アーカイブ:2015年5月5日

急騰株には乗れ!

チャート上の波動転換を、どう探るか?…を、テーマに原稿を書きすすめています。基本的に、この転換地点を当てることが出来れば…株式投資は、なんという事はありません。でも、これがなかなか難しいのですね。人間が本来持つ本能と言うか…、性に、反する行動だからですね。人間の脳には、残像現象が残り、過去に影響を受けて、生活をしている為です。多くの人は、過去から続く習慣などを、なかなか変えることが出来ません。何か提案すると…普通は否定から入り、現状維持を望みます。この事は、セールスをすると…よく分かりますよ。株の場合、過去の株価の高値や、安値を気にするものです。過去を見て…現在を、考えるわけです。ところが…株価波動の転換点と言うのは、過去の否定ですね。これを容認するのは、人間にとって、難しい作業なのですね。だから多くの人が、株で損をするのでしょう。

その株価の変調を、どう見分けるか? 最近は、ネット・トレーダーが売買の主体になり、「値動きだけが信条」の投資が、増えています。会社の業績も…、時代性も…、何も関係ない。ただ動くから、その動きに付いていこうとする目先筋のゲームですね。ディーラーに話を聞くと分かりますが、ボタンの押すスピードが、成績を左右するそうです。潜在的なプログラム売買が多く組まれており、コンピュータ―が条件に合った株を自動的に売買するためですね。このシステム売買の為に、最近は一方通行の大きな値幅の移動が、続くことが良くあります。ロスカットと言う手法も、多用されていますね。過去の安値を切ると…自動的に、自身の建玉も手仕舞うとか…。これもシステム売買の一つでしょう。

このような動きが重なり、一時的な現象が、更なる不安を煽ったりして連鎖します。最近、米国では、このようなプログラム売買に、規制を掛けようとしています。本当は、一度、売買を止めて、時間を与えることですね。日本のストップ高とか、ストップ安と言う制度は、なかなか良い制度です。

良く仕組み債の水準が、これに関連して話題になります。プット・オプションやコール・オプションの建玉残高が、気にされるのは、その為です。でも、そのような需給バランスにより、株式の流れが決定されることも事実ですが…、長期的には、必ず企業業績や景気変動に、株価のトレンドは、一致するようになっています。短期的に、色んなイレギュラーな動きをする事は、よくある事です。さて波動が変わる瞬間を、事前に捉えようとしますが…、なかなか、当てることは難しいのです。双日や合同製鉄などは、明らかに企業業績と比較して、株価が大きく割負けています。しかし、このような需給バランスが悪い株は、なかなか、株価波動が明確に転換しませんね。三菱UFJを見れば分かります。一度、大きく需給バランスが崩れると…、なかなか改善されないものです。でも時間をかければ別ですよ。

玉の吸い上げ…つまり安定株主が増大すると、市場に、ばら撒かれた浮動株が徐々に吸い上げられます。そうして、そのような安定株主は、一定の水準まで株を売りませんね。場合によれば…指数の絡みもあり、株が上がって割高に感じても…ポートフォリオを維持するために、割高株を持ち続けることもあります。ヤクルトなどは、まさにその口でしょう。嘗て、バブル期の東宝の株価上昇なども…その事例ですね。だから、あの時は指数だけが最後の1年間は、上げ続けました。しかし実態の相場は、その前年に天井を付けていましたね。

基本的に金融株が相場のリーダー役なのですね。その金融株の多くは1987年に天井を付けています。そうして、一般株は1988年、最後は指数だけが上がる相場で…値嵩株を中心に買い上げましたね。1989年末まで…仕掛け筋が買い上げたのです。なんと…この指数絡みの動きは、1年以上続きました。理由は、空売りするために…。ヘッジファンドが、買い上げたのですね。割高になった日本を売る戦略を、組んでいたわけです。

冒頭の…値惚れ買いを誘うために…。彼らは、最後の1年を演出する準備に充てたのです。そうして90年代に入ると…先物から、売り崩したのです。空売りするために、買い続ける…面白いでしょう。相場が上がる場合も、そうですよ。大がかりな仕掛けの場合は、先ずは「売り」から入ります。買うために、先ずは売るのです。今で言うなら、シャープのケースですね。シャープが、その事例か、どうか、現時点では見え辛いのですが…。可能性はあります。実は、どっちでも良いのですね。株価が崩れ続けるようでは、所詮は駄目だから…売って置けば、儲かりますね。ところが…、売っても、売っても、株価が下がらなくなる地点があります。それが「岩盤」ですね。そうなれば、しめたもの。今度は、買い転換すれば、良いですね。株って、下がらなくなる地点を探ることが、出来れば…、こんなに、簡単なことはありません。だから…下がらない底値で、何年も相場がない株を仕掛けることです。この事は非常に重要です。カタル銘柄の多くは、この中から選別されています。

逆説的ですが…、だから全体が下げ続け、市場関係者が動揺する最中に、力強く上がって来る株に、注意を払わねばなりません。そうして…本物の相場になる株は、決して割安銘柄ではありませんね。ほら、最近カタルが紹介したラオックスは、日銀のさくらリポートを読んでからなのですが、100円台で紹介した最初の時は、全体が下げていましたね。その中で輝いていたでしょう。双日や合同製鉄は、確かに割安で、何れ、株価は上がりますが…、決して、大人気の相場にはなりません。割安株はソコソコの上昇なのです。

昨年、だったかな? カタルは皆さんに、株価が騰がる事前に、2銘柄をプレゼントしましたね。「三菱化工機」と「NSW」です。両者とも良く騰がりましたが…、三菱化工機はカタルの狙いとは違いましたが、仕手化しましたね。株価が4倍ほどになりました。一方、割安だったNSWは、2倍ほどに留まりましたね。小野薬品に惹かれるカタルの想いを、皆さんは分かりますかね? 明らかに割高です。J・TECも、007も、理屈では…4ケタの株価は、割高に見えますね。しかし…カタルは惹かれ続けています。

そろそろケネディクスは、割安株の範疇になって来ました。まさにトホホ…ですね。本当は、やはり年末から…あのハローウィン緩和から、やり続ければ…、良かったのだと、カタルは思っています。おそらく…経営者の能力でしょうね。ケネディクスは三菱商事からの出身者ですね。野性味あふれるダヴィンチの金子さんとは違いますね。

カタルが、今も、諦めたグリーを観察株にしている理由は、田中さんの性格ですね。DeNAとの訴訟は負けましたが…この負けず嫌いの精神力にカタルは惹かれています。南場さんは優れていますよ。なかなか…ですね。SNSの問題が出た時に、監視要員を設置したり、日本と言う難しい地で、良く対応していると思っています。何しろ、地元の新潟にSNSを監視する雇用の場を設け、出身地に愛情を持っているところが気に入っています。さて…話しは、チャート論ですから…、そろそろ本題に入らないとなりません。

このDeNAが、この度、任天堂と提携し、携帯ゲームに参入すると言うニュースが飛び込んできました。今日は、この株を題材にして、話を進めましょうね。カタルはこのニュースを聴いて、好意的に捉えています。前から南場さんが好きですね。夫の看病の為に代表を降りたり…兎に角、経営者として優れています。たしか、最初は3人で会社を作ったのでしたね。モバゲーと言うSNSで上場を果たし、ガラケーのゲームで利益を上げ、球団買収などで、世の中を賑わしています。援助交際などの温床になっているとして、ずいぶんと、世間から叩かれたものです。しかし…今回は、負け組同士の提携で復活しようとしています。しかし株価は、明らかに正念場を迎えていますね。

DeNAの週足推移
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DeNAの週足推移

カタルは、一度は2013年12月の高値2518円を抜くと…判断して、ニュースを聞いた時から、早くに相場に参加し、何度か、これまでに利用しました。しかし現在は、非常に危うく見えます。今回の相場で、初めての試練を迎えていますね。もともと、このように株価の乖離が開けば…利食いが出るのが、当たり前です。このチャートで、見どころは…、飛び跳ねた最初の「保ち合いの形」(A)ですね。右肩上がりの動きを示しています。明らかに材料に反応し、買いが売りを凌駕し、優勢な展開が見て取れます。この形を見つけたら…買いで、対処ですね。よく覚えておいてください。

DeNAの日足推移
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DeNAの日足推移

今日のテーマは、大きく飛び跳ねた株の対処ですよ。通常は、初動波動の2倍、更に相場が強いと…、初動波動の3倍程度、伸びるケースはザラにあります。でもゲームは人気だったためか…、シコリ玉が残っているのでしょう。今の所、この程度の相場で推移していますが…、まだ分かりませんね。通常は何処かで情報が洩れ…、事前に仕掛け筋が参入するのが、普通なのですが…この日足チャートを見ると、両者とも情報管理が徹底されているようです。ただ任天堂の株価をみると…、此方は、事前に情報が漏れていた可能性がありますね。相手がDENAとは、漏れてないようですが…、おそらく携帯端末に進出する…との話、程度が漏れていた可能性が高いですね。例の…株は全てを知っていると言う「効率的市場仮説」ですね。

任天堂の週足推移
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任天堂の週足推移

任天堂の株価は、DeNAほど、弱くは見えません。当然の休みの形です。でも両者とも同じ動きをする筈ですね。しかし…任天堂は、素晴らしいチャートの形をしていますね。良いですね。チャーチストなら…、きっと惚れますね。この動きを見てください。どう考えてもチャートだけ見れば…、株価の上昇は続きますね。…と言う事は、日足だけを見ると…、弱く見えているDeNAも、早晩、利食い売りを消化して、再び株価は続伸して、株価波動を大きく変える可能性が、存在するのかも知れませんね。このようなチャートをみせられると…通常は、恐くて買えません。だからこそ、大きな相場に発展する可能性は残っているように見えます。

カタルの経験則では、Vテクなども含めて…、株価が急伸した株は、最初は買いにくいものですが…通常は、恐れずに買った方が、儲かる確率は、かなり高いですね。問題は、この初動波動です。最初の株価波動で大きく株価が騰がると…、通常、人間は、冒頭で話したように…脳に、昔の低迷していた頃の株価が、残像として残っているので…、行動に対して腰が引けるものですが、立ち上がり罫線は、先ずは乗った方が…成功の確率が、かなり、高いですね。これは証券マンとしての経験上のセオリーです。ただ中越パルプやリリカラのケースも存在します。此方は割安で…DeNAやVテクとは、少し背景が違います。DeNAとVテクからは、依然、眼が離せないですね。

今日は、カタルの貴重な経験を、話しています。読者の皆さんは、DeNAの「A」の場面を見つけたら…、先ず、カタルにメールを下さいね。立ち上がり後、右肩上がりで揉み合い過程を推移していれば…、通常、かなりの確率で、儲かります。カタルも余裕があれば、一緒に参戦します。この立ち上がる後の推移は、Vテクのように下がるのが一般的です。Vテクは過小資本銘柄なので、株価の上下の株価変動が大きいですが…、貸借銘柄で大型株になれば、なるほど、保ち合いの期間が、長く、なだらかになります。まぁ、常識ですが…。先ずは、失敗を前提にして、「急騰株には乗る」ことです。それでは、また明日。



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