アーカイブ:2015年3月

03/10

かたるこの所の一番人気は、三菱UFJが今年に入り、人気上位の常連株となっています。理由は明確です。高値圏の為ですね。2013年5月に750円の高値を付け、およそ2年近くの休養を経ての上昇だからです。異次元緩和を受け当初は人気になりましたが、バーナンキの出口戦略から、日本のデフレ脱却の理想買いが終了した為ですね。しかしハローウィン緩和を受け700円台に上昇すると再び売り物に押されて、1月(604円)からの上昇になっています。ハローウィン緩和を受け日銀の政策を確認したためと思われます。まだ2割ほどの上昇ですが、売り物を消化しての上昇です。カタルのイメージする論理株価は4ケタ以上になっています。必ず、2006年に付けた1950円を奪還すると考えています。それでも安いかもしれません。本日の長期金利リスクに対する規制は、流石に行き過ぎですね。どんどん、世界の金融界は自由裁量権を奪い、共産主義化していますね。国家が管理するなら民営企業などみんな国営化すればいいのです。オバマの清貧思想には反吐が出ます。

日本でも2006年から2012年に掛け、同様の行き過ぎた政策が実行され「流動性の罠」と言う弊害が、長引く景気回復の脱出を妨げています。設備投資の回復や国内回帰が遅れているのは、その理由の一部でもあります。株価の方は、未だに正常な価格形成が実現できていません。最近、中越パルプやリリカラと言う純資産価値と著しく乖離した株価の修正が見られますが…銀行株の上昇も同じ背景を持っています。もともと公認会計士は資産価格の劣化を判断し、会計処理をして適正価格に水準訂正しますが、この会計処理は国ごとにまちまち、その為にIASと言う国際会計基準が導入されました。最近、上場企業の中には、この基準を採用する企業が増えています。たしか…ソフトバンクなども採用していると思います。ただ今回、発生していると思われるスプリントの評価損を計上しませんでしたね。そのせいか…どうかは分かりませんが、ソフトバンクの株価は未だに調整を続けています。この株の7000円割れは、一つの見所の地点でもありますね。

この所、人気を引っ張ってきたインバウンド需要のラオックスですが…カタルは昨年10月のさくらリポートを見て、100円台から推奨し300円を超えたところで、推奨から外しました。今日は増資発表で株価は安いようですが、本来は売りではなく、「買い場」の筈です。中国と日本の関係が重要ですが、仮に改善が続くとすれば…当然、中国人の訪日客は増え続け、ラオックスの今回の投資は、活きますね。昔は、このような積極的な増資は売りではなく、買いだったのですね。何故なら、更に儲けようとするからですね。ところが…期待インフレ率が下がった為、最近は増資と言えば需給バランスが崩れるからとか…さらに希薄化などと、馬鹿な論理が優先されています。しかし単純に考えれば分かることですね。「増資は買い」なのです。本来の右肩上がりの世界では、公募株は宝物になる筈なのですね。

この考え方は、株価が下がっているケネディクスにも言えます。6000万株を超える信用買い残は、市況環境が悪く市場規模が小さい時は、格好の売り対象になります。だから信用買い残が重荷になり、追証が追証を呼ぶ売り崩しに遭いやすく、「ガラ」と呼ばれる投げ相場に発展するケースがあります。逆に相場環境が良くなってくると…過小資本の売り物がない株は敬遠されます。最近は年金や日銀が主体の為か、指数だけが良く騰がりますが、個別株は賑わいませんね。適切なリーダーが市場に存在してない為に、個人のエネルギーを上手く誘導できてない為と考えられます。本来は相場観の強弱が対立するこのケネディクスやシャープは、格好の投資対象と思われますが…今の所はそうなっていませんね。両者に仕掛け人の登場が待ち望まれる所以です。

このシャープですが…一度は、先日の日経新聞報道を受けた「空売り」の過ちを咎めますね。それが相場でしょう。300円を上回る相場に発展する可能性は高いと思っています。ただ本格的に立ち上がるかどうかは…今の所、定かではありません。昨日はアップルの要請を受け、新工場を建設するとジャパン・ディスプレイが人気になったようですが…日本で多額の新規投資をして回収できるのでしょうか? それも税金泥棒の異名を取るアップルが相手ですね。彼らに仁義などと言う言葉はありませんね。契約と言う形で確実な言質を彼らが残すとは思えず、かなりの博打です。事実、アップルの要請を受け設備投資をしたのに、受注を外され、訴訟になっているケースもあると言います。むしろシャープの方がそれでも、ある程度の既存設備の償却が進んでいるでしょうから…、価格競争はあると考えますが、カタルの見方は間違っているのでしょうか?

米国でも、なかなか設備投資は戻らないと言われていますが…スマートコミュニティーの世界になると効率化が進み、生産設備の価値が下がるのかもしれませんね。むしろクラウド投資が進むのでしょう。そうしてソフト技術に対する投資が、ドンドン行われますね。だって、その方が効率的に利益を回収できますからね。最近は未来予測にお金を払うそうですね。ネット上に浮かんでいる様々な現象を分析して、それを商売に繋げるサービスですね。この発想は、気象観測に似ていますね。未来の天気を予測し事前に対策をするわけです。情報を活用して商売に役立てます。相場の形をみると分かりますが、人気は、人工的に作られるものなのです。カタルが「仕掛け人」の動向が重要だと述べています。

小野薬品をみれば分かりますね。おそらく一部の薬好きなファンドが仕掛けているから、人気が持続し、株価が上昇を続けている訳です。現在の本業は、減収減益かな?一度は調べたのですが…高株価の為にカタル銘柄から除外したのです。本当は金持ちだったら、まちがいなく参加していました。しかし最低単位を買うのに、あの当時でも80万から90万は必要ですからね。しかしケネディクスは5万円です。えらい違いですね。だから貧乏人は嫌いです。JVCKWも若干の素質はあったのですが、やはり駄目でしょうね。素質の問題です。この潜在成長率が、どの程度高いか? 時代環境があっているか? そうして…もっとも重要なのが、仕掛け人の存在です。

安値を買う場合、仕掛け人の登場を待つわけですね。カタルは何時も相場がない時に、銘柄を発掘して、仕掛けます。ただ失敗も多いですね。グリーなどは最近では失敗の代表事例ですね。あれは根本的な間違いがあり、カタル銘柄除外し、4ケタの時に損切りしましたね。でも社長の田中さんも、きっと良い素質を持った人だから、いつか復活すると…考えています。だから最近でも観察は続けています。007などは確かに読みが外れました。村田効果を発揮し、一気に黒字から華が開く路線と考えていましたが…WiFiモジュールは空振りでした。村田程度の企業なら、どうにでもなったのに…ね。村田と言う会社の体質でしょうね。日本電産とは明らかに違いますね。007は目の付け所は良いですね。電力の見える化に、IVIですからね。でも資金力がないから…何処かと組まねばなりません。任天堂の失敗から学ぶものは、大きかったに違いありません。

カタルの場合、潜在成長率の芽が残る限り、やり続けますからね。華が開くか、倒産するか?どっちかです。過去、仕掛けた銘柄で倒産した銘柄も数多く存在します。だってシャープのような銘柄を好みますからね。成功した日産自動車も、日揮もそうでした。みんな倒産が噂されるときに、仕掛けていますね。オリックスだってそうだったのです。1万円を割れ2000円を割れる時は、盛んに…倒産の危機が言われていました。シャープの亀山は兎も角、堺はやり過ぎですね。いくら税制優遇とは言え、時代環境を見誤りました。今の所、この2銘柄だけかな? ケネディクスに、シャープですね。一発、リバウンドが効くと思っていた中越パルプは、仕掛け人は存在してないのでしょうか? リリカラもそうですが…PBR1倍割れの銘柄の株価修正の流れは、明らかに存在します。

最後にケネディクスですが、いつも株価が下がると思います。いよいよ大物が、相場に参加か? と…期待が高まりますね。しかし…その度に、空振りです。よって貧乏人のカタル君の保険料は、積み上がるばかりです。買っては投げの繰り返しで、保険料を払い続けている訳です。期待インフレ率は、必ず生まれますね。だって政策は株と土地を買っている訳です。故に野村証券も同じことですね。野村の本来、持っている素質は、すごいのです。

ジャパン・ディスプレイの上場など…イカサマを多く仕掛け、氏家体制以降、死んだような会社になっていますが、昔はノルマ証券と揶揄されていました。それほど目標に対する意識は高かったのですね。カタルは現役時代に、何度も苦汁を味わっています。そりゃ、そうだよね。プレゼントの能力が違います。みんな現金ですからね。僕は投信1億に、CBが100万か、せいぜい多くても500万止まりなのです。しかし彼らは、1000万、2000万は当たり前、どうしても落としたいとなれば、本部長の決裁で、1億単位のプレゼントをするのです。競争に勝てる筈がありません。それでも互角に地道な努力をバブル当時は重ねてきました。その組織力が右肩上がりの世界になれば、必ず生きます。

これだけは覚えておいてくださいね。期待インフレ率が高まると…増資は買いに変化します。そうして…売り物があるから買い向かうのです。三菱UFJの上昇は、そういう事なのですね。ここ2か月程度人気上位に位置して、株価が止まっている様に見えるかもしれませんが…内部の状態は、大きく変わっているのでしょう。まもなく上昇に弾みがつく筈です。配当を取ったから、「ヤレヤレ…売り」などと言う、小さな了見で株式投資をせずに、30年ぶりの大相場、量的緩和は、そう言う意味なのですね。必ず1989年に付けた、38915円の壁を抜くことでしょう。「1300兆円の逆襲」の意味を、よく噛みしめると良いのです。必ず、日銀は勝利します。



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