カタルが盛んに…「名目経済」の話を展開していますが、此方の指標が、今の日本経済を正しく捉えているのでしょう。「GDPデフレーター」の推移です。
カタルは先日、「名目GDPの金額」と「実質GDP」の違いのグラフを載せました。その違い「差額」がGDPデフレーターと思っても…良いのです。この比率の話を「GDPデフレーター」と言います。この実質GDP=名目GDP/GDPデフレーターです。つまり実質値に対して、名目値はいくらか?と言う指標の推移です。
アベノミクスも、日銀の黒田さんもこの「GDPデフレーター」をプラス圏の1以上にしようと…政策を実行してきました。ようやく…その事が「板について来た」のは、最近の事なのです。先ずは…長い期間のGDPデフレーターと株価の推移を、カタルが独自にグラフを作りましたから、その推移を見てください。
そうして、最近のGDPデフレーターの推移のグラフを付けておきます。GDPデフレーターの解説は、此方の資料が良いのかな?
市場には様々な情報が溢れていますから、自分が、どの指標を観て、どう考えるか?
それも先日来、述べているように一つの情報を鵜呑みにせず、そのデーターやレポートを「別の角度」から見て…検証をしないと駄目なのです。例えば…先日のメールの相談です。「スミダコーポ」(6817)の話ですが…EVに対して批判的なレポートだったと思います。確かに…トヨタの主張が正しいのかもしれませんが、既に、時代は大きく動いていますからね。
本日の報道では「中国のEVクレジット規制改定 日系メーカーに厳しい試練」と言う記事が日経産業新聞に掲載されています。
この意味は、世界で「一番の車の市場」の中国では、EVでないと競争に勝てないのです。だからモーターは売れて…コイルは必要です。スミダコーポの株価は、非常に有望でしょう。問題は、需給バランスで…増資したばかりですから、その打ち返しがあり、株価はスンナリ動きません。しかし何処かのファンドが、大きく買えば…株価は上がります。
でも誰が、株を買うかなんか…誰にも分かりません。外部環境は良くても…株価が上がるとは限りません。
一つの記事を観て…短絡的な発想で決めつけず、総合的な判断が求められます。でもそれ以上に「時間軸の把握」は難しいのです。上手に株を買う事は、芸術的な分野の課題でしょう。
更に…もう一つ述べましょう。カタルは「三菱UFJ」(8306)の株価は2000円台が「妥当株価」だと述べています。一株あたりの純資産価値に1433円に、108円の一株利益の10年分です。つまり2513円です。何れ…この株価を超える可能性もあるのでしょう。
でも…380円時代の株を買っても…安値かも知れませんが、時間を待たされます。そこで…有効なタイミングの手段としての…「一つのアイディア」は板状のバランスを観た売買のタイミングを見つける「試作」です。あくまでも…まだ検証結果を得たものではありません。そのグラフを載せておきましょう。(この板バランスの比率は、オーバーの売り物とアンダーの買い物の比率です。)
カタルは既に10年以上でしょうが、三菱UFJの株価推移を追っていますから、データーは揃っています。如何でしょう。皆さんが、株を売った辺りが「買い場」になっていませんか? 今の株価は1200円です。たぶん…多くの皆さんは株価が900円台の時に、三菱UFJの株を売っている筈です。
カタルの今の課題は、「時間軸」の話ですが…どの時点で相場に乗るのが正しいのでしょう。
カタルは散々、「低PERの謎」をレポートの課題にして…「海運株の安さ」を述べてきました。しかし…その株価は、確かに修正されましたが、カタルがやっている時ではなく…今頃、成果が出ているのです。この矛盾をどう解釈するか?
たぶん「BASE」(4477)も同じでしょう。ジェイドGなんかも…そうだろうと思います。皆さんは、ジェイドGが、1000円を割れた所を買いましたか?カタルは、何度も述べていました。
今、株価はあれから700円も上がっていますが、カタルは毎日、少しずつですが、買っています。一番、「よく見える」からです。安値の株を買う事が、正しい株式投資の行動なのでしょうか? 成長株に触れることは、何度かあります。でも…みんな、そのチャンスを「もの」に出来ません。ジェイドGの15%成長はPER10倍台の評価が正しいのでしょうか? カタルは30倍台の評価が正しいと思って株を買っています。
どの時点で、株を買って、相場に参加をするか?
時間軸の把握の難しさを、理解してもらえばいいのです。なかなか…タイミングを合わせるのは難しいものです。まぁ、「言い訳」と言えば…言い訳ですが、カタルの苦悩を共有できれば嬉しいかな? GDPデフレーターの意味も理解せず、今の日本株が上がっているのはおかしいとか…言うのは、短絡的です。カタルは「恒大集団」の破綻申請を観て…「R*」の話もあり…日本株は調整度合いが「加速するかも」知れないと思ったのです。
でもビックリポンです。「日立製作」(6501)の株価は1万円に乗るのです。ここからです。
日立は圏外で…観察してなかったのです。でもこの効果は非常に大きいのです。経団連の会長を長年、産みだし続けた往年の「村社会」企業の変身です。しかし…本日の日経新聞トップの「JFE」(5411)の公募増資とCB発行は理解できますが、この発想は「村社会」論理に見えます。
この手の企業なら、「無駄な資産」はたくさんあります。日立は稼いでいる子会社を売却して集約化して…「効率化の道」を歩みました。故に日本製鉄の日鉄物産のTOBは売却ではありませんが、分かります。他、多くの日本製鉄傘下の企業の売却が始まるかどうか…この推移を見て、株価は5000円、1万円に向かうのでしょう。
だから本来の「ROE経営」なら、子会社を売却して…集約化して、リストラと言うか、「合理化経費」を捻出すべきじゃ…ないかと思うのです。今、現在はそう考えています。
でも時代対応に向かう事は評価できます。問題は、その手段の「選択」です。カタルは身を削るROEを選択して、無駄を削いでから…一つの方向性を決めて資金投下です。トヨタを批判している意味は、無駄な投資もしているから…おかしいと思っています。全方向性です。そんなユトリがあるなら、もっと「自社株買い」をして、株主に報いるべきでしょう。やはりトヨタは「総資産経営」の村社会の経営に見えるのです。
まぁカタルの考え方が正しいわけではなく…間違っている面も多々あります。故にそんな眼で市場を観察している訳です。ただ単に株価を追っている訳ではなく…株価を観る上で…考えながら株価を追っています。
「住友化学」(4005)も底値を入れたのでしょう。市場には様々な選択肢は転がっています。自分が自分の性格など…資金面も考えて決める事です。基本的に、カタルレポートは、様々な角度から綴られており、どれを選択しようが…自由なのです。ここからブツブツ投資で少しずつ株を買います。でも時間がかかりますが、安全策です。
あらら…忘れていました。「ルネサス」(6723)は2400円を割れたじゃ…ないですか。今は2416円ですが、それでは2400円で、もう500株だけ…ですが、買い指値を入れてみます。レポートなんか書いているから…仕方がないなぁ~。色んなことがあります。
そう言えば…「メルカリ」(4385)は日経225に採用だとか…知りませんでした。これで株価が高いのですね。先日の「ルネサスエレク」と言い…これで今度は、スンナリ…上の株価を抜くのでしょう。「買い場」でしょう。下値の買いが厚くなります。
良いですか…基本は冒頭に掲げた「GDPデフレーター」の話ですよ。カタルが何度も、何度も、毎日のように…述べている「名目成長時代」の話です。
明らかにその傾向が「定着し」始めています。まもなく…「野村証券」(8604)は、どんな馬鹿が経営をしても…株価は騰がるのでしょう。本当に…野村も落ちぶれたものです。やはり…あの時の「方向性」が間違っていたのです。氏家体制から…曲がり続けています。人事は大切です。偽物ではなく…早く、本物を起用せねばなりません。
本日はジェイドGの株価は高いですね。1780円を付けてきました。田中君は、他の経営者と比較すれば分かります。やはり…彼は優れた資質なのでしょう。
確かに15%成長は、M&Aのフロック…との見方もあります。しかしM&Aでも上手に利益を出し続けるのは大変ですよ。カタルは「ユビキタス」(3858)を、もう10年以上、観ていますが…ダメな経営者ばかりです。本当に仕事が出来ません。AIコーポレーションを買収して「のれん償却費」が消えても…利益を計上できません。M&Aを上手に活用するなら…成長が加速します。やはり企業は、人なのでしょう。
日本製鉄の株価が、日立のように…上場来高値を更新できるかどうかは…この後の橋本さんの「頑張り」に掛かっています。果たしてどうなるのでしょう。
既にカタルが推奨してから、株価は2倍程度になっています。別に小型株でなくても色んな銘柄を紹介しています。自分好みの株をやりましょう。
自分だけが、自分の性格など…の力量を知っているのです。資金力だけでなく…この性格把握を上手く出来ているか? カタルなんか…諦めずに10年以上も株を追うことがあります。お船の2年や3年なんか短い方でしょう。ジェイドGは2020年の初めからの観察です。BASEは2022年の初めからです。ソフトバンクなんか、あの時だから…たぶん1998年頃だろうと思います。長く観察していると…孫さんの性格も理解できるようになります。
金儲けはノンビリ…のんびり…無理をせずに、楽しめば良いのでしょう。それでは、本日はこの辺で…また明日。