「アベノミクス」が盛んに言われた当時…あれは安倍政権誕生前の2012年後半からはじまり…2013年の時ですが、誰もが「名目成長時代への復帰」を願っていたのです。そうしてその夢で買った「理想買い」が…「野村証券株」(8604)の980円の2013年の高値です。
カタルは、一昨年末に野村証券株を推奨した後、順調に株価が上がって来ましたが…例のアルケゴス問題で「特別損失」を被り…相場は「お釈迦」になりました。その影響もあり…読者の多くは、この野村証券株をお持ちのようです。カタル自身も「雪だるま投資」を謡い、これだけ買って置けば…豊かな老後生活は約束されていると思って…自らが実践しています。しかし…未だに「鳴かず飛ばず」です。でも配当利回りは4.3%で…PBRは0.52倍、PERは7.81倍です。
故に、「ノンビリ」構えよう…と述べています。しかし仮に岸田政権が確り「インベスト・イン・キシダ」政策を実行に移すなら…ようやく、その順番が来る環境が整ってきました。世界は物価高に苦しんでいますが…日本は真逆です。インフレは大歓迎なのです。
なかには「生活が苦しい」と思っている人も居ると思いますが…米国の物価と日本の物価を比較すると…実態が分かります。最近、事あるごとに、米国の日常価格を紹介しています。家賃も非常に高いのですが…日本は、しばらく…上がっていません。しかし…日銀が国債を買い、「ガラガラポンの選択肢」も見えてきたのです。ここを狙って…外資は日本国債を売る戦略を立てています。日銀様に逆らっていますが…この「仕掛け」の意味を理解しないと駄目です。
安倍さんは、故人となられましたが…この意思の「現実化の時間」が訪れたように感じています。株価は正直です。最近は、チャート論を含めた…解説を増やしています。
この論理的な背景は、「効率的市場仮説」と言う考え方で、「株価は全てを知っている」という考え方が基本になっています。もともと株価は、現実社会の6か月先の姿を株価が映していると言われています。つまり今の株価は、6か月後の現実を述べています。ハイ、BASEの335円の2000株が5本に分かれて…買えてきました。少し…在庫が切れて来たので、強めに買い指値を入れています。しかし…まだ2000株単位のままです。
話を戻します。カタル銘柄の多くの株価データを、カタルは毎日、自分でエクセルに落として…その動向を観察しています。最近、野村株の動向に変化を感じているのです。そこで…チャート分析をする気になったのです。その話です。
安倍氏が亡くなられましたが…彼の理想社会の「名目成長時代」が確立されたとは言えません。物価高も道半ば、賃金もそうですが…メディアは物価高を盛んに言い始めており、今回も選挙の争点として…この「物価と賃金」の話が、俎上していました。ようやく…です。日銀が狙っている政策動向に、沿った流れが始まって来たのです。
名目経済とは何か?
これは表面的な数字の世界の話です。われわれ人間は実質世界で生きているのではなく…名目数字で「感情」が動くのです。例えば…株式投資で2億円儲けたと言う話を聞くと「すごいなぁ~」と思いますが…10億円の運用なら、たった20%です。でも1000万円の運用だと20倍ですから、誰もが「凄い」と思います。投下資本に対するリターンの考え方が実質の考え方、ただ2億の儲けと言ったのは、名目の考え方の違いのようなものです。
実質経済は、物価を加味した数字ですから…3%の賃上げが実現しても物価が5%上がると実質はマイナス2%です。でも名目上は3%上がったのです。逆に1%賃下げになっても…物価がそれ以上の3%も下がれば…実質では2%「上昇」したことになります。でも実際の手取りの給料の数字が1%下がると…我々の「意欲」は減退します。分かりますか?
失われた時代と言うのは…日本独自価格がグローバル化して…値下がりしたのです。しかし、ようやく日本独自価格も、一部を除き…グローバル価格になりました。ユニクロが世界に通用するということは、そういうことです。本日の日経新聞には、海外投資家が日本の不動産株を買っている話が登場しています。中国人は日本のマンションをバカバカ…買っています。中国人だけが元気です。
何故、日本にとって物価高が良い事なのか?
年金生活者にとっては「悪夢」ですが…働く若者は、賃金が上昇しますから…「頑張れば報われる社会」になり行動が積極化します。年金生活者は、これまでの貯えがありますから…お金を動かせば…お金がお金を稼ぐ「資産効果」が出てきますから…眠ったお金1088兆円が動き出します。つまり…土地と株が上がる資産インフレの開始でしょう。故に「株主還元」相場なのです。だから…野村証券株のチャートが「上昇波動」に見えてくるのですね。過去…野村証券株は1990年代の株価は1000円が最低の安値で…平均は2000円前後の株価の値動きでした。
アベノミクスの「理想買い」で、その水準の980円まで買われましたが…そこまでです。あまりに長かった清貧思想の「失われた時代」が、今回の世界の物価高で終焉を迎えるのでしょう。きっと野村証券株は、来年、再来年と…時代と共に成長をすることでしょう。株価が10倍になるなら、「雪だるま投資」では、たぶん100倍以上の効果を生むでしょう。1000万円なら10億円です。1億2億は、はした金…5億、10億で普通の株屋、100億に200億なら成功者。
果たして実践派のカタル君は、このレポート通りの行動を継続させることが出来るかどうか…。更に、本当に野村証券株家が10倍になるかどうか…。5年後の日本はどんな姿になっているのでしょう。楽しいでしょう。名目成長時代は…
資産インフレ効果を、存分に味わえるのは…証券株や不動産株でしょう。今はPER10倍以下の評価です。多くの資産インフレ株は…やがてBASEやレーザーテックのPER100倍以上の世界になるのでしょう。これが「名目成長」時代です。さて黄金の3年間とも時間の岸田政権の実力は、どんなものでしょう。
どんな馬鹿でも…誰かが苦労をして、線路を敷いたなら、その線路の上を走るのは簡単です。「インベスト・イン・キシダ」は、安倍さんが苦労をして線路を敷いた「レールの上」を快走するかどうか…。いよいよ…その真価のベールが、明らかになります。
名目成長時代=資産インフレ=経済活動の活性化で信用乗数効果が高まり…お金がお金を産み…3回転、5回転、更には10回転、20回転と眠ったお金が動くのです。信じる者が救われる…話題の統一教会のような常識のない話題ではなく…このカタルの基本構想は、可能性のある実話でしょう。その真価は、野村証券株を観ていれば…結果は分かります。
本日は、基礎講座ですから…名目成長時代を正しく認識して行動するかどうかの話です。しかしカタルは未だに「薄利多売買」の旗印を降ろしたわけではありませんが、少し強く観ているのです。この野村証券の短期チャートを、もう少し…解説しましょう。アルケゴス事件以降…、長く調整過程を過ごしてきましたが…少ない自社株買いですが、それでもある程度の効果はあります。
そうして…ナスダック指数が戻った3月23日に562円を付けています。下降を続ける200日線から株価が「顔」を出しました。これが…「狼煙」でしょう。そうして、その後の安値は5月13日の467円です。これが「3点底」を形成した形です。綺麗な「逆三尊」です。
そうして…まだ200日線より下の水面下に、株価は位置していますが…徐々に25日移動平均線が上昇をし始めており…まもなく75日線を下から、上に抜く「ゴールデンクロス」(GC)を形成する動きに見えます。事実6月14日からの株価波動は下値を徐々に切り上げています。
カタルは「底入れの条件」としている200日線から、株価が「顔」を出す行為の後…多くの株価はまた「沈み」ます。ですが…その沈んだ安値が、株価上昇の起点になる可能性が高いのです。でも本当に強い株は200日線を維持したまま…また上昇をすることもあります。「ロコンド」(3558)は、その可能性があるかもしれません。
このまま…物価高になって行き、2%が3%になり…何れ、論理的には5%程度の物価上昇は「当たり前の世界」になる筈です。日銀が50%以上の国債を抱えた現実を、よく考えないとなりません。3%の物価高が33年間継続すれば…チャラになります。だから超長期国債に置き換え論が必要でしょう。ガラガラポンのリスクを軽減させねばなりません。日経新聞も、早くそのような経済学者の意見を多用して…世論を誘導すべきでしょう。本当に国の未来を考えているのかどうか…メディアの資質が疑われます。
まぁ我々は、どちらに転ぼうが、たとえ…1000円3000円でも「儲け」は儲けです。成功体験を積み上げて…自分に自信を付けて、果敢に株式投資をする「意欲」を養いましょう。人間の行動力の違いは、この「モチベーション」です。「やる気」のある人間と。やる気のない人間の違いです。大関陥落の危機を迎えている正代、このモチベーションの維持が、如何に難しいか…。彼の相撲を観ていれば…実感できます。
人間は、このモチベーションが源です。だから実質経済成長ではなく…名目成長経済が活力を生む社会を創るのです。
もう馬鹿ばかりが上に居る日本には、ほとほと…嫌気がさしています。何しろ…33年間も高値を更新できないのですよ。33年も遊び続けていれば…劣化するのが道理です。いい加減に本物人間を育て…敬う社会にすべきでしょう。互いに「切磋琢磨」して…億円単位の納税を目指しましょう。これがカタルの最終目標です。稼ぎで1億ラインを経験したので、今度は、納税額1億円を目指します。
法螺話のカタル君でした。また…明日。でも「瓢箪から駒」の喩え話もありますからね。世の中は、何が起こるか…分かりません。本日は最後にこちらを紹介しておきます。中国も大変ですね。ホンマかいな?…とこの報道を疑っています。