カテゴリー:コラム

GDPデフレーター、第二弾

カタルの基本構想は「名目時代」がこれから更に…加速すると言うものです。

この理由は、日本は「失われた時代」と言う壮大な実験をして、投資に対して非常にネガティブな時間を永遠と蓄積したために…このエネルギーが「何処で」…爆発すると思っています。

戦後の日本は、米国の物まねで…安い労働力を使って経済成長を加速させて来ました。別に日本人が優秀な訳ではなく…単に安い労働力を使ってきただけなのです。そうして米国の存在を脅かす形になったのが、例の「ジャパン アズ ナンバーワン」と言う本がエズラ・ヴォーゲルにより1979年に書かれました。これは1985年にプラザ合意で終焉を迎え、内向き志向だった為に…間違った政策を実行したのです。この時にアジア圏に投資をしていれば…良かったのですよ。

この1985年のプラザ合意が、基本的には、日本の「分岐点」でしょう。

その為にバブルを産み、このバブルを破壊して…永遠に「失われた時代」を続けています。この「失われた時代」が、日本経済のこれからの「肥やし」となって…遠大な成長を加速させるのだろうと思っています。

世の中の道理は、「山と谷」です。

各国のGDPデフレーターの推移

谷が長く深いなら…当然の事ですが、その反動により「山も高くなる」のが道理でしょう。この意味を理解するのが、昨日紹介したGDPデフレーターです。世界は資産価格の上昇を上手く利用して…経済を拡大させてきましたが、日本はバブルの反省が強過ぎて…長い期間、「清貧思想」に傾きました。株価を観ると分かります。そのGDPデフレーターを、もう一度、形を変えてみましょう。先ずはそのまま各国の比較したものです。

そうして2番目は、起点の1980年を1として…何倍になったか? 

各国のGDPデフレーターの推移

ここでは中国が安い労働賃金を使って…日本の空洞化の受け皿になって成長して、購買力が上がったので「内需の成長」もこれに加わりました。基本的に中国は長い期間、固定資本投資…つまり土地を活用したインフラ整備などにより、潤ったことが分かります。

各国のGDPデフレーターの推移

しかし近年の3番目のグラフを観ると…米国は中国を抜く程…過剰な資産投資により経済が伸びていることが分かります。中国は過剰な固定資本投資が不良債権化し…米国はリーマンショック後に…金融力を利用して、生産革命を成し遂げています。ROE経営と言うのは資金の高度利用の話しです。時代の波を取り入れて「効率化」を成し遂げています。一例を掲げると…RPA(Robotic Process Automation)などの活用は、何人もの人的活用になって銀行職員の仕事を奪いました。

株式市場は未来の事ですから、ここからの時代を予測する事です。

先ずは本日も…日経新聞に載っているように…日本の名目GDPは「世界第3位」から転落します。

インドに抜かれるのは当然ですが…ドイツには勝てると思っています。ドイツの人口は8300万人です。日本は1億2278万人ですからね。この名目GDPは付加価値の合計額ですから…人口に比例します。ただ…このまま資産投資を認めないと、日本はドイツにも抜かれます。

ですが、日本人の賃金が上がらないと言うことが巷で言われ、世界から見て安過ぎると言う「ユニクロ現象」を観れば、日本はようやく…方向転換を始めました。だから物価高も起きています。故に四半期GDPでは「名目値」で大きく伸びています。

このような一連の「時代の流れ」が、自分の頭で理解できている人は、未来における勝者です。逆に時代の流れを知らない人は敗者ですよ。

何故なら…東京の資産投資について考えてみますか…。

都会で1億円のマンションを買うとします。金利が3%の固定金利だとすれば…10年後、良い物件ならマンション価格は、住宅が劣化しても…価格は上がるでしょう。事実、この失われた時代において…これだけデフレ状態でしたが、マンション価格が売り出し価格を超えた物件が、東京で2件ほどありました。

一つは佃の三井不動産が建てたマンションです。エントランス前の「駐在所」などは、安全を売りにしており…竹中平蔵元大臣は、確か…ここを二つ所有している筈です。流石、経済学者様です。このマンションが出来たバブル時代に買っていても…マンションの価値は下がっていませんが…同等のマンションを借りた場合、その間の家賃は、一体いくらでしょう。

基本的に資産価値は劣化していませんから、その間のローン返済金は貯蓄したことになります。ここから日本はようやく…このデフレーターが上昇を始めますから、地価はドンドン上がることでしょう。

日本の四半期別のGDPデフレーターの推移

少子化対策という事は…働く若者を支援します。年金所得者の時代は終わり、働く人間が活躍できる時代です。四半期別のGDP成長率が大きく名目GDPが上がって来ました。この後、電気料金がまた上がり…更に企業内物価指数はドンドン…消費者に転嫁されます。植田新総裁は「論理派」でしょうから…当然、日本の金利も上昇をします。

三菱UFJの相場は、終わりではなく…ここから始まるのです。利ザヤが拡大をしますから収入が増えます。何故、金融相場の始まりが…銀行・証券・不動産か?

この意味はGDPデフレーターが、どんどん上昇する「資産価値上昇」を示すのです。つまり…人口が増える東京のマンションを金利分が、払えるだけでも良いのです。そのマンションを買った人が「勝ち」の時代になります。カタルは貧乏人ですから、マンションは買えません。仕方がないから…カタルは野村証券や「不動産株」を買います。

何もしなくても…顧客が勝手に、株を買いに来る時代になります。先ずは分かりやすい事例で…「金利裁定」の日本製鉄の株価が大きく上昇をしています。三菱UFJの株価も上がり始めました。この発想を、ずっと言い続けてきたのが…2020年の年末からの発想です。

野村証券(8604)の日足推移

そうして明日、カタルはもう3000株だけ野村証券株を追加で買います。そうして更に不動産株も買おうと思っています。この理由は「名目経済成長」を買うからです。つまり「資産投資の高まり」を買います。今ならPERも配当利回りも、何もかも…安全圏の株価です。その比較とチャートを掲載しておきましょう。

3つの不動産株の比較推移

ただこの不動産株の出番は、「年後半」になる可能性も否定できません。ですが…この不動産株がいずれもPERが10倍以下なのは納得できません。今はまだ日本製鉄の配当利回りの金利裁定取引の時期ですから、直ぐに不動産株まで発展する相場を考えるのは、早いのかもしれません。先ずは株価位置の高い「G君」が、もっとも…動きが早い筈です。

G君の日足推移

カタルは何も金利上昇だけを観て、株価を観ているのではなく、バックグランドに流れている「調べ」を探り…この週末、昨日と本日は「GDPデフレーター」を中心に流れている相場の「潮流」にスポットをあてたのです。

A君の日足推移

果たして…年末までどれだけ株価が伸びているか? 3つのバリエーションを「株価位置」から見て…掲げました。200日線を回復できずに下降を続けている株、そうしてようやく水面下に顔を出した株、更に…株価位置が高い200日線以上の株価の3つです。

P君の日足推移

各自が、自分の「力量の範囲」で…ノンビリやりましょう。それでは…また明日。



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