03/11

かたるいやはや、再び利上げ懸念から米国株相場が崩れ、今回もITバブルの高値をナスダックは更新できませんでしたね。でも心配はありませんが、かなり脆く、相場の厚みが感じられませんね。今回の下げ相場は、そんなに長くは続きませんね。(理由は一番下のグラフです。)それに…何度も、何度も同じ材料で崩される訳で…、考えてみれば前FRB議長のバーナンキ時代からの利上げ懸念です。最初が2013年の5月でしたね。それから約2年間、様々な懸念を消化してきたわけです。何度も言いますが、材料は関係ありません。基本は米国金融のポジション問題ですね。

米国はGMなどに代表されるように大量の自社株買いを実施しますから、ROEは上昇します。当然、金利裁定が働く訳です。だから株高は続きますね。預金金利が株式配当より低く利回りの裁定機能が働く訳です。丁度、みずほ株を連想すればいいのです。通常の人間は預金を取り崩し、みずほ株を買います。何故、今まで銀行株は下げ続けたか? それは「デフレ懸念」ですね。デフレ状態だと銀行が持っている土地は下がります。株も下がります。だから純資産も劣化するし、その資産損失を埋める為に業務利益が失われますね。だからデフレ状態では純資産以下の株価になるし、利回り裁定と言う基本的な概念も働きません。

しかし日本は、ようやくデフレ状態の「脱却の出口」に来ました。バブル崩壊以来、初めての現象です。だから本日の日経新聞、一面トップで日本生命の増配記事が載っていますが、保険料の払い込み金額から、資産投資をする生命保険会社が潤っているから増配なのですね。資産価格が上昇しているから可能なのですよ。株と土地が上昇しているのです。第一生命も同じですから注目していてください。カタルは、銀行株は配当落ちからが、上昇の本番だと思っています。配当狙いの小せこい目先投資家が、振い落されるのです。おそらく買い増しが正解だと思っています。

異次元緩和から、間もなく2年が経過します。未だに量的緩和に否定的な学者先生もいるし、日銀批判もあります。でも考えてみれば、カタルのような無駄な努力をせずに済む、世の中になりますね。亡くなられたダイエーの中内さんは、自分の部隊が全滅する激戦区の戦場から、九死に一生の体験を経て、主婦の店、スーパー「ダイエー」を創業しました。最初は薬局だったのですが、薬の安売りなどを経て、ダイエーを興します。彼は右肩上がりの世界だったために、成功したわけです。出店にあたり自前で土地を手当てし、借金をして資産投資をしてきましたね。それを何年も何年も繰り返し大きな財産を築きました。日本生命も第一生命も同じです。

一昨日の今日の市況で、駒形重吉さんの話をしました。彼は佐川急便などの親父さんとも友達で、政治家を育て、芸術家も育てましたね。東山魁夷や平山郁夫は、彼の米寿の祝いの為に、わざわざ絵を描いて米寿を祝いました。カタルは常務のお供で、何度か…彼の話を聞く機会がありました。いつもバブル当時のCBや公募株をプレゼントする訳です。書生がお茶やコーヒーに、ケーキと次々に運んできてくれます。その度に、駒形さんはカタルに向かって「おい若いの…食え」と言います。キップのいい明治の実業家のイメージですね。まるで小説の世界の人物です。その彼が何故、保険屋をやらなかったか…銀行ではなく、保険だったと晩年、悔やんだか? その理由は資産投資のマジックですね。一般の人にはなかなか分かりません。森ビルもそうですよ。たかが米屋の倅です。

26年ぶりの大相場ですね。小さな眼で相場を観ないで下さい。大きなスケールでものを考えてくださいね。三菱UFJは、必ず1950円を抜き、新高値を目指します。バブル期の高値は数千円ですね。興銀の高値は、たしか…6740円の高値ですね。株式コード番号は、日銀に次ぐ8302だったのです。それが200円台のみずほ株になったのです。デフレって、怖いですね。カタルが主張する「1300兆円の逆襲」は、そのギャップを埋めることを言います。晩年の一財産を作る絶好のチャンスですね。

何しろ日銀様が、後ろ盾についているのです。無限に輪転機を回すだけで…20円くらいの原価の紙が1万円に変身するのです。それをどんどん刷っている訳です。資産価格は当たり前の話しですが、どんどん上がりますね。馬鹿ですよ。こんな単純な理屈を理解できない経済学者は…。カタルは単純ですから、一世一代の大勝負、この機会を逃がさない為にトコトンの勝負です。もともとカタル君は、成功するか…倒産するか? どちらか勝負のタイプです。だからシャープも、好きですね。シャープの死角は産業革新機構のチャチャでしょう。彼らはジャパンディスプレイに肩を入れており、シャープの邪魔をします。官僚たちは狡賢いからね。でも今回は二度目の再建策で、条件が揃えば…2013年の633円を抜く可能性さえありますね。現状は分かりませんが、可能性は残っています。だから仕掛け人が居れば…仕手化しますね。

株と言うのは、強弱感が対立する仕手化が大相場の大前提なのですね。小野薬品をみれば分かります。新タイプの制癌剤はあらゆるタイプに応用が効き、天文学的な利益が期待できる…だから仕手化するのです。株は意見の対立がなくては、相場になりませんね。カタルがNSWを推奨し、株は確かに上がりました。およそ5割程度かな?でも、あまり力を入れなかったのは…理由は明白で…内容が良過ぎるためです。割安だったからですね。これじゃ、相場らしい相場になりません。相場とは、意見の対立があるから、大相場に発展するのです。ケネディクスは、分かり辛いと思いますよ。一般人にとってはね。だから早めにやれば…仕手化の芽があります。実際に利益が出始めてからやるようじゃ…3流ですよ。このような素質を持っている株は、なかなか見当たりません。今はシャープにも、その芽がありますね。

ただ問題は、仕掛け人が存在するか、どうかです。マスターベーションでは仕方がありません。大物ファンドが何処で参入するか? だから、カタルは何度も高値を買い、その度に株数を増やしますが、大物が参加してないから相場が下がり、保険料ばかりが積み上がる訳です。皆さんはカタルのような馬鹿はせず、粛々と…下がれば買い、上がれば売ればいいのです。そうしてこんなバカな…と思い始め、株が上昇したら、今度は目をつむって、買い向かいなさい。おそらく4ケタを超えた辺りから上昇相場は加速します。でもカタルは4ケタまでしか、買い増しはしませんが…。それまで株数勝負ですね。でも今は、残念ながら、追証懸念に泣いている訳です。お金の用意は出来たのですが…、崩そうと思えば…成り行きで、バカバカ売れば良い話ですからね。なにしろ6000万もの…信用の買いがあります。だから売り崩しの対象銘柄になりますね。

今日のラオックスは、どうかな? 今日は…少し高いですね。通常は、このような増資は筋が通っており、買い場になりますね。仕手化しますよ。カタルが大口のファンドなら、この公募株を梃子に参入しても良いですね。希薄化懸念などデフレの世界の言葉です。インフレの量的緩和の時代になれば、売り物があるから、株を買うのですね。50億、100億単位の投資家を相手に、商売したことがないから、多くの人は感覚が分かりませんね。バブル当時、「とっきん」(特別金銭信託)の運用が盛んで、1000万株単位の売り物がないと商売になりませんでした。1300兆円の逆襲の意味を、よく噛み砕いて理解して下さいね。

でもお金持ち以外、相場に無理は禁物です。何が起こるか分からないのが、相場です。自分自身の器を弁えて、自分の裁量の中で勝負をするのが、大人の対応なのです。いつになったら、大人になれるかな?トホホ…ようやくデフレ脱却の入り口なのに…。26年ぶりの大相場なのです。三菱UFJは宝物ですよ。僅かな利幅で満足しないでくださいね。ここから5年程度、経ってから、再び考えればいいのです。何故か、シャープは、ワクワクしてきましたね。銀行団の判断は、どうするのでしょう。この株を株数勝負するのは、今は抵抗がありますね。だってある日、突然、消えるかもしれません。支援がなくては生き延びることが出来ません。でも良い会社ですね。カタルは500円が地相場だと思っています。

毎度、変わらずの解説でゴメンね。まるで豆腐売りのようですね。いや、しつこいから納豆かな? それでは、また明日。今日はスペースがないから解説できませんでしたが、労働市場情勢指数と言う数字は、下がっていますね。12月7.1。1月4.8。そうして今回の2月は4.0でした。その様子を好調だった雇用統計の数字と共に、グラフにしてあります。イエレン女史は、前回、「雇用の質」に言明していました。米国株の動きは、どうも奇妙に見えますね。

米国労働市場情勢指数の推移
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米国労働市場情勢指数の推移



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