カテゴリー:今日の市況

10/19

かたるNY市場は下値を確かめに行っているようです。昨日の展開は上海総合株価指数の下落を防ごうと公的資金の介入があるようですが、焼け石に水なのでしょう。基本的に市場からお金が逃げ出しており、その原因を改善せねばなりません。しかし今の中国当局は米国の仕掛けに対応する術を持ってないように見えます。知的財産権の問題は、皆が思っていたことを巧妙に突かれています。テンセントの株価急落は国内政策問題を表しているようにも見えます。

更にここに来て「サウジ問題」が急速に懸念し始めており、米国の対応が決まっていません。理想論ではサウジのグローバル化の為に、厳しい対応をせねばなりません。オバマ大統領はシリアなどの対応を誤ったためにロシアに覇権を奪われています。トルコとも米国は最近うまく行っていません。今度はサウジです。中東問題は難しいのでしょう。資源のない日本の対応も難しいですね。イスラエル、イランへの対応で米国はこの中東問題に火をつけた形です。

結局、リーマンショックは様々な形で傷跡を残し、後世まで影響を与えています。

今回の市場の揺れは非常に複雑です。一概に「金利高」などでは説明が出来ません。景気循環から見た株式市場の景色図は、逆金融相場から逆業績相場に移行する狭間に見えますが…教科書では、これから一度、中間反騰に入ります。そうして金利高からくる業績悪化を受け、逆業績相場に入りますが…、ここでカタルは進化論を、あえて持ち出しました。

スマートコミュニティーへの進展により、経済の成長力が上がると思っているからです。それほど…この度の進化は、凄いのだろうと考えています。この話題なんかワクワクします。1995年にインターネットは一般化しています。でもその時の「ITバブル」を上手く日本は活かせていません。ライブドアの顛末を見ると分かります。

新しい時代の流れに、うまく乗るかどうか…は非常に需要です。その選択に間違うと何年も何年も冷や飯を食わされ続けます。どう足掻いても…結局、時代の流れに逆らうことは出来ないのです。中国は今回の対応に対し、処理を誤ったように思っています。だから上海総合株価指数は下値を割れたわけです。何れ…習近平政権は交代を余儀なくされるでしょう。

サウジはこれまでのところ、上手く体制転換の移行を成し遂げつつありました。ソフトバンクを通じてスマートコミュニティーのスポンサーの地位を固め始めていました。でも今回の問題は厄介です。場合によれば、世界のスマートコミュニティーの進化を止めることになるかも知れません。止めるは大袈裟ですが…遅延の原因になりえます。

下値だと思っていた3400円を割れ込み、5G投資のバロメーターにしていた古河電工の選択は、今のところは…明らかに間違いでした。なかなか止まりません。カタルはこの11月が転換点だと思っていますが…果たしてどうでしょう。

VIX指数の推移

本日のNY市場は、続落のようです。先日の下値を維持できるかどうか…。仮に下値を更に割れても、僅かな安値更新や、時間をかけずに戻れるかが…焦点になります。ここではVIX指数をみると分かりやすいのでしょう。

カタルは春の高値を更新できず、既に新しい動きを模索する段階だと思っています。昨日の相場はそのヒントかも知れません。意外に「内需株」は強かったのです。この意味はカタルが予てから述べている「名目時代の確立」を意味しています。

カタルは前から転換点は、11月だろうと思っていました。だから9月の指数による新高値更新は意外でした。でも案の定、指数だけの動きに留まりました。他の個別株まで波及していません。スター株は誕生しませんでした。通常、新しい動きを示すなら…新しい時代に相応しいスター株が誕生します。

カタルは此処では…「東芝」(6502)に期待をかけています。もし東芝がROE投資理論を受け入れ、村論理を脱却するなら…日本全体に対するインパクトが非常に大きいと思っているからです。

今、多くの日本企業は、豊富な内部留保を抱え…保身に身構えています。でも東芝が変身できれば良いお手本になります。無駄な資本を消化して、効率運営の道を一気に駆け抜ける可能性があります。自社株買いから、M&Aへ…武田が強かったようですが、この株もその事例の一つでしょう。だから観察が必要になります。

昨日も「市場の整合性」の話をしていますが、米中貿易摩擦はアップルの株価を観察して、問題の深刻さを観ます。アップルの株価が200ドルを割れ、どんどん下がるなら…米中問題はかなり深刻なのでしょう。

サウジの問題はソフトバンクのスポンサーであり、スマートコミュニティーへの加速を意味しています。でももし今回の話がこじれれば…この進化のスピードが少し鈍ります。今はこの二つが焦点でしょうか?

でもVIX指数を見れば分かりますが…たぶん予定の行動範囲でしょう。レパトリ減税で盛り上がった相場にヘッジファンドは持ち株を移転させ、今回のゴタゴタで買い戻しをするのでしょう。景気循環から見た金利高の下落ではなく…一番の懸念はサウジ問題かな? サウジは「原油価格を人質」にしています。この問題は金利問題に連動します。米中問題は中国のグローバル化への試練でしょう。一帯一路からの覇権主義は「古い考え」だということを確認する事象になるのでしょう。

目先の株価の乱高下に脅えることはなく…ここではポイントを正確に観察しましょう。VIX指数の動向、アップルの株価推移、ソフトバンクの株価など…同時に昨日の相場で見られたように…日本はバブル崩壊以来、初めて…名目時代の確立相場に入る可能性があります。

邦銀株の動向やケネディクスなどの不動産株、この関連は「失われた時代と」言う途轍もない休養をした後の大相場になります。日本人は馬鹿だから、目に見える状況が長く続き…最後の最後にならないと気付かないのでしょう。日本銀行が自ら…株と土地を間接的に買っている意味を良く理解すれば良いのです。日銀には無限の資金が眠っています。

日本企業も東芝の出来次第では、一気に流れを変える「突破口」になるかも知れません。それぞれの注目点を観察していれば…大体の流れは把握でき、付和雷同の「無知の恐怖」に陥ることはないでしょう。

いよいよ年初から(春)始まった調整局面は最終盤、故に株価は上下に乱高下すると考えています。通常…、天井圏と底値圏は強弱感が対立して出来高が膨らみ、株価も大きく揺さぶられます。その乱高下の波動を上手く捉えられるか…。まぁ、無理をすることはないのです。でもカタルはそう考えています。偉そうにカタルは述べていますが、カタル自身も間違いだらけの選択をしています。トホホの世界なのです。

それでは…また明日。



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