昨日は、また神主さんが電話をよこし…株の事を聞きます。カタルは同じことを述べただけですが、より詳しく…今は米国金利の動向が焦点で、2年国債の利回りが低下しない限り…今のチンタラ相場が続く可能性があると…述べました。
彼が、何処まで納得しているか…一応、彼は、カタル以上に稼いでいた歩合セールスの証券マンです。晩年は立花証券で活動をしていました。
彼との付き合いは、カタルが新潟時代に、証券会社の常務から、神主さんを「情報通の人間」として、同郷なので…紹介されました。上京して彼に会うと、初対面にも拘わらず、自分の給料の明細を見せ…当時はバブル期ですから、月収が800万円ほど…だったのかな? いきなり初対面の人間に、自分の給料明細を見せるのです。如何にも…「歩合セールスらしい」対応です。大会社の役職ではなく…実績だけが支えの世界です。
カタルが選択した「歩合の世界」は、会社のブランドもなく…みんな、「一匹狼」的な性格です。独自の人脈を持っており、情報も独自ルートが多いのでしょう。誰もが、出身の会社では「トップセールス」ばかりです。そうでなければ…歩合生活など怖くてできませんからね。
それにも拘らず…「今の焦点」を丁寧に解説したつもりですが、なかなか理解が進まないようです。なかなか…難しい市場です。カタルの技量では、全体相場が上がらないと儲けることは出来ません。「薄利多売買」と言う手法は、面白くない「職人芸」のような世界ですからね。仕方なく…編み出された戦法です。
本日は、昨日話した「ニデック」(6594)の話から始めましょうか?
昨日は、決算だったのです。だから期待値から寄り付きが高くなったのですね。全く知りませんでした。「ニデック」と言うのは、たぶん…早い方の発表なのでしょう。本日は期待が外れたようで「売り気配」のスタートです。ですが、カタルは200株だけですが、買いに行っています。もともとモーターは「設備投資」の部類で、「電動アスクル」は最近の中国のEV市場は、あまり製品が売れていません。過当競争を耐え抜くのは大変です。
ニデックは「アイシン」(7259)のトヨタ系列とは違い、系列外の歩合セールスのような立場です。
それに…今の相場は、非常に「際どい」辺りですから、少し「期待が外れる」と…こんなものなのでしょう。カタルは先日6720円が簡単に買えたから…危ないかな? とは思っていますが、200日線を割れています。それも「2度目」ですから…実験を継続させます。よって本日も200株だけ買いに行っています。まもなく「寄り」そうです。6300円前後で値段を絞っているようです。
昨年3月の6145円は「破れない」と思いますが、分かりません。いや…6100円台まで株価が入って来ました。今の市場を、象徴しているような値動きです。6153円です。いやはや…全体株は、またマイナス圏です。
昨日は国会で、岸田さんが「ライドシェア」と「年収の壁」の話を盛り込んだと言います。今、割れましたね。ニデックは6105円まであります。決算を観たけれど…そんなに悪い数字とは思えません。たぶん目先の需給問題でしょう。
まぁ今の市場は、「まもなく…」としか言いようがないのです。
基本は「ジェイドG」(3558)を観ても分かりますが、どの株も、みんな株価の上昇期待が剥落しており、逆に「真坂、魔坂、まさかの用心」を考えています。危ない「クラッシュ懸念」があります。株価と言うか、「市況もの」は「常識外の値動き」に時々…陥ります
先日、ノーベル賞学者が運用した「ロングタームキャピタル」のファンドの話をしました。あの論理は一般的な状態では、必ず、儲かるのです。でも市場と言うのは、「意味不明」の「恐怖に襲われる」ことが、時々…あるのです。その数年に一度起こるか…起こらないとされる「不慮の事態」が起きた為に、プログラムの容量を超えたようなものです。先日の銀行の振り込みが出来ない事態に似ています。
危ないことは、危ないが…同時に「ピンチはチャンス」なのかもしれません。
基本的に、どの株も天井が高くないのは、そのような市場環境にある為です。折角、株価が上がったのに…利食いに押された「グッドコムアセット」(3475)などは良い事例です。今は「薄利多売買」で爪を伸ばせないのに…投資家の気持ちは「儲け」に傾くから、ドンドン市場価格と、自分の買値が離れて行きます。そうして評価損を抱えて、気持ちが沈みます。
景気の「気」は、気分の「気」です。
つまり人間の心理が景気を支えます。この事を口が酸っぱくなるほど…事前に述べています。「名目成長時代」が、如何に大切なのか? 「実質」では、ないのです。必ず、名目値が毎年、毎年…「プラス圏」にないと…人間の気持ちは沈みます。インフレに負けて、実質値がマイナス圏でも、名目数字がプラスでなければなりません。モチベーションが高い社会の構築が、正しい政策です。
でも今は、「イラン」が参戦したら…原油価格はどうなるか?
兎に角、「不確定要素」が多く…金利も乱高下しています。株価も同じですが、天底に近づく程…相場の値動きの「振幅」が大きくなります。でも限界地点を超えると「クラッシュ」が起きます。だから「無理をしない投資」と述べています。この力量は、「本人しか」…分かりません。基本的に「ボックス相場を放れる」場面と言うのは、こんな危機を乗り越えないと…「新しい世界」は、開けないのでしょう。
でもカタルは馬鹿ですから、意外に好きです。所詮、貧乏人です。失うものはないのです。
昨日の米国市場は、折角、金利が5%台に乗って下落したにも拘わらず、大引け段階では、また「売り物」に押されていました。おかしい現象です。
金利が下がり…株も下がっています。故に、既に「正常な概念」が、働かない「恐怖の世界」に相場は入ったのでしょう。金利の見通しでも、今まで、ショートしていた人が「買い戻したり」…色んな現象がみられます。
今は、昨年の再現です。「S&P500」などが…基本的な指標ですが、ここでは「ラッセル2000」を観ると、今の「金利高」を感じることが出来ます。「テスラ」さえ…この金利高に苦労をし始めています。オートローンの金利も上がり…当たり前の常識です。
同時に、こんな報道も出てきました。この後、「商業不動産」の処理もありますから、金利のオーバーシュートと言うか…「やり過ぎ」は非常に危険です。市場は、その事を危惧している可能性もあります。
このような米国の「金融政策の転換」を、みんなが…待っています。同時に技術革新の進展や、此方の世界観が、背景に流れています。このような状況を踏まえ…全体相場を読むことになります。
でも…米国は米中対立から生じた「国内回帰」の戦略を加速させているように見えます。此方の報道を観ると、これは「インフラ投資雇用法」や「CHIPSおよび科学法」の財政出動の延長線上の財政出動です。
新しい世界の模索が始まっています。日本株は大丈夫だと思っていますが、カタルが2018年の相場を「彷彿させている」理由が分かると思います。これも全て来年の相場への布石でしょう。「ぶら下がり」組を、一度は、叩かないと「新しい相場」が始まりません。
ただ、そんなに…悲観したものではないでしょう。「希望ある社会」への変貌を前にした、地固めの段階です。この後は「希望溢れる」社会に変貌をします。また野村証券は560円台なのですね。先日の安値は563円です。なかなか…スッキリしません。でも200日線は右肩上がりを続けており、基本的に「押し目買い」が有利なのでしょう。75日線を割れるのは仕方ないのでしょう。この環境です。
今日こそ…戻ることを期待してノンビリやるしかないですね。あまり「落胆する」ことはありません。日本は、確実に…「名目時代への道」を歩んでいます。問題はその歩みの速度の問題です。もう直ぐ…楽しい年末年始の相場になります。
米国のGDPは強く…決算も悪くないのでしょう。日本は目先ですが…自動車が回復しており、裾野が広い分野ですから、広範囲に…その恩恵を受けます。そんなに捨てたものではないのです。まぁ「行け行け、ドンドン」ではありませんが、ノンビリやりましょうね。また明日。