投稿者:kataru

財政ファイナンス

メディアの報道に心を揺り動かされ…、大衆は、あっち、こっちに気持ちがなびきます。所詮、大衆は目先の出来事に心を奪われ、先の事を考えませんね。まぁ、仕方ありません。

あのギリシャの首相と言うのは、馬鹿ですね。まるで民主党の鳩山や菅などを見ているようです。不幸ですね。国民が…みんな真剣に考えないから、おかしな選択をするのですね。そんなカタルも一時は、自民党政権に呆れ、民主党を支持していましたから、似たような…ものかな? 本当に、良くなるためには、こんな過程が必要なのかもしれませんね。

「財政ファイナンス」の問題(ガラガラポン)を提起しているのは、かたるぐらいのものかどうか…。気になり調べてみたら、6月現在で日銀が保有する国債の銘柄別保有残高は236兆3166億円ですね。(ただし…日銀の資産項目の残高を見ると、291兆2485億円になっていますね。たぶんこの違いは…量的緩和後の購入した銘柄別保有残高なのかもしれません。グラフは勘定項目の国債保有資産推移です。)

日銀の国債保有残高推移
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日銀の国債保有残高推移

うち2年債が28兆8231億円で12.1%、5年債は62兆6425億円で26.5%、10年債は88兆2150億円で37.3%、20年債は38兆7757億円で16.4%、30年債は9兆349億円で3.8%、40年債なんて言うのも…あるんですね。此方は2兆6056億円、残りは金利が変わる変動利付債で4兆9321億円、物価連動債は1兆2877億円でした。

307回までの10年利付債が、5年以内に満期償還を迎えます。この額が28兆8959億円ですね。つまり、2年債と5年債、更に10年利付の307回までの合計が120兆3615億円です。GDPが500兆円を超える程度ですから、20%を上回りますね。おそらく返せないので…再び日銀が買うか…市場で新規国債を捌けるかですが…先頃の国際会議では、銀行の国債保有が制限を受けていますね。他の金融機関も同様の基準があるのでしょう。財政ファイナンスとは…中央銀行が自国債を買う事を言います。国債の貨幣化です。既にGDPを大きく超える借金を抱える国が、これ以上借金を増やさない為に、プライマリーバランス、所謂、歳入の範囲で歳出を賄おうとするわけです。黒字化を目指しています。しかし現状は歳入以上に歳出が多い訳です。

企業のバランスシート同様に、国家にもバランスシートは存在します。貸方、国債などの借金に見合う額の資産が、借り方に存在します。空港、港湾設備、道路に鉄道など…。下水道施設もそうですし、官庁の建物、国会議事堂なども…みんな国家の所有ですね。これを民間に移行させ、売却して借金を返済すれば良いのですね。この資産から利益が生まれるものがコンセッションの対象物になります。空港の航空機の発着料金など…色んな形で存続します。高速道路にパーキングエリアがありますが…良い集客エリアで収益を得やすいですね。最近は「道の駅」なども変化をみせています。国道も使い方しだいで収益を得られますね。官から民に移行しての成功事例はたくさん存在します。JRなんかも大きく変化し、JTなどもそうですね。

コンセッションの考え方は、非常に重要ですね。図書館の運営なども民間に任せると…いろんなアイディアが生まれ始めています。つまり国の借金の1000兆円規模の市場がコンセッションを活用する事により、日本国全体が活性化されます。金融デリバティブの技術革新は凄いのですね。5%程度の利益しか得られないのに…シニアローン(リスクゼロに近いので国債並みの金利+α)、メザニンローン(多少リスクがあるので、金利は若干高い)などを組み合わせると、10%、20%と…大きな利益が得られます。この割合を変えるわけです。これにCDSと言う保険商品を組み合わせ、スパコンを利用して計算すると様々なバリエーションの商品が完成します。

財政規律の方針が、先頃、話し合われ…成長を加味すると決まりました。当たり前の事ですね。名目値を3%にして、実質値は2%だそうです。つまり1%の下駄をはく訳です。この考え方は非常に重要で、「失われた時代」下に於いて…日本は成長より、安全安心の清貧思想を過剰に重視してきました。バブル崩壊の失望感から、構造改革の必要性を付きつけられ、無駄が省かれています。JAを見れば分かりますね。三ちゃん農業は行き詰まりが明らかで、日本の農業に明日はありません。株式持ち合いもそうですね。全て、日本村論理を守るために維持し、残った制度ですが…矛盾を抱えていました。その矛盾が解消に向かっているのです。当然、利害関係は生まれ、対立の構図になります。

既に財政ファイナンスに陥っている訳で、残された時間はありません。だって5年以内にGDPの20%以上もの国債が、償還を迎えるのです。加えて国際ルールで、金融機関は日本国債を過剰に保有できませんから…正常化の目途を付けない限り、日本国債は紙くずになりますね。日銀券も同様ですね。既に加担しているのです。逆に、資産価値は輝くのです。それも日々の収益を生む資産は、素晴らしいものになりますね。「金」は、金利を生みませんね。価格が上がらないと駄目なのですが…、劣化する日銀券に比べればマシかもしれません。既に日本の行く道は、一つなのですね。ダラダラ…と、量的緩和をいつまでも継続できる道理がないのです。間違いなく…物価は高騰して行きます。

中国の成長率が落ちて来たと言う意味は…、先進国とBRICsなどの途上国?との差が消え始めたのですね。カタルがケーヒンの国内回帰の動きを紹介しましたね。中国での生産から日本国内に移す話を紹介しました。ロボット活用が生産性の向上に繋がるのです。

きっと…コンセッションへの参加表明をしているオリックスは、どんどん輝きますよ。今のファストリやソフトバンク以上に、大物に育つかもしれませんね。金融デリバティブを活用するから、達成できる成長は限りないものがあります。問題は野村証券ですね。ハッキリ言って経営者は馬鹿ですね。優秀な人間が揃っている訳で、コンセッションなどを商品化して、ドンドン上場すれば良いのです。みんながハッピーですね。中国人の方が余程、賢いですね。ユダヤ資本が構築するルールを逆活用し、先を、歩めば良いのですね。そうして高値で日本株を買わせればいいのです。

設備投資だって…リートに成り得ます。中小企業は忙しくても、設備投資が出来ないのですね。まだ銀行融資なども稼働してないのでしょう。だいたい査定できる人間が現場にいないのでしょう。それくらいに「失われた時代」は長かったのです。融資を査定できる人材が、銀行に居ないのですね。カタルがケネディクスの経営者なら、いくらでも方策はありますね。機械メーカーと組んで、中小企業向けの設備投資をリース化して、収益化した商品をリートとして販売します。「中小企業向け設備投資リート」、銀行はリスクのない大企業の融資を好みますが、大切なのは中小企業です。5年程度で機械は陳腐化し、償却を終えた機械設備は、高値で後進国向けに売却できるでしょう。きっと儲かりますね。

官庁が東京都心になくても…このご時世ですから、良いですね。北海道に首都機能を移転しても良いですね。分散しても良い筈です。テレビ電話などが日常化しています。空いた官庁の建物を再開発すると…素晴らしい高度機能都市が実現できるかもしれませんね。はやくキャッシュレス社会に、すればいいのです。そうすれば…悪戯に、無駄が溢れる行政が効率化します。振り込め詐欺などなくなりますね。何しろ、電子マネーは、足を追えるのです。犯罪が激減しますね。脱税もなくなります。公平で透明感のある社会を…早く構築すべきですね。

東芝の不正会計を見ると呆れますね。何故、ライブドアだけが、上場廃止になったのでしょうね。もっと悪いIHIやオリンパスなど、いくらでもあるのに…まぁ、時代の流れは、何時も公平ではなく、このようなアヤがあるから、面白いのでしょう。やはり政策は非常に大切ですね。このような財政政策と金融政策とを組み合わせ、景気を息の長い上昇に導くのが政治の役目ですね。皆がハッピーになれるように、官僚も努力をするわけです。まだまだ…ですね。自動車販売台数などを見れば、分かりますが…前年割れですよ。家や自動車はみんなの憧れ、家にプールを持って、別荘を持てるような暮らしが、一般化するまで…様々な政策がありますね。

この政策と景気循環を株式に、皆さんは、結びつけることが、なかなか出来ませんね。この結びつきを、分かりやすく解説したのが、浦上さんが書かれた「相場サイクルの見分け方」と言う本です。相場には四季があり、金融相場の春に始まり、業績相場(夏)、逆金融相場(秋)、そうして逆業績相場の冬を迎え一巡すると言う、基本構造を具体的な株式を添えて解説してあります。あの有名な「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福感と共に消えて行く」と言う諺なんかも、紹介されています。

要するに、カタルのような馬鹿にも、簡単に分かるように、解説されています。このような基本を押さえておかないと…、所詮、株式相場で儲けることなどは…無理な話ですね。素人が、プロに勝てる道理がないのです。素人の武器は「知識と時間」です。

所詮、お金のタガでは負けます。銀行資本の何千億円ものお金に、勝てる道理がありません。しかし10年、20年の歳月なら、日々の成果が問われる銀行より、個人の方が時間感覚に於いて、圧倒的に有利ですね。知識は、今の証券界を含めアナリストなどと呼ばれている人たちは、皆、カタル同様に、3流以下ですね。だって…みんなお金持ちになっていますか? バフェットのような神様は、日本に存在しませんね。みんな素人ですよ。でも彼ら機関投資家は、多少は…勉強しています。でもネット時代に於いて情報網の差は、そんなに格差はありません。内部情報には敵いませんが…そんなのは目先の話です。大切なのは時代観ですね。互いに頑張りましょうね。

是非、「相場サイクルの見分け方」を一読して下さいね。カタルの本棚には黒くなって来ましたが…、ちゃんと…いつまでも鎮座していますね。やはり、価値ある一冊です。



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