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NY市場の戻り相場を観て、上海総合株価指数の立ち位置や市場心理の状態が分かると思います。同じ名目政策を実行している市場ですが上海総合株価指数は病み上がりです。一方、強烈なクリスマスショックを食らったNY市場ですが…米国は基本的にリーマンショック以来、名目時代(インフレ=資産価格の上昇)を謳歌している市場経済の覇者なのです。実質経済(デフレ=資産価格の下落)の怖さを理解している本物のエリート集団が、政策を実行しているのでしょう。市場経済の良さと脆さを知っている政策担当者が多く存在し、経済界もその仕組みを充分に理解している訳です。

あのバフェットが、どういう基準で…アマゾンを割安株投資として認定して、投資に踏み切ったのでしょう。長年、アマゾンは売り上げだけを追い、赤字なんか…なんとも思ってなかった会社です。どれだけ過去に批判を浴びて来たか? その辺に転がっている、過去に発行された巷の経済雑誌を読めば…その事が分かります。でも数年後、10年単位でみると…途轍もない成果を生みました。「潜在成長率」と言う考え方の成果なのでしょう。

日本人は表面的な面しか物事を考えず、未来に夢を託すことをしません。現在の現象しか見ずに、一流と呼ばれている人が、何か、もっともらしい事を言うと…そうだ、そうだと合いの手を入れ、自分自身もその戯言に染まります。

でもカタルはピカソが良いと言われても、サッパリポンです。キュビスムなんかサッパリですね。ジョルジュ・ブラックなんかも…分かりません。でもフェルメールの「光と影」は何となく理解が出来なくもありません。

自分の価値観を何処に置くか…人それぞれなのです。カタルは株式市場の現場の末端に長く身を置き、様々な人間模様を観てきました。残念ながら、K氏のような大物経済界の一流人との付き合いはなかったのですが、顧客はみんな、それなりに世の中で成功者と言われる人達でした。

だから様々な事を、その人達から学びます。人生哲学と言うか…。成功者の人生はみんな小説のような実体験を持っています。時には酒を酌み交わしながら、貴重な体験談をたくさん聞いてきました。だから営業の仕事は、ノルマは常にきついのですが…楽しい生活でした。

実は…カタル自身も、よく騙されます。…と言うより、カタル自身がセールスに弱い人間です。成功するための方法論と言うか…。米国の保険屋さんが書いたポール・J・マイヤーのハイツー本(自己啓発)を100万円近くも出して、ローンを組んで買ったのを覚えています。いつしか…その本は、段ボールも開かずに捨てられる運命になりました。そんな人間です。セールスのノウハウを磨くために、自己投資も欠かさずに勉強をした時期もありました。そうやって自己研鑽を積んできましたが…なかなか一流域の人間にはなれません。

難しいのです。所詮、資質のない人間が、どんなに努力を積み重ねても…神様はなかなか微笑んでくれません。

あれ? どうしたのでしょう。今まで鳴かず飛ばずの…相場を繰り返してきた東邦チタンが大幅高しています。令和初のカタルレポートは、東邦チタンの決算を受けたレポートを書いたばかりです。そのレポートが、早速、令和初日に…高い評価を受け、もう直ぐストップ高近くまで…上昇しているのです。これは…カタルファンのみなさんにも朗報です。期日が近いから2000株だけ1040円で売り出してみます。

あれ…直ぐに売れました。なんと…あれだけ損をしていたのに分からないものです。世の中は捨てたものではありません。 「捨てる神あれば、拾う神あり」とは、良く言ったものです。売れましたから、カタルは有料レポートで書いた通りの実践をします。カタルは常にハイリスク派です。そうして…有言実行派なのです。

本日は日経新聞に追随して、観測報道なのでしょうが…相場環境もマッチしているので、目先は高値水準に位置する千代化も、追撃買いを実行しています。あらら…こちらは寄り付き高です。364円の買い値なのです。でもかたるは株価を観ても心が揺らぎません。可能性のある株は、自分の投資尺度に従い、粛々と行動するだけです。

一昨日の仕掛け人の話から、良く市場で流言にだまされやすい人間の話を、昨日も紹介しましたね。市場では誰々が買った。だから株価は上がるだろうから、自分も同じように行動をしようとします。でもそれでは上手く行きません。何故なら、バフェットのように我慢は出来ないのです。彼はコカコーラを、一体、何年も…売らずに持っているのでしょう。でも偽物国家の日本は、なかなか村論理から抜け出せず、本物系の人間が世に出てくると、みんなで叩きます。

バブル期はリクルートの江副さん、IT時代はやはりライブドアの堀江さんでしょう。どう考えてもカタルには国策逮捕に見えます。今回のゴーン事件もそう感じています。確かに常識を逸脱している面もあったのでしょう。でもこの程度の「あそび」(車のハンドルのあそびの話)がなくては、世の中は円滑に回らないと思っています。此処まで…捻じ曲がった「清貧思想」で、叩く必要性があるのでしょうか? 

外国人の立場に立って、物事を判断すべき時代だと思っています。何故、鎖国精神を持ち出すのでしょう。もし自分が外から見て投資をしていたら、やはり日本は異質の存在だと思わないのでしょうか? 地検内部にも意見対立があったはずです。識者は、もっと時代背景を考えて、行動をすべきでしょう。本当に…その行動が日本の為になるのでしょうか?

もう直ぐガラガラポンの時代がやって来るのですよ。本当に…自分達の論理だけで行動して、未来の子供たちが、楽な生活をおくれますか? どうしようもない…クズばかりが跋扈する世の中に見えるから、「株式市場 日本を考える」なのです。自分で信用取引をして追証の苦しみを味わってみれば良いのです。そうすれば…自然に日本の在り方の不自然さに気付きます。なにもカタルの意見が、正しいとは言いませんが、世の中には多様な生活の価値観があり、多様な見方を認めても良いと思っています。

株式市場で何度も何度も…挫折を繰り返すと、株価一つとっても、たくさんの見方が存在します。千代化もそうだし…東邦チタンもそうです。ケネディクスだってそうなのです。カタルの見方が正しいとは言いませんが、せめて、市場には色んな見方があるんだと思って欲しいのです。

あのバフェットが、アマゾンを評価し直す時代なのです。スマートコミュニティーは既存概念を打ち破る時代革命なのです。だから…自分の考えと違う動きをする株式市場を観たら…自分の意見を修正せねばなりません。常に時代の流れが正しく、自分の古い概念は変化させて行くべきなのでしょう。それではまた明日。

なかなかストップ高しない東邦チタンですが、一体、誰が買っているのでしょう。なにしろ稼働率がソロソロ目一杯になり、これで貿易統計の裏付けが得られるなら、世界中のヘッジファンドが狙いを定めてきます。 何しろ、アマゾンを評価し直すほどのバフェットは航空機株を買い増しています。この狙いと…同じ流れなのです。時代背景を考えれば…自ずと、上がる銘柄が見えてきます。



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