圏に浮上しましたが、大引けは売られて終了しています。基本的には此処から上は簡単に高値追いを出来ないと言う事でしょう。米国株は良く戻りました。一方、日本株は弱いままで推移し、「失われた時代」の精神状態を引きずっています。

NYダウ平均株価の1日足

この感情はメディアも一緒なので、なかなかポジティブな発言が消えています。市場にはネガティブな話題の比率が高いように思います。その様子を東証の空売り比率から見ると分かるでしょう。

空売り比率の推移(月間)

地価動向がようやくプラス圏に入り、27年ぶりに地方の住宅地もプラス圏になったことは非常に大きな事です。最近はスルガ問題やレオパレス21問題など…環境は悪くなっており目先はネガティブですが、大きな流れでは、ようやく日本はバブルの後遺症が消え始めたと思っています。リーマンショックもそうなのですが、基本的に金融危機と言うものは、なかなか傷が癒えるものではありません。

今回のバブル崩壊では、三菱グループなども、明治時代から培った含み利益を一掃するほどの激震展開だったのです。もともとバブル崩壊と言うか…、経済変動の幅は新興の成金を淘汰する程度のものです。バブル期では桃源社や秀和と言う連中です。

でも今回のバブル崩壊は森ビルクラスも倒産の危機に喘ぎました。まぁ拓銀や山一などが消えたように…大きな体制転換でした。

公正取引委員会の足枷がありましたが、もう法案が改正されたのかな? 少し勉強不足で詳しく分かりませんが…今度は地銀が淘汰されます。日本の銀行の仕組みは都市銀行から地銀、そうして信用金庫に信用組合、更に農協などの多くの金融組織が溢れています。金融教育が進み、ネットマネー時代になりクラウドファンディングなどの新技術も生まれ、金融の世界も大きく変貌するのでしょう。

世界の不動産価格は、概ね5%程度の上昇を毎年、続けています。この水準でお金が劣化すると考えるのが普通でしょう。NYで暮らしたことはありませんが、ランチ価格はおよそ2000円程度なのでしょう。だいたい東京の2倍程度なのでしょう。この感覚の差は失われた時代下で誕生しました。

株式相場もそうですが…大勢観と目先相場の違いを理解しないとなりません。基本的に今の時期は、逆金融から逆業績に移行しており、更に金融相場の色彩が段々強くなるイメージです。

今回のFOMCも基本的には方針転換と言うイメージです。中国は金融や財政政策をフル活用し、景気の落ち込みを防ごうとしています。中国は広く…北京や上海では不動産規制も厳しく価格は下落していませんが上昇していると言えるかどうか…。ところが地方都市でも場所により大きな違いがあります。未だに2ケタ上昇をしている場所も非常に多いのです。

上海総合株価指数の推移(日足)

スポットの当てる場所の違いで、違うデータが出てきます。やはり上海総合株価指数は正直だと思っています。カタルは「中国株を買う準備をしよう」と以前に述べました。その通りに結果になって来ました。これからですよ。

多くの読者は性急です。景気循環と言うのは3カ月~半年単位で動き始め、その期間はマチマチですが、概ね1年以上続くものです。自分がどんなスタンスで株式投資に期待して投資するか? その時間感覚が、全くできていない投資家が多いようです。

安値を買うなら、時間がかかるのです。だから時間を節約したいと思うなら人気株の高値圏の株を買うしかなくなります。そうすると…その途端にリスクは大きくなります。カタルはここに来て足踏みを想定しており、時間がかかる銘柄を選択しています。

読者の皆さんは、その時間差が、理解できないようです。少し自分の買った株が下がると困ったどうしよう…ワイワイガヤガヤ。少し辛抱を強いられると、途端に失敗したと思うようです。でも…景気循環や時代感覚を見る投資の姿勢が、必要だとカタルは考えています。

ユビキタスの日足推移

例えば循環論のユビキタス等…は、非常に綺麗なチャートをしています。通常、兆しの高値を、こんな形で更新し始めることは…余りない事です。

そこで時間軸を変えて、長く見ると…その理由が分かります。今のユビキタスの株価位置はそんなに高くはありません。過去2度の人気の時は3500円前後を大きく超えています。何れも単発ですが…。

ユビキタスの株価推移(週足)

基本的に半導体のスパーサイクル論も、時間の経過をみないとハッキリしません。進化論の話です。つまり今は景気循環の端境期のイメージです。カタルは逆業績相場から既に金融相場入りし始めていると考えています。

だからディフェンスストックの医薬品株に、あまり強気ではありません。アンジェスMGもオリコンスもそうです。昨日、材料を出してストップ高した「J・TEC」も、既に離れたままです。その理由は景気循環の流れが、まもなく終了するからです。仮に目先、上手く利食い出来ないと…次の順番は、相当な期間を待たされます。山手線の電車と同じです。次に一回りするまで、時間を要するのです。

相場が大きくなるためには…全ての条件がマッチしないと駄目なのです。だからわざと今回は時間がかかる銘柄を選択しています。まだ底入れしているかどうか…。いずれも…確認が取れていません。毎回、毎回、当たり続け、その株が2倍以上になるなら…お金など、あっという間に10倍、20倍になります。そんなバカな事を期待する方がおかしい。

世間の常識は、株式投資の場合は、良くて…年間で20%程度なのでしょう。そんなものですよ。ところが皆さんは…どうでしょう? 安値圏を買い、時間を待つか。高値圏の博打を繰り返して…切った、張った、…を繰り返すか。それぞれ、投資家の自由なのです。

サイバーダインの株価推移(日足)

基本的に、未来に大きく上昇する株を見つけ、何度も、何度も…売り買いを繰り返すやり方が、正しいと思っています。循環論ではユビキタスに続き、一服を入れているサイバーダインなども、前の高値を更新する確率は、高い様に感じています。ただ…あまり魅力を感じてはいませんから、故にカタルは既に卒業しています。

何度も言いますが…株式投資は自己責任です。自分が様々な意見の中から、どれを採用するか?それは自由なのです。嫌なら買わずに、場合によれば、空売りをしても良いのです。要するに…自分が、どう考えて、どう行動するか? その決断からの行動は自由なのです。その責任は、儲けも…損も、全部、自分が負うのですね。こんな事は常識ですからね。

リスクとリターンの関係は良く出来ています。株価位置によりその関係は大きく変わります。その関係は時間にも影響が及びます。ぶらさがりが多くなれば…時間をかけて整理をするか、株価を下げて淘汰するしかありません。株価位置と時間の関係も重要です。カタルの次回のテーマは、この時間の克服です。



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