銅鑼が鳴る

先ず米国株は「ナスダック指数」と「S&P500」で…新高値です。

「ナスダック指数」 の日足
S&P500の日足

この「現実」と、市場で言われているトランプ関税から、物価高、景気後退のスタグフレーションのシナリオは、根強く指摘されていますが…現状と比較して「市場の整合性」はありません。だから、どちらかが…間違っており、株価が下がるか、あるいは市場で指摘される現象が「間違って」います。カタルの基本概念は「市場原理主義」です。これは市場の動向が正しく…市場価格が上がるように「政策を変えろ」と言う事です。

でも…日本人は過去において、長く続く「失われた時代」を創りました。その為に「就職氷河期」を始め…「犯罪や自殺」の多発は、政策が間違っていたのです。だから…株価は低迷していました。ようやく…1989年のバブル期の株価である38915円を、少しだけ…超えただけです。

35年~36年もかけて、この「ありさま」です。何故、メディアは政策方針を批判しなかったのでしょう。それはメディアと政策官僚が結託して、日本人を「貧困の道」に導いたのです。カタルはその元凶にある考え方の「村社会論」を批判しています。

「大相撲界」を観ると、分かります。あれほどの実績を残した白鵬が…仕組みの問題で、業界を追われました。親方株の問題が、時代に合わず…制度疲労を起こしていますが、伝統や国技と言う「古い概念」を大切にしています。だから、日本的な文化が守られている…と言う指摘も分からないでもありません。相撲なら許されるかもしれません。

でも政策は、国民生活に密接に関わり合いがある問題です。とうとう…人口が劣るドイツの後塵です。最近では韓国やポーランドまでが同等のレベルになって来ました。ここで…ようやく…市場は「目覚め始めて」来ました。

「トヨタ」の持ち合い株式の解消は、そういう事です。先行した成功事例は「日立」でしょう。失敗事例は「パナソニック」かもしれません。観ていると…トヨタ時間は「危ない」ような…ギリギリの段階で「舵」を切っているように思います。今回の関税による影響も、僅かな値上げを7月から実施するそうです。報道を総合すると…多くの企業が「関税分」を価格に転嫁します。だから冒頭の「識者の懸念」である物価高は、これから影響が出てきます。

サービス支出は急低下

しかし既に米国経済は「コロナ禍」のカンフル剤効果は既に失われており、景気後退の局面にあります。でもパウエルFRB議長は、トランプとの確執か…。本当に馬鹿なのか…。9月まで「利下げ」を実施しないようです。でも市場は、7月の利下げを要求しています。

たぶん今の米国株相場の新高値更新は「次の展開」を期待しているのでしょう。

「アップル」 (AAPL)の日足推移

でも指数は高値を取りましたが、やはり細部を観察すると…「アップル」株は、200日線を下回ったままです。まだ「どちらに転ぶか」…分かりません。どっちにしても高値を更新したので…新しいステージに入ったと考えるのが「妥当」なのでしょう。今の市況を「言い当てている」報道があります。この解説はテクニカル面の需給を語っていますが、基本は「不安の壁をよじ登る」相場だから、米国株は新高値を更新したのですね。

「ジェイドG」(3558)の 日足

日米ともに…同じ現象です。「不安材料」を抱えながら、株価が上がるのは、最も強い形の一つです。株で怖いのは万民が「総強気」になった確信を持った相場が一番のピークになります。市場予想が確定しない「不安の段階」が、買い場の相場です。皆さんが、危ないと思って売るときが、大概は「買い場」なのです。「ジェイドG」(3558)の973円はその場面でした。そうして…この200日線ラインより、下の範囲が「不安の壁」の領域でもあります。まもなく「ジェイドG」の市場心理は、一変するのでしょう。

ある読者から…メールを頂きました。

「毎日、カタルレポートで勉強させていただいております。カタルさんの銘柄は時間軸でかなりの確率で来ますね。名村造船にはびっくりしました。買い損ないましたが。今は7777の3DMの押し目を拾っています。カタルさんが野村證券だけでも良いと言われていたので、3年前から野村證券を売ったり、買ったりしています。最近、カタルさんの言う通り、動き出しましたが夏枯れまでの相場を私は1200円と読んでいるのですが、私の予想は的外れではありませんか。宜しくお願いします。」

…との事です。カタルは、ずっと…「同じこと」を言い続けていますが、皆さんの多くは、理解が「不十分」なのでしょう。皆さんは、実際に株価が動き出さないと「行動」をしません。でも実際は、その前に「結論」は出ています。その論理的な説明を、いくらしても…みなさんは「馬の耳に念仏」です。カタルレポートは「豚に真珠」かも…知れません。

日銀より

ただ、カタルも「此方側の人間」ですから…「時間軸」までは、見えません。でもその多くは言った通りになっている筈です。あとは「時間軸」だけの問題です。昨日は、日銀の資金循環統計が発表されており、その中で「世界比較」の状態が載っています。先ずは金融機関と家計、つまり個人の分野を掲げておきます。

日銀より

日本人は「市場原理」を優先させてきませんでしたが、急速に日本は村社会論からグローバル基準に変化しています。

これをカタルは日本の「構造改革」と呼んでいます。変化のスピードが、ドンドン…上がって来ます。だから最近は、自社株買い、MBOやTOBが増えて…「淘汰の時代」に入っています。村社会論の「最後尾に」政策のスピードは合わせたのが、コロナ禍で実行された「ゼロゼロ融資」です。

その時に、賢い地銀は…危ない融資先を「ゼロゼロ融資」に切り替えています。馬鹿だけですよ。地銀でも、制度を上手く利用してない「馬鹿レベル」が多いのです。不良債権を国家に付け替えたのが「ゼロゼロ融資」なのです。その融資先が、連日、今は「破綻」しています。

でもメディアは「人手不足倒産」とか…言っています。この表現は「嘘」です。

基本的に、もともと「負け組」の企業が、仕組みで「延命」されていたのです。その生命維持装置が外されています。山形の地銀かな? あれは「第二地銀」と呼ばれる…嘗ての「相互銀行」ですね。

きらやか銀行問題、つまり2期連続の最終赤字や公的資金の返済問題など、経営状況が悪化している話です。「ゾンビ企業」を切ったからです。そもそも…「ゼロゼロ融資」の時に行動をしなかった…アホな銀行なのでしょう。まぁ、調べたことはないから分かりませんが…地方銀行のレベルなどは、低い経営能力です。話が飛ぶから、元に戻します。

「野村証券」(8604) の日足

このような状況は、何を示しているか? 日米の資産構成を観て感じる事は有価証券、特に株式関連が、此処から伸びます。だから…「野村証券」(8604)株は、ドンドン上がるのですよ。どんな馬鹿経営でも…誰が経営しても、この「追い風」は変わりません。需給面でも、価格帯出来高の累積状態を観ると分かりますが、壁を抜けました。「始め、チョロチョロ、なかパッパ…赤子鳴いても蓋取るな!」

時間軸は分かりませんが、ようやく水面下から顔を出した株価です。ここから…株価の値動きは加速します。それでも…カタルは不満です。だから「野村」を利食いして「ジェイドG」を買い増ししています。このような時間軸は、読者の性格により…「時間の概念」は変わります。だから自分自身が、最も…よく知っているのです。

段々、名目経済が世の中に浸透をすると「変化のスピード」が上がります。何故、カタルが何年も…「船株の謎」を解説しているか? その意味を噛み締めましょう。「三菱UFJ」も同じことです。相場の「原理原則」は、決まっています。あとは皆さんの咀嚼の問題です。

そうして日本国は「のれん代」の扱い方、「自社株買い」の扱い方でも「村社会論」です。早く…環境を整備しないと「世界時間」に取り残されます。もう政策官僚は馬鹿なのです。もっと早く…「行動」をしないと駄目です。こちとら…35年も36年も待たされ続けています。ようやく…「幕が上がる」段階です。トヨタ自動織機のMBOと言うか…TOBは、その「ドラ」です。「船が出るぞ~」という合図なのです。



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