経験値と本物の世界

本日は成田まで…娘と孫を迎えに行くために、朝早くに起きた次第です。朝はJRの1000円バスを、ネットで予約して行きました。少し早く…東京駅に着き、席が空いていた為か…予約していたバスより、前倒しの便に乗ることができました。

乗車時間は、およそ1時間です。日曜日の為か…道路を空いていたようです。ディズニーランド前は少し混んでいましたが…それほどの渋滞はなかったのです。

飛行機の到着から…出口まで、およそ30分程度でした。帰りも1000円か?と思って聞いたら、隣のバスだと言う事で…隣のバス窓口へ、此方は直ぐに乗車できず、20分待ちとの事でした。でも2800円と1000円では大きな違いですから、20分間、待つ事にしました。

この価格差は…大きいですね。 何故、3倍近くも違うのでしょう。不思議な世界です。東京駅からタクシーで…東陽町の自宅まで2090円でした。本日の東京は晴天で…天気は良く快適です。東京の公園の木々は、既に紅葉が始まっています。

自分の子供の時は、思わなかったのですが、自分の孫の時は、何故か…子供の「進化の観察」を楽しんでいます。兎に角…凄い成長力です。たった9カ月です。生まれたのが1月27日ですが、もう直ぐ…歩きそうなのです。自分の娘と比較すると…えらい違いを感じています。娘は、たしか…1歳を過ぎた時に、歩いたと記憶しています。

この行きのバスの中で…日本の迷走の原点「バブル」1980-1989と言う日経新聞の永野健二さんが、書かれた本を読んでいました。彼は1949年生まれとの事で…カタルより6歳上ですね。だから「団塊の世代」なのでしょう。

神主さんたち、より若いかな? ブツブツと同じ世代かな?

最初に…三光汽船のジャパンラインの買収の話が載っており、この話は村論理を明確に物語っています。その後のミネベアの買収劇も同じ論理です。大蔵省論理が基準になった村論理が描かれていました。まだ全部を読んでないのですが…半分程度の感想です。

時代の移り変わりを観るのには…なかなか良く書かれている本だと思い、読んでいます。やはり投資と言うのは…世間を知らないと分からないものですね。カタルは、ずいぶん自分で勉強をしたと思っていましたが、30代や40代では…理解できないことが、この年になると…見えるようになるものです。

冒頭の…孫の成長の話もそうです。生きる時間と経験値と言うのは、比例して蓄積されるようです。世界で有名になる投資家の多くは…老人ですからね。

やはり…価値観と言うのは、比較で考えるのかな?

先日、娘が送ってくれた映像を見ていたら、赤ちゃん同士で…「オモチャ」の取り合いをして、自己主張するのです。ビデオを見ていると…相手が楽しそうに遊んでいるものを欲しがるのです。これはブランド物の原点ですね。日本の多くの女性はブランド好きです。カタルには、この感覚が、サッパリ理解できないのです。同じ品質の製品なのに…デザインが少し違うだけで、価格が2倍も3倍も変わるのです。

最近、東陽町に住んでおり、OKと言うスーパーの存在を、初めて知ったのですが…ナショナルブランドの食品価格が…常に2割程度は安いのです。でも佃に住んでいた時は、正価で買っていたわけです。最近では、ネットも…かなり安いですね。

株価は、時代の基準において…変化するわけです。PERやPBRは、代表的な指標ですが…バブル期はQレシオなるものが、登場しました。しかし…財務会計も色々です。のれん代の償却などは、変化が出やすい選択です。一括償却する会社や…分割を選択する会社など…色んな選択があります。一応、国際会計基準などの公平なルールはあるのですが…経営者次第で違うのです。

ケネディクスも、そうですね。会計上…は、含み損失を計上しなくても良い水準の損失物件を、ワザワザ損を前倒しして売却し、実損計上して利益を調整するのです。その為に手持ちの不動産の含み利益を、作成してきました。

バブル期には…三菱地所の簿価水準は、実質ゼロ円だったのです。その含み利益を…全て、消し去る「失われた時代」なのです。明治から培った含み利益を…飛ばすのですよ。「1300兆円の逆襲」は、いろんな意味がありますね。

たぶん自分で…実際に見てこないと、比較が出来ないのでしょう。旅行もそうです。テレビなどで映像を見るのと…実際に、自分が行った感覚と、まるっきり違います。実際にレストランに入って、食事をしてみると、量の多さなどが実感できます。

自分の生活も、変化を与えると面白いですね。カタルは5年ほど前かな? 新聞配達を6か月ほど…経験しました。人間の体と言うのは、運動量に比例して、食事をするようになるのです。あの時は、兎に角…食べても、食べても、お腹が減ったのです。

でも証券マン時代もそうですが、今も、ほとんど運動をしない為に、食べる量は…非常に少ないですね。人間と言うのは、年齢ではなく、運動量によりカロリー摂取量が変化するのです。まぁ、頭では理解できるのですが…自分で実際に経験してみると、その変化が良く分かります。睡眠もそうですね。不眠症で眠れない…と言う人は、たぶん運動量が少ないのでしょう。疲れれば…むさぶるように眠くなります。

カタルは株式投資においては、常に、自ら…たとえ投資額は少なくとも、その株価で売り買いをしています。それは…机上論と実戦感覚では…気持ちの変化が違うのです。

実際に買うのと、買わないのでは…大違いです。だから、カタルは常にレポートで銘柄紹介をするときは、かなりの確率で…実際に買っています。同時に儲かれば…直ぐに売っているケースも多くあります。この売り買いは「ケース・バイ・ケース」ですが…実際に常に、参加しているのです。

それは…レポートで書く以上、自分で自ら実践してやってみないと…「投資の感覚」が芽生えないからです。

日本の多くの評論家は、自分で実際に株を売り買いすべきです。大蔵官僚も同じです。ところがインサイダーなど…色んな理由で、株式投資を縛る日本の仕組みはおかしいですね。インサイダーは法律がある訳ですから、違反すれば処罰される訳です。だから大蔵官僚だからと言って、株式売買の制限をするのは、やはり間違っています。

証券会社のアナリストも、トレイダーも同じです。自己資金で売り買いをすべきでしょう。インサイダーは法律で制限されているから、ルールさえ守れば…いくらでもやるべきだと思っています。自分で偉そうに…評論するなら、そのシナリオに自ら賭けて…自分で売り買いをすべきです。そうすれば…やがて日本にも、本物が多く育つと思っております。偽物など…は必要ありません。本物が残る世界が…真のグローバル論理の市場原理でしょう。

早く一人前の水準になりたいものです。それでは…また明日。



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