4/19

この時期の株式相場を観ていると…やはり「疑心暗鬼」の相場付きと言う印象です。主力株はマズマズの動きですが、個人好みの信用買い残が重荷になっている株、例えばケネディクスや東邦チタンなどですが、どうしても地合いが悪くなると値下がり傾向が強くなります。昨日の動きはそうでした。要するに買い物がない所を…慌てて売っている印象です。

株を良く知らないから不安感が増すのでしょう。どの株もそうですが、基本的に株価はあまり動かないものです。特に人気圏外にあり下値圏と思われる株価位置の株式が、ドンドン下がり続ける昨年末のクリスマスショックのような展開は、非常に稀な現象です。

でも今は違います。安川電機を観れば分かります。安川電機は空売り残がドンドン増えており、逆日歩が付くほど仕手化しています。つまり相場環境はそんなに悪くなく、むしろポイントを押さえておけば良い相場だと言えます。

カタルは昨日も千代化を買い下がっていましたが、本日は367円で売れました。この株価は大商い(4/19)をしたVWAP(出来高加重平均取引)と言う平均買値なのです。つまり通常は売れない筈の株が、利食い出来るので、目先の相場も生きている様に感じています。

ただ増資問題が決着していません。だからたぶん…少し時間がかかるのでしょう。決算発表がいつなのか? その数字を観て、決めるのでしょう。この時期に株価が上がってきたのは「特別損失」の損金が、確定したんじゃないかな?…と推察しています。今はドンドン上がる段階ではないのでしょう。この株も、何故か逆日歩が付いているようです。不思議です。

昨晩の米国は小売りが良く、米国景気の好調さを物語っていました。このグラフを観て思ったのですが、米国は消費の割合が高く70%程度です。 日本は60%を割れる程度かな? 韓国は48%程度で、中国は40%程度だそうです。でも中国の消費は伸び率が高いのです。両国とも輸出でもっています。消費比率の数字はイメージなので…正確ではありません

米国小売り売り上げ額と前月比伸び率推移

故に「小売動向」を探ると、米国の景気動向が良く分かります。そこでメディアに載っているものは、短いものばかりですから…カタルは商務省のホームページに飛んでグラフを作成しました。

これを観ると分かります。株価動向は景気を敏感に表現しています。リーマンショックの時は大きく落ちています。つまり3月の小売りが前月比で1.6%程度も伸びたのは、比較的に大きな数字の伸びで、この消費を支えるのは、この所の株価推移だと言う事が分かります。今回は自動車ディーラーも3.1%と大きく伸びていました。18か月ぶりだそうです。

日本の認識は、昔は世界経済の動向を敏感に反映するとされていましたが、近年は内需が拡大しています。インバウンド需要など…安倍政権の政策のおかげです。旅館などの旅行業界は、安倍政権様さま…です。基本は政策次第で、いくらでも国民は豊かに成れるのです。

何故、野党は政策論争をしないのか? カタルにはサッパリ理解できません。株価の低迷が物語っているように…デフレの関門である22750円を抜けないのは、政策が貧困だからです。社会保障費は「待ったなし」に膨らみ続けています。メディアが悪いのです。言葉尻を捉え…責任を追及する馬鹿さ加減の報道はやめましょう。真実を知ることが必要です。

でも嬉しい事に…とうとうLIXLの潮田さんが、辞めるそうですね。これも株主の権利が影響した現象です。先日の伊藤忠とデサントの話と…東芝などの話と同列です。昔は株式持ち合いが強く…なかなか株主の意見が反映されませんでした。しかし会社は株主のものです。株主還元比率を上げるべきです。100%の還元をすべき企業はたくさん存在します。

基本的にROE15%以下の企業は、存在価値がないと思ってもいい程です。 効率経営をして利益率の低い産業は、淘汰されるべきでしょう。常に競争原理が適用されるべきです。良いですか…僕らは、「賢い投資家」を目指しています。その為には、確りした理由を持って株式を買う事です。ムードに流されて…売り買いをしない事です。そうして資金量が小さくてもブツブツ投資は実践できます。

本日、利食いした千代化は200株単位で買い下がっていたものです。200株なら1回あたり…たった6万円です。100本買うとしても600万ですから、大したことがありません。ブツブツは10万株を買うつもりで、1000株単位で、毎日、売り買いをしていました。だから伝票(注文件数)が、毎日100件なのです。

それも全部1週間単位の注文です。値動きに関係なく…注文を毎日出していました。株価の変動など関係ありません。明日の株価は分かりません。自分の価値観に合うなら、その株価水準になったら買えばいいのです。ネットなら手数料は僅かです。

このLIXLのケースを観ても、日本は長い失われた時代から解放される時代変化が到来していると言えるのでしょう。何故、カタルが失われた時代の平成から、名目時代の令和になると述べているか? 様々な理由が背景にあります。

今日は米国の小売りの話、LIXLの話をしましたが、もう一つ、昨日は半導体大手の受託生産をしているTSMCが決算を発表していました。1―3月は32%減の614億台湾ドル(2230億円)だそうです。売り上げは2187億台湾ドルです。32%減と言っても、かなりの利益率です。問題は4―6月期で市場予測と同じような会社発表でした。株価は半年先を観て動いています。つまりもう4月なので今は7-9月期の3Qが焦点になっています。

今、SUMCOの1510円が売れてきました。本当は買いたいのですが…この株は多少信用買い残があるので、来週は連休を挟み、多少、緩むと考えています。故に実質的クロスとイメージしています。利益を出してまた買うつもりです。

たぶん連休明けは強いのでしょう。でもやはり慎重になります。米国株は1月からノンストップで…上がり続けています。セルインメイの格言もあり、5月は調整と言うか…揉み合いに入ると思っています。このまま上昇するシナリオもありますが、過熱感を感じ始めています。

故にここでは安川電機の動向が注目されます。今は4300円です。この安川電機が休まずに…6000円台の過去最高値を取っているイメージが米国株です。昨日はマイクロソフトなんかも高値追いをしています。

アップルとクアルコムの和解は5G投資を睨んだ戦略の為と言われています。日本も早く動かないと駄目なのです。本当に馬鹿指導者ばかりだと思います。やり方次第で社会保障費の無駄も省けます。キャッシュレスにして…データ管理の社会構築を実現しないと駄目です。NECなどは素晴しい環境に恵まれているのですが…会社の経営者が3流です。

さて如何ですか? 少しは…皆さんの投資に、カタルレポートは参考になっているのでしょうか? 既に、先週末までに手続きを終えられた有料会員のみなさんに新しいパスワードを配布し終えました。もし…まだ届いてない方が居られましたから、ご一報ください。 また…明日。



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