兎に角、驚く…米国株の上昇です。昨晩は「アップル」でしょう。年初から一貫して株価は上昇しており、この上昇に衰えは見えません。ただ「空売り」を飲み込み…株価は上がり続けます。そうして「新高値」です。エヌビディアのAIのサバ―需要など…メタにネットフリックスに…テスラも、皆、主なハイテク株は復活をしています。
いったい金融市場の「謎」(M2の増減や逆イールド現象)は、何を語るのか?
カタルは御存じのように…年初からあまり強く相場を観ていません。そんなに弱気ではないのですが、指数が此処から更に高値をどんどん…更新するとは考えてなかったのです。その理由は過去のデータからみると…様々な点で「景気後退」を示しており、その「整合性の解釈」が出来ない事と「過去のトラウマ」です。
しかしFRBの金融政策と違うのは、財政面で米国の製造業の復活を願う「補助金」行政のインフラ法案です。中国との競争に勝つために、なりふり構わず…お金をばら撒きました。故に、一過性とされた資源高が一服しても、なかなか…インフレ圧力は消えません。
米国の労働市場はしぶとく…強いですね。そうして、この「賃上げ圧力」に負けずに…消費は伸び、経済力が成長を続けています。今回のGDPの改定数字にも驚きます。年率2%の数字だと言いますから…
この分では「ソフトランディング」の可能性が高くなっています。商業不動産への対策も始まり…大きな懸念は消え始めているのでしょう。一部でデフォルトが発生しても、それを吸収するのでしょう。それよりAI革命への「新時代の夢」が増しているから、株価は一部の大型ハイテク株の上昇が続きます。まだ小型株への波及は観られませんが、指数株は強いですからね。
このあと構造的な資金移動が始まり、この影響を受けると思っています。一つは「リバースレポ」です。カタルはこの異常な積み上げが解消されて、通常の金融政策に移行すると漠然と考えています。コロナ禍で膨れ上がった資金が適正水準になる段階です。でもあまりに多くのお金が発行されたので…どっちにしても時間が掛かります。今のペースを続けても、まだまだ…2年や3年程度の時間は必要なのでしょう。その間、米国は新しいステージに移行できるとは思っていませんが、GMやフォードがテスラの充電設備を利用するように…米国と言う国は効率を追い求める国です。日本と全然違います。
日本は合理的な判断より、全員一致の「和」を求めます。故に時間闘争です。リニアモーターに反対をして「訳の分からん」「水」権利争いを主張している川勝平太静岡県知事の主張は良く背景が分かりませんが、揉め続けています。この為に時間を浪費しています。「成田闘争」のようなものだと思っています。兎に角、日本は調和を優先しています。
マイナンバーカードもそうです。確かに間違った箇所は悪いけれど…新しいシステムに移管したほうが合理的ですから、直ぐに移管すべきで「反対をする理由」が分かりません。所詮、完璧な世界を目指しても、ミスはあるものです。カタルなんか…株式投資において失敗だらけです。しかし…その「リカバリー」は、ちゃんとしているつもりです。所詮、完璧さを求めても、神様ではありませんからね。誤差があるのが当たり前です。
今回は指数相場を外しており…まぁ可能性があるからリクルートやルネサスエレク、更にはオークマなどの指数株も観察株になっている訳ですが…仮にこれら銘柄を主眼にやっていても2割を抜けるかどうか…でしょう。所詮、貧乏人には敵いません。時間が掛かるのです。
三菱UFJだって、あれはいくらだったか忘れましたが…2022年の年末にカタルは1万株だけ買いましたね。たぶん650円前後でしょう。基本的に時間をかければ…ある程度は上がります。その時間軸を我慢できるかどうか…。もう直ぐこの調整局面が終わる筈の「日本製鉄」も時間をかけてノンビリ投資すれば、その内、妥当株価になるものです。また近々…再騰相場になるのでしょう。
でもそれじゃ…証券マンの飯になりません。もっと激しく動かないと駄目なのです。顧客が儲かったと満足して、手数料が上がるラインは、最低でも短期で「2倍」前後の株価上昇をしないと駄目です。何億円も持っている投資家と基準が違います。
故に、指数株と言うのは、余り…心が動かないのです。ルネサスエレクは好きな株です。前からね。何れ…ダイフクやダイキンのような成長株になり得る器でしょう。まぁ経営者次第です。オークマも軽く…1万円の候補株です。何しろ内部留保は516兆円で、此処から自動車産業は空前の設備投資になります。EV投資はお金が必要です。ただ日本は周回遅れなんてもんではなく…かなり出遅れています。これは章夫社長の「雇用に対する考え方」が影響しているのでしょう。
日本人は、変化を好みませんからね。むしろ拒みます。マイナンバーカード一つ取ってみても分かりますね。必ず、小さなアラを付いて反対を打ち上げます。この行動に合理性の欠片もないでしょう。確かに富士通はお粗末ですが…別に富士通だけでなく日本中が同じです。
アップルの新高値は輝く姿ですが…同時に方向転換も近いのでしょう。そう考えています。このまま「行け行け、ドンドン」とはならないでしょう。でも気持ちは、そのように動きます。まぁ完璧に乗れずに申し訳ないが、カタルは既に、今回は諦めて…時間の流れを待つことにしています。でも…損をしている訳ではありません。おこがましくて…儲かっているとは言えませんが、まぁソコソコの成績なのでしょう。所詮、こちら側の貧乏人に多くを望まれても…なかなか期待に応えられず申し訳ありません。
でも日本は、少しずつ変化を遂げています。例えば此方の株主総会の結果、そうして話題として知っておくことは中国の苦悩です。日本が散々…苦労をしたバブルの終息です。地方政府問題もあり…簡単に片付きません。
でも米国は、中国を完全に切り離さず…利用をするために「別会社」扱いで開発を続ける事例が増えています。仮に中国の現地企業が「接収されても」本体への被害を最小限にとどめる戦略です。日本は、特に「対策」が必要です。しかし今の経営者は、何処までキャノンの御手洗さんの「国内回帰」を真剣に考えているか…疑問です。
同時にやはり中国はすごいのです。とても日本の産業が、対等に…競争が出来るレベルではないでしょう。それを知ることが出来るのが此方の報道です。一般のメディアのではなかなか報じてくれませんから、日本人は「真実」を知らないのです。中国に抜かれ、今度はインドにも抜かれるのでしょう。既に、日本の自動車販売台数を上回っているのですよ。ここから更に加速します。「トヨタ」より「スズキ」(7269)を買うべきでしょう。そんな事で本日は、この辺で…また明日。
本日は会員レポートを書く日ですから、これから取り組みます。会員の方は、明日にでも…お読みください。