いやはや…警戒していたダリオ様が、いきなりの登場で…ドイツ銀行問題が、一気に「金融規制」の本筋論に光明を当て始めています。分からないのは、このまま一気にやるのか、それともイエレン時間に戻ってからやるのか…。実は未だに…イエレン時間の「戻り相場」を考えています。この辺りが…カタルは馬鹿でしょう。常に強気思考なのです。
2014年11月22日の株式教室で「1937年問題」を取り上げ、それから度々、例えば2014年12月18日の今日の市況にも…掲げています。これまで何回、この問題を取り上げたことか…。この日の原稿はドバイの不思議を述べています。サウジなど…遊んで暮らす公務員の存在など…、何度か話題にしましたね。残念なのは…カタルの時間推移の読み違いです。イエレン様が訪れ…今年の夏に、空売り体制に入る予定だったのです。例の失敗した「パイオニア」を、ターゲットにして空売りを狙うつもりでした。買いで取り、売りで取る二倍返しのやり方です。しかし時間推移の読み違えは、どうもVWのディーゼル問題などが影響しているようですね。あの事件は、昨年の9月でしたからね。VWはドイツ銀行の主要取引先です。10月、11月は、いい気になり過ぎました。兎に角…当たっていました。11月まではプラス圏への反騰でしたからね。
さて、ジャンク債問題ですが…、米国のシェールガス企業の「チェサピーク・エナジー」などがターゲットになっているようです。スイスの「グレンコア」だけでなく…資源関連も投資資金が巨額なので影響を受けます。日本の企業業績のここに来ての鈍化もそうです。商社や石油会社などの資源関連の減損会計が、大きく響いています。しかし全般は好調なのです。米国は既に中国の影響を受け、2四半期連続でマイナスですが…日本はグローバル化が遅れており、米国より、ましなのです。しかし株価は米国より売られました。これは失われた時代の喪失感が存在するために、常に悲観的な発想なのでしょう。
例えば…年金機構「GPIF」が株式のインデックス運用を始めましたが…今度は逆回転して損失を受けています。きっと問題化されますね。でも今度は…元の経済を良くするために、必死になって政策運営をします。故に、いつか来た道の対応では…ありません。カタルは38915円奪回のための試練の一つだと考えています。ここで豊富なキャッシュを保持する企業が、どのような行動をとるのか? よく観察する事です。ファナックのように自社株買いに踏み切るかどうか…。もともと日本はROEの9%程度が基準になっています。しかし世界は15%ですね。つまり上昇する余地、即ち「糊代」が大きいのです。しかも企業は豊富な現預金を抱えています。
日本が、本物になる為の一つのステップで、シャープ問題と共に、ROEの改善は市場の焦点です。最近、爆買いなどで注目される日本文化ですが…、海外旅行しても分かりますが、日本食は素晴らしいのです。カタルも一度しか…まともな料亭に行ったことはありませんが、あの格式は、素晴らしいの…一言です。三ツ星などの比ではありません。
さて言い訳は、兎も角…、カタルは失敗を重ねています。昨年夏に、三菱UFJなどを買い下がり780円台から700円前後まで買い下がりましたが…なかなか4ケタ相場に向かうように見えず…若干の儲けで、あの時は撤退しました。その後も…相場に勢いに疑問を感じ「かんぽ生命」や「ベル24」などの新規上場株を買ってみましたが、此方もトントン程度で…撤退、しかし、カタルはこの原因を、年末特有の節税対策と考えていました。実はここが失敗の素だったのですね。パイオニアが相場にならない方がおかしいのです。背景に…何か、あるべきだと考えるべきでした。お化けの存在の事を、真剣に考えるべきでした。
年が変わり…いきなり、サウジ問題が勃発します。戦争懸念もあり、SWFの売り説に傾きました。参考銘柄として…大阪チタンやピジョンを掲げましたね。この動揺は1月21日には収まっています。しかし…魔坂、間髪入れずにドイツ銀行とは…畏れ入りました。
でも逆にこれで…、市場は、一気に弱気に傾きました。投げが、投げを呼ぶ負の連鎖です。銀行株は、出来高が膨らんでいますが…底を打ったとは言えるかどうか…? 良く分かりません。みずほ銀行で今までの最高水準の10億株台の出来高が生まれるなら…もっと強気になれますが、金曜日は出来高が膨らんでいますが、4億88百万株です。微妙な立ち位置です。しかし木曜日に…1月29日の3億75百万株を上回り、4億05百万株、2日間連続で…仕掛け日の出来高を超えていますから、良いのかも知れません。三菱UFJの出来高は、過去の最高出来高は3億台がピーク水準だと思いますが…、仕掛け日の1月29日の出来高2億41百万株を、金曜日には2億69百万株で上回りました。それを上回ったので…底打ちしたのかも知れません。お金があれば…買ってみたいのですが、追証では…手も足も出ません。全くコンチクショウですね。
どちらにしても、本文で述べている様に…、このような激震の中で、新しく生まれる株に光明があります。喩え、戻り相場でも…意外高するものです。昔は良く「救済銘柄」と言う言葉を用いたものです。ひとつは、村論理で揺れているシャープですね。もう一つは、JTECなどのデフェンシブ・ストックです。市場では「そうせいG」(4565)などが選ばれています。ただ既に…かなり株価位置は高いのです。「さくら」だって、崩れていません。要するに…小型資本株しか…持ち上げるエネルギーは、なさそうです。出来れば、既に手垢のついた株より…新しい株が市場人気に相応しいと思っています。
ここで…急浮上したのが、先日から紹介し始めた「フュートレック」(2468)ですね。2005年12月に鳴り物入りで…新規上場され、その後、ご多分に漏れず…新規上場株の低迷と言う洗礼を受けていましたが、ガラケーの落ち込みをバネにして、飛躍期に再び入ったようです。この実績は既に収益化されており、しかも…一気に黒字化しています。これまで、カタルはユビキタスやJTEC、(クラウドワークス)などのスマート関連を手掛けてきましたが、何れも、赤字の段階からのスタートでした。しかし今回のフュートレックは、一気に立ち上がって来ています。
その数字が2月1日に発表されました。これまでの売り上げは34億3千万、営業赤字が1億1千万、最終利益は赤字の1億6千万の予想でしたが、2月1日に修正され、売り上げが38億4千万で営業利益は1億1千万の赤字から、いきなり4億5千万の黒字、最終利益は1億6千万の赤字から3億円の黒字転換で、一株利益はマイナス17からプラス転換の32円の変化率です。音声認識の分野は成長分野で…ロボット関連でもありますね。素晴しい会社になります。既にNTTドコモと資本業務提携をしており、確りした会社です。財務内容も夢だけではなくなかなか良いですね。この会社の株価が、4ケタ以下であることは、あり得ません。
幸い、ダリオ時間の到来により全体相場が安くなってきたので、一度人気化しましたが、株価は、再びスタート地点まで押し戻されています。このクラスが今の相場環境に相応しく…皆さんの損失をリカバリーするに、相応しい救済銘柄になると思っています。一度、ご自身でホームページに飛び、藤木社長の会社説明会を聴かれることをお奨めします。良いですか…、必ず、市場は復活します。決してマイナス金利が間違っている訳ではありません。全体が安くなっても、買われる銘柄は、存在するものです。久々に…ワクワクと心が躍る銘柄の登場であります。
このフュートレックが、皆様の資産形成に、お役立ち出来れば…幸いです。もし買うなら4ケタ以下にして下さいね。いずれ…必ず、人気株に育つと考えています。この会社の上場来高値は、新規上場時の5025円のようです。アベノミクス相場の誕生の時には…企業業績も落ち込んでおらず、一度、1584円の壁を作っていますが、その後、ガラケーからスマフォの転換により、グリーやDeNA同様に大きく落ち込みましたが、先頃から会社の業態が大きく変化し、政府の応援も得て…成長過程に突入していますから、新しい相場がスタートしたものだと解釈しています。
この下げ相場では、いろんな選択肢があります。邦銀の買下がりも、そのパターンの一つです。しかし逆に…やられたものを、入れ替えるチャンスでも、あるかも知れません。まぁ。多くの読者の方が、相場環境に意気消沈され、傷ついて居られるでしょうから…無理をすべきではありませんが、ユトリある人は、一考される対象銘柄だと思っています。なかなか、実際の数字と、夢はマッチしませんが、このフュートレックは、数字が合うだけに…この株価水準は、恐くありませんね。非常に楽しみな銘柄の登場です。先ずは、打診買いから始め…、下げたら…また買えば良いですね。打診をしておけば…、株価が、一気に人気化して4ケタの乗せた後も…買い乗せの対処が、しやすくなりますね。仕事の出来る証券マンは、僅かな利幅で、利食いなどはしません。良い銘柄は…常に買い乗せなのです。皆さんも、下げ相場にめげずに…互いに頑張りましょうね。お化けは…ドイツ銀行だったのでしょう。正体が分かれば…峠は越えています。