基本的に…カタルの予想を超える「株式市場の強さ」です。
この3月は、GPIFを始めとする機関投資家の「リバランス」の影響で、債券価格は金利上昇ですから、その価値は目減りしてウェートが下がります。逆に、株高ですから…株式のウェートは上がったのです。基本方針の配分に従って、決算期は、資産を「再分配」します。具体的には、その比率は分かりませんが…国内株25%、国内債券25%、海外株25%、海外債券25%と言う基本比率だった…と仮定します。
債券安、株高により国内株29%、国内債券23%、海外株27%、海外債券21%になったとします。円安による為替分の影響も考慮しました。そうすると…元の配分に戻すために、国内株の4%分や海外株の2%を売り、逆に国内債へ2%や、海外債へ4%の資産を増やします。この為に、株式は、どうしても「信託銀行経由」の売り物がこの3月に集中して出るのです。金額ペースで「リバランス」の作業をします。
もう一つが、海外勢の配当金を取らずに…先物に繋ぐような作業があります。現物株を売って先物を買います。更に3月に決算期末を迎える…多くの民間企業も「決算まで」に、「持ち合い株式の売り」を決めるケースです。「大阪チタン」の値動きは、そんな影響を受けたのかも知れません。
このような理由で…カタルは「決算期のトラウマ」を抱えていましたが、それ以上に新規の海外勢の買いが、強かったように感じています。
基本的に…国内の機関投資などを始め、個人投資家も「金魚の糞」で…自らの主体性はありません。それどころか…4月は新年度入りになりますから、儲かっている玉を、早めに処分をして…利益を確定させようとする運用者がいると思われます。サラリーマンは「保身心理」が働きます。故に、4月の中旬頃までは、この売り物も「出やすい時期」です。
でも昨日の相場を見て…驚いています。まだ分かりませんが…「買い気」は強く、下値を待っていましたが駄目ですから、大引けで「野村証券」の残り5000株を買い直しました。
これで、前から持っていた55000株に復帰しましたが、利抜きをした為に700円以下で買った玉の2万株を現物に変えたのです。55000株の信用分の内、2万株が現物になり、残り35000株が信用分になりました。一応、引き続き950円で、更に5000株を買う注文は継続して入れておきます。この野村証券株も、日経平均株価以上に強いチャートです。
参考にしているケースとして…先駆した三菱UFJを、カタルは野村証券株の未来の動きだろうと思っています。
もともと…三菱UFJと野村証券のどちらかを買おうと思っていましたが、カタルは三菱より野村を選択した方です。その理由は証券株の方が「浮き沈み」が激しく…「変化が大きい」ためです。だから…仕手株化しやすいと言えます。
今年はこの「株高」を支えにして…野村証券だけに特化して取り組んでも大丈夫なのです。基本的に、「資産運用の時代」を迎え…3点セットの「銀行」、「証券」、「不動産」株を主体にした運用をすれば良いのです。
これはAIや半導体などのテーマと違い…日本独自の34年間の「怨念相場」のようなものです。車の両輪である経済は、毎日、頑張る…働く利益です。そうして、その働いて得たお金を膨らませる利益が「資産効果」の話です。毎日、働いて得るお金に大差はありません。日本の場合は、せいぜい1億円どまり…程度なのです。しかし資産効果は無限です。
今までの日本は、この資産効果を無視した「清貧思想」を貫きました。
34年間の悲哀は、その話です。もともとはバブル期に、宮澤喜一などの偽物がリーダーになったために、所得を上げる政策ではなく…地価を下げる政策を実施したのです。その意味は5年間の所得で、家が買える世界を目指したのです。
本来は所得を倍増させる池田勇人の「所得倍増計画」が正しい指針です。この間違った政策を起点に、バブル崩壊から大量の不良債権が発生したのです。
安倍政権になって…初めて、まともな政策へ変更したのです。それでも…なかなか風が吹かず、岸田さんは、それほど優れているとは思いませんが、その恩恵を授かる「運」を持っている可能性があるのです。今の支持率は低いままですが…今年はこの後から「実質賃金」もプラス圏になって来ます。ようやく経済が良くなるのですよ。
この感覚は34年ぶりなので、多くの人が「その感覚」を忘れていますね。だから…未だに「空売り」をする人が大勢います。
日本の強みは、この失われた時代からの回復があるのです。ここにAI革命が進展し、一気に「効率化社会」へ転換をします。カタルは前から述べている持論ですが、少子高齢化はチャンスになる可能性が高いのです。
何故、「リクルート」(6098)が大幅に株価上昇をしているか? 世界中で人手不足になっています。昔は金融マンの給料は高かったのですが、今ではプログラマーの方が上で…しかも今は「AI」に特化した人材の獲得競争です。でも人が居ないから…自動化がどんどん進みます。
2024年問題を、事例にみると分かります。
物流の効率化に向け…AIを活用して仕分けを円滑にして…配送の「待ち時間」問題の解決を急いでいます。物流と言えば「ダイフク」(6383)でしょう。株は最高値の更新に向かうのでしょう。銘柄選択と言うのは、シンプルなものです。時代の流れを掴んで…その潤いを享受する会社を買えば…あとは経営努力です。風が「逆風」なのと…「追い風」などの違いは、歴然としています。
同じことですが…最近のカタルの成績が好調なのは、何もカタルが、相場が上手いからでも…なんでもありません。単に…市場要因が改善してきており、先着1名様から、100名、1000名の成功者を生む時代に変化してきたからです。
別に武者さんの述べていることが当たっている訳ではなく…彼の本来の資質、カタルの資質は「名目成長」人間なのです。カタルは、どんな逆境の中でも…空売りはせずに、買いだけで臨みました。
時代の風が、ようやく変化して…カタルの生きやすい時代に変わろうとしています。でも白鵬の処分を観ると、まだまだ…なのです。未だに日本の多くは、「他人を叩く」構図に見えます。他人の不幸は、蜜の味なのでしょう。自分の環境が恵まれてないから…それ以上に不幸な事例と比較して…自分を慰めるのです。バカバカしい…清貧思想が、何年も続きました。
しかし…「コーポレートガバナンス」から「スチュワードシップコード」の定着が進んでいます。所詮、村社会は、偽物が跋扈する社会です。本物が活躍する時代になるのです。此方を見ましょう。昨年キャノンの御手洗さんは老害と言われ…信任率は50.59%のギリギリの承認でした。しかし今回は女性取締役の採用など…グローバル論理を取り入れているから、更に時代を先導する…「国内回帰」などをしている経営手腕を評価して、88歳の高齢にも拘らず…90.86%の支持を得たと言います。
一方…「ローランドDG」(6789)を巡る「ブラザー」(6448)などのTOBに、「C&FロジHD」(9099)対して…「AZ-COM丸和HD」(9090)が「敵対的」買収をかけました。TAKISAWAに対する「ニデック」の敵対的買収から…ようやく日本でも、真剣に経営をしない経営者は排除されるのです。
この時代背景と…「クックパッド」が10%を大きく超える…20億円の自社株買い発表の背景は、同じことなのです。悪戯に現金を持っているのは「悪」なのです。ROE経営の推進は、そういう事を示しています。だから「デンソー」(6902)は「豊田自動織機」(6201)の持ち合い株を売却に動きます。トヨタグループは「村社会」論理のグループですが、デンソーは、いち早く…時代に合わせ始めています。時代の流れの観点で観ると…一連の行動が繋がります。
分かるかな?
カタルが「時代投資」を主眼にして、銘柄を選択している成り立ちを解説しています。かなり丁寧に…解説をしています。同時に今の需給バランスの話に、もう少し付け加えるのなら…日証金のデータを観ると…冒頭のリバランスの動きなどの「裏付け」が分かります。
日証金ペースで観ると、「決算越えの動き」が分かると思います。更に…個別株のデータでも同じような傾向が窺えます。これは野村証券の株価データですが、配当付きは売り物が多く出ており、しかも日証金の買いが、一時的に大きく増えて…そうして減ります。だから全体の日証金の回転率が速くなるのです。まぁ細かいことはどうでも良いのですが…カタルの仮説を裏付ける「状況証拠」が、ちゃんと…存在をするのです。
「決算期のトラウマ」と…一言で、片付けていますが、いちいち…背景を解説すると膨大な量になります。そんな諸条件の背景があって、カタルの相場観が組み立てられます。
皆さんの多くは、目先の「板上の鞘抜き」に、一喜一憂しているようですが、株式投資と言うのは、ちゃんとした背景が存在しているのです。仕組みを理解すれば…より株式投資が楽しくなりますね。まぁ互いに無理をせずに…頑張れば良いのでしょう。それでは…また明日。会員の方は、これからレポートを書きますから明日にでもお読みください。