何が起こるか…分からないのが株式市場です。その為に常に「真坂、魔坂、まさか」の用心をして投資に臨まなくてはなりません。しかしカタルは「誘惑」に弱く…直ぐに「分を弁えない」無理をします。自分の頭の中の空想が、他人より大きく…膨らむのでしょう。そうして抑えきれない欲望に変わり、金がない貧乏人のくせに…無理な投資をします。
理屈上、分かっている筈ですが、どうしても金持ち感覚で、株を買い続けます。まぁ証券マンあがりですから、「仕方がない」と言えば…それまでですが、この力量問題が、なかなか…自身でも克服できません。完璧な投資を目指しますが、欲望には敵いません。
今の目先の課題は、海外投資家動向の動向でしょうか?
「TOPIX」の動きを観て、確実に大きな資金の動きを感じられますが…継続性に欠けているようにも思います。本日は関門の603円を一度は抜いたのですが、今はこの603円で16万株の売りものがあります。誰かが…今、買いました。
この売り物は「リバランス」の売りでしょう。この傾向は、徐々に…「時間経過」で弱まります。単なる需給問題で、企業業績などの本質は変わりません。
カタルが先日、「増額修正」した「日本取引所」(8697)の話の方が、本質問題に影響を与えます。ですが実際の相場は600円を割れたように…目先の需給に株価は揺れます。この603円は「野村証券」(8604)の話です。
この目先の連鎖が「追証問題」です。貧乏人は上がる株を「安値圏で」投げさせられます。カタルの場合は、常に…このケースです。
だから「ブツブツ投資」(ドル平均法の応用)を主眼にして、「無理をしない投資」(いつでも現引きできる量)なのですが…買いたい欲望の「誘惑」に勝てないのです。この精神力のなさが問題です。株価が下がると…買いたくなる「病気」です。もう少し「ユトリ」のある投資をしたいのですが、駄目ですね。反省していますが、なかなか…難しい課題です。
しばらく…米国株も「調整波動」が弱くなりますが、まだ基本的に「需給バランスの整理」は完了してないと思っています。この確認作業には時間を要します。でも繋ぎ予算は11月半ばまでですから…「年末意識」は、人類共同の時間軸ですから…カタルは、もともと…この予算から来る政府閉鎖問題は、あまり気にしていません。でも条件闘争する共和党の政治家も嫌いです。トランプ派閥の強硬派です。カタルは、本来は民主党ではなく、共和党の支持者と言うか…そのような考え方です。何しろ、市場「原理」主義者なのです。
少しS&P500を使って、米国株の株価波動の解説をしておきましょうか…。所謂、素人と言うか株式投資を勉強し始めた皆さんが、最初に通るチャート(罫線)の話です。コロナからの過剰な「量的緩和」の…調整(整理)の為に、このインフレの終盤に来て、奇妙な現象がみられます。ここに来ての10年債の値動きは「奇怪」です。
昨年6月17日の1番と、12月22日の3番、あるいは…3月13日の3番なのでしょうが…10月13日に3491ポイントを起点にした底値の「3点底」が形成されました。6月から12月、あるいは3月ですから、なかなか…長い期間の「確かめ」作業です。
そうして10月を起点にして、「e」の7月27日の4607ポイントまでが、「上昇波動」の第一波か…。「戻り波動」なのです。
今は「a」と、戻りの「b」を挟んで…「c」の「二段下げ」になっています。通常は、防衛ラインの「d」を簡単に結びましたが、この200日線前後で…調整は完了します。
この「abc」の下げ波動も、セオリー通りです。エリオットの株価波動では、3つの上昇波動と2つの調整波動で一つの株価波動の波が完結します。「2」を起点した「e」までの上昇波動の調整波動が、まもなく完了します。
3番は、上昇波動を決めるために12月22日が、やはり正しいかな? そうして調整波動がきつかったので、3月の二番底のような上昇波動の調整波動が、イレギュラーで強く働いたのでしょう。通常はあそこまで…下げません。その後…大きく「e」まで上昇しています。
問題は、この2番を起点にした「e」までの上昇一波が、コロナ禍からの調整波動を引きずった「反動の上げ」相場なのか? この場合は、また2番の起点を割れる「グレートリセッション」の構想があります。急激な利上げが「景気後退」に繋がる不況の心配です。所謂、「オーバーキル」と呼ばれるFRBの失敗です。物価高と同時進行の景気後退の「スタグフレーション」も含めます。
逆に…一般的な構想は「ソフトランディング」の成功です。
ここに…更に「AI革命」の新しい時代の進展の相場で「ノーランランディング」の楽観主義です。このまま…人類は「自動運転」などを含めた…「AI革命」を享受する時代に入ります。現状は、この可能性が一番高いから、イエレン財務長官発言のような…「ソフトランディング」と、よく…言われています。
この米国動向を起点にした「時代進化」に日本株も揺れますが…本来、米国株が下げて、日本株も「つれ安」するのは、おかしな発想です。
日本は、何度も言いますが…「34年ぶり」もう年内は駄目ですから「35年間の悲哀」なのです。この政策の失敗を認め…行動修正をしたのが、アベノミクスで…批判を集めた黒田さんの異次元の量的緩和策です。既に10年以上かかっても、38915円を抜けませんが、此処を抜いて初めて…35年前のスタート地点に戻るのです。
たぶん…「ラピダス」挑戦や「トヨタ」(7203)の全個体電池を含めた「EVの挑戦」は日本の新しい時代を象徴する社会現象でしょう。
来年から徐々に、話題は大きく…そうして強くなっていきます。この未来軸に位置するのが「ニデック」(6594)や「アイシン」(7259)などの「電動アスクル」の話です。本日はテスラの「ギガキャスト」の話題が報じられています。だから逆説的に自動車業界は「リストラの嵐」に入ります。
未来軸の相場の割に、「野村証券」の買い物が少なく…目先の需給に押されました。他の新興株含め…皆さんが儲かっていないのでしょう。
そもそも「割安株」は、カタルは証券マンですから…一度は薦めますが、株式投資は「未来の夢を買う」のもので、「配当利回り」投資などの考え方は、保守層の「債券投資」のようなものです。本来は、社会変革を促進させる銘柄、つまり「AI」などの…先端分野に、お金を集めるのが証券マンの務めです。
日本だけが…「資産投資の復活」を「併せ持っています」。だからG7の中で一番、株価波動が強い筈です。もう少し日本人は、自信もって…「積極的」に行動をしても良いと思っていますが、上には、人が育っていません。付和雷同の「金魚の糞」ばかり…しか居ません。
1000万株程度、野村証券を買う証券マンが10人程度いれば…1億株です。この株なら…お金持ちは、みんな100万株単位で買います。100万と言っても、たった6億円の話です。昔、バブル期は「ワンロット」が1000万株だったのですよ。「山形共済連」は、そのような取引をバンバン…毎日、注文を出していたのです。
同じように…民間の企業も、株式ブームから「営業特金」の時代で5億、10億はどんな企業もやっていたのです。特金ブームだったのです。50億円、100億円が当たり前の感覚でした。もう情けない…今の時代の参加者です。
人間と言うのは、「環境」で、大きく気持ちが変わるのです。働く若者は、お金がないでしょうが、毎月3万円程度のお小遣いなら…一般的な金額でしょう。それを、たった3年間、我慢して…株式投資をしましょう。野村証券を、先ずは100株だけ買います。
2か月に…あるいは3か月100株ずつ、3年間続けましょう。2か月なら1年で6回ですから3年で18回です。3か月なら12回です。3年後の株価は2000円以上になっているでしょう。そうすると…200万円の「種銭」が出来ますから、その後は、「景気循環」の沿った投資をすれば、やがて2000万、2億、20億円、200億円になります。
正直に言って…悲しいですね。
本来なら理屈上は、そろそろ…米国株との連動性は薄れて、日本株だけの「独歩高」になる「デカップリング」相場になっても良い筈です。でもよく観察すると…先日株式分割をした大型株の「NTT」(9432)は新高値圏なのです。
やはり…このような株の動きを観ると、確実に「ウハウハ」相場に近づいています。日本は10月も値上げラッシュだそうです。そこで先進国の消費者物価動向(CPI)を観ると…欧米は既に下げていますが、日本は、まだ上げ傾向が続きます。このまま、春闘で上手く賃上げが実現されるなら…「実質賃金」も何れ、プラス圏に浮上します。先ずは「名目値」を上げないと話になりません。
この名目のGDPは、全国の地価も上昇に転じ、食料品なども値上げラッシュなので…名目GDPは、欧米より高い水準になる可能性があります。このような文面で、相場を読めるレベルになりましょう。
何度も言いますが、人間は「名目の世界」で生きており、実質の数字は関係ありません。こう言うと…誤解を生みますが、僕らは「名目数字」によって気分が変わるのです。今日のような相場のように、株価が高く成れば…「元気」になります。
この元気が、景気波動を押し上げる「モチベーション」の素なのです。
さぁ…来年は楽しいウハウハ相場…。今は34年と言う歳月をかけて「下準備」をして来たのです。ようやく…日本も「新しい時代」に突入します。あの時、安倍政権が誕生してアベノミクスの期待値だけで980円の株価を示現した野村証券株は、いよいよ本格的な株価上昇に向かうのでしょう。
目指せ!5990円の奪回相場。その1987年の高値を抜いて、初めて…日本の復活が定着します。そこから…始めるSFの未来です。また…明日。