今に見ていろ!僕だって…

多くの市場関係者はファーウェイ問題の行方を気にしています。(だから古河電工は下がったそうです。)カタルは金融政策の動向に関心があります。この2大問題に加え…EUのブレグジットから、イタリアの予算の問題など含め、中東情勢もありますし…問題が山積みです。

日本は日米貿易交渉に、消費税引き上げなどが控えています。ざっと…思いつくだけで、たくさんの課題を抱え、混迷色を深めています。まさに夜明け前は一番…暗い印象です。

ファーウェイの猛晩舟CFO逮捕に対抗する中国の動向が注目されます。先妻の子供だそうです。きっと…優秀なのでしょう。幾ら国家支援とは言え、此処まで成長し最先端の技術を有するわけです。

今回の事件は、香港のHSBCの検査からイラン制裁に絡む容疑との疑いだそうですが、ファーウェイ子会社の話だそうで…ゴーン事件以上に、無理やりでっち上げた印象を持っています。逮捕が12月1日と言う事で…米中首脳会談前に決まっていた事なのです。でも何故、この時期に発表になったのか? サッパリポンです。

カタルにはFOMCを控え、ヘッジファンドが決算を締めるこの時期を狙った「仕掛け」に思えてなりません。なにしろ…大きなお金が掛かっていますから、仕掛けも巧妙なのでしょう。

昨日は「腹を括る」と言う表現で、今の相場に臨む姿勢を表明しています。誰にも分からないことを、あれこれ考えても仕方がない。「相場は相場に聞く」しか方策がありません。

米国金融株のリーマンショックからの動きの推移(リーマン前の株価を1として指数化)

そこで今日は…皆さんが考えている様な視点ではありませんが、米国の金融株の動向を調べました。リーマンショックの後遺症が、深いのを実感してもらえると分かります。米国の大手6社の株価動向で、リーマンショック前の株価を1として指数化してあります。

JPモルガンの最近の動き

流石ですJPモルガンのCEOのジェムズ・ダイモンは…。彼はカタルより1歳年下の62歳です。1956年3月生まれとか…同じ時間を過ごしているのに…こんなにも出来が違います。いったい、何が違ったのでしょう。彼の発言がすごいのですよ。

この発言はリーマンショック後の2009年2月のものだそうです。『JPモルガンは、この馬鹿らしい銀行の国有化について話すことをやめたらうまくやっていけるのだろう。我々は資本も潤沢にある。政策担当者にはこういいたいね「今までどこに居たんだ?」と。銀行を生かしておいたのは彼らなのに、今になって「これまでの間違いを見ろ、俺らが来て直すから」なんて言いつつ皆に殴りかかっているんだ。』

世の中、全てそうです。現在進行形が大切なのに…後になってワイワイ言う輩が多過ぎます。今の金融庁の前身の大蔵役人に言いたい発言です。金融庁職員も彼の発言を肝に銘じるべきでしょう。

悩ましいですね。米中協議が収拾するか…。習近平氏の腕の見せ所でしょう。

彼は今年、不人気なトランプ政権を見て強硬路線を選択しました。しかしここに来て世論は大きく変化しており、中国の知的財産権侵害に傾き、これを是正させようとしています。南沙問題を見れば分かりますが、強引な手法で一帯一路を押し進めています。

難しい話です。日本の地検がゴーン逮捕に至った経過も判断が割れる所でしょう。習近平氏は、支持率(世論)の読み違いをしたのでしょう。移民問題もそうです。判断が難しいのです。クリント女史は、最近、移民制限に舵を切っているとか…。メルケルは破れ…これが世界の流れです。

真実(正義=理想)が正しいとは限りません。理想論と現実の狭間に揺れる心の制御は難しいのです。カタルは「失われた時代」を通じ、ずっとその事に悩まされ続け…「武士は食わねど高楊枝」の世界を貫き、今も貧乏しています。賢く立ち回る人間の方が、人生の生き方として良いのかもしれません。でも…これがカタルの性格だから仕方ない。

まぁ、この辺りの感覚が皆さんに通じるかどうかは兎も角…米中問題のボールは今、中国が握っています。対抗策を取れば…資本が中国から逃げ出しますが、自身の面子は保てますね。中国人はプライドが高く…この面子を重んじます。だから今年、習近平氏は強硬策を講じた訳ですが…見事に反撃されたイメージです。

知的財産権問題は、誰もが感じている問題で…良い所を突いています。習近平氏が大人の対応なら…此処は、じっと我慢の子でしょう。我が儘坊ちゃんの馬鹿に、何を言っても無駄でしょう。ご機嫌伺いをするしか手立てはないと思います。だからF35の購入を決めた安倍さんの方が賢いですね。彼の選択は此処までは成功しています。

どうせ…株価が下がれば2期目は在りませんから、来年、再来年にかけて一気に叩けば良いのでしょう。このシナリオなら米国株も「ゴルディロックス相場」の再現になります。幸いFRBも方針を変えているようです。WSJなどが外堀を埋めています。

問題はこの金融政策の変更が、市場で消化されているかどうか…なのでしょう。そこで…先ほどのように…金融株を指数化して、皆さんに現状の金融界のイメージを観て貰ったわけです。

決して…金融界はリーマンショックの傷が癒えている訳ではありません。米国は良い方なのです。でもバンカメもシティーも、まだ傷ついたままなのです。ドイツ銀行はメタメタのイメージです。イギリスだって危ないのです。何もイタリア、スペイン、ポルトガルだけでなく、金融機能はリーマンショックから…全快している訳ではありません。

故にFRBの行き過ぎた行動を咎める動き…だと、今の株式市場を分析しています。

利上げ休止が一番正しい選択で、労働指数などは遅行指数なので…もう利上げを選択した時点で、どうでも良い指数なのです。それなのに…馬鹿はイエレン効果を引きずり、日経新聞にも大きく取り上げています。メディアは、もっと勉強しないとなりません。間違った政策を選択させたのも、メディアの影響が大きいのです。WSJの記者の方がよく勉強しています。

此方の記事が、木曜日のNYダウの大幅下落を和らげたレポートです。利上げの休止観測です。でもこちらの動きなど…水面下では中国への圧力が続きます。今度は中国のハッカーを訴追するとか…。これは習近平氏の面子を潰して、「冷戦」に持ち込もうとしている動きに見えますが…カタルはFOMCへの布石に思えてなりません。

何故、そう考えるか? 今回のアップルなどの下げは9月に準備が始まり10月、11月に叩いています。このラインを崩せば、効果的に金融政策を動かせるからでしょう。

でもFAANGの業績はそんなに悪いものではありません。グーグルなどはなかなかです。アマゾンも相変わらず好調なのです。EUでは懸念されていたデジタル課税問題が延期されました。2020年からの導入の案件も纏められませんでした。フランスはかんかんです。支持率は低いし、お金はないし…EUの財政規律は厳しいし…。イタリアだけではありません。

だからFRBの金融政策が注目されるのですよ。何も…ドル債務問題は、新興国だけの問題ではなく世界の先進国経済にも影響を与えます。それなのに日経新聞は米国の労働指数を大々的に扱うのです。知能指数が疑われます。こんな記事は小さな見出しで充分です。馬鹿が上にいると…末端は苦労します。WSJがFOMCを控え…外堀を埋める作業しているのです。先ほど…紹介した記事です。

だから今の株価は…乱高下しているのです。この辺りの解説が理解できるようになれば…かなりの水準でしょう。どんどん、カタルレポートの精度が上がるかどうかは分かりませんが、質が高くなっているように感じています。此処で乱高下の意味を解説しないとなりませんが…後日にします。先ずは有料会員が優先されます。

もう直ぐ、最後の壁を超えられるかな?

相場と様々な事象の繋がりを解説していますが、このような市場の整合性が見えるようになると…自ずと株式市場で儲かるようになるのでしょう。

果たして3流の証券マンが、1流レベルに解説者の領域に入れるかどうか…。ジェムズ・ダイモンとのギャップは遙かに大きいのですが…「今に見ていろ!僕だって」彼の年収の20億や30億程度、いつでも出せるようになってやる。…と心の中で叫んでいます。

さて…本日は、これから有料会員向けのレポートを書きます。本日は夜遅くのアップになりますから…明日でも読んでください。



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