アーカイブ:2015年7月

07/22

かたる米国ダウは下げたけれど…、ナスダックは殆ど下げておらず、SP500も通常の値下がりのように感じます。一部で早期利上げ観測が浮上しているようですが…どうかな? それにしても…日本株の強さは、驚きが隠せません。ファストリ、良品計画、ニトリなどの消費関連はグローバル展開の影響からか…強いですね。つまり前から述べているピジョン化現象が、これらの株価を支えています。

国内の市場から海外へ視野を広げ、力を入れている成果が生まれているようです。ニトリは後発組ですね。米国も中国もまだ実験店のようなイメージですからね。あの…私の履歴書を読んで、笑っちゃいましたね。カタルも馬鹿ですが、1と2だけという通知表ではなかったですからね。通常は、あんなことを、私の履歴書に書きませんね。そのような彼の性格が好きです。でも何時だったか…、WBSで大江キャスターが、似鳥社長に質問をした時に…流石でしたね。業績推移の数字が、きちんと把握できていましたね。通常は…細かい数字を即答できませんね。しっかり…と自分の会社を、ものにしている印象でした。

一方、東芝の不正会計処理問題は、明らかにおかしいですね。第三者委員会の上田さんが指摘された「利益至上主義」が、何故、問題にされるのか? カタルにはサッパリ理解できません。上場企業が利益を追い求めるのは、当たり前の話です。社会貢献の為に、上場し活動している訳ではありません。問題はその圧力を受け、何故、不正会計処理を実行したか?…ですね。此処で疑問が浮かぶのが…何故、こんな簡単なトリックを、監査法人が見逃したか? 結局、監査法人もグルではないか? 連結子会社に不当な価格で押し付け販売を繰り返していたわけで…動きを追っている人間なら、確実に、分かる話ですね。この辺りは…村論理の原理かな?

もう一つが…、日本の政策問題ですね。おそらく東芝だけではないですね。先頃、ABCマートは、不当な労働環境で従業員を働かせ、利益を掲げていました。ブラック企業の認定ですからね。最近ではブラックバイトなど…も問題化されており、政策の失敗が過度の労働環境を生んだという問題が、浮上しますね。故に国立競技場の予算問題も浮上したのでしょう。「貧すれば鈍する」と言います。社会に「ユトリ」がないから、正常な倫理感覚が失われるのでしょう。

カタルが現役時代、お客様から株券を預かる為に、受け渡し証を経理に請求しました。○○株1万株の受領書ですね。ところが経理担当者は、その受領書を書けないと言います。株券を見てない為に書けないのだそうです。「馬鹿じゃないか?お前…」カタルが窓口となり、相手先で株券を確認して、お客様に受領証を発行するのが当たり前でしょう。経理担当者は、株券を預かって来て、それから受領書を持って行け…と言います。こんな屁理屈を言うくらい、現場を混乱させたのが、金融庁(関東財務局)などの過度の査定姿勢ですね。

2010年頃の日本経済は…本当に腐っていましたね。だから日産が、大衆車のマーチまでも、タイへの生産移転に踏み切ったのです。そうして製造業が続々と…中国に行きましたね。この後発グループが、今、失敗している訳です。シャープなども、この仲間でしょう。このように…政策って…、非常に大切ですね。これらの現象は、ほんの一部なのです。氷山の一角ですね。上場企業といえば…一般的には倫理観を問われ、社会的な責任が生じるのです。ましてや…東芝ですよ。経団連を支える有力企業ですから…上場企業の中でも、格が違います。石坂泰三、土光敏夫など…の有名人が関わってきた会社ですね。日銀が、財政ファイナンスとの批判を受けても、量的緩和を実行している訳ですね。この辺りの…感覚の理解が進まないと…相場の勢いが理解できませんね。

籐だ物価指数(日次)
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籐だ物価指数(日次)

日銀が、「株式」と「不動産」の価格を上げると言っている訳ですね。ようやく、実質賃金の上昇が始まり、名目値が実質を上回る正常な形に、方向転換し出していますね。全国のスーパーに置かれるレジで処理されるPOSシステムのデータを集めた東大物価指数と言う、「消費者物価速報」は、タイムリーで正確なデータですね。4月の食料品の値上がりが反映されています。日経の5面に載っており…、公開データですので、ネット上でデータを拾い、グラフ化してみました。ケネディクスの株価が出遅れている理由の一端かもしれない関連データですね。三鬼商事が発表する賃貸料金と共に、カタルが関心を持っているデータです。この為か、どうか分かりませんが…朝安かったケネディクスは、珍しく、切り返しプラス圏に株価が位置しています。もっとも…他の株に比べ戻りは鈍く、信用買い残が重い為に、直ぐに株価が騰がるとは思えませんが…、底値の堅さも同時に示しているのかもしれません。

東大物価指数(月次)
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東大物価指数(月次)

この時期は1Qの数字が、問題にされます。特に、Vテクに関心を抱いています。その割に、この度の下げはきつく…、まるで、オシャカになったような相場展開の推移ですね。中国でスマフォの不調が聴こえ始め…設備投資意欲が、本当にあるのかどうか…? 疑問に感じられるからですね。しかし3Qまで赤字計上だったものが、4Qで…いきなりの一株利益200円は…東芝のような利益操作なのか? それとも…本当に大型設備の出荷が順調に始まったのか? この1Qや2Qの推移は、見ものですね。株価は一時、3320円まで下げ…通常、相場がある株は、このような下げを演じないものですね。この株への取り組みは、カタルは初めてで…株価の習性を理解していませんからね。ただ株価変動率は非常に高く、カタル好みの株ですね。既に4000円を割れている現在株価なら…大きなリスクはなく、博打としては面白いですね。だって…中国は駄目だと思われており、意外性がありますからね。空売りを飲み込みやすいのです。

おそらく設備投資がらみから…何か、新しい動きが出てもおかしくないと思っていますが…経営者も大変ですね。だって、米国も中国も不透明ですからね。期待されるのは内需ぐらいのものです。だからアコムが…狙われているのですね。でも目先は株価が急騰しており…何れ、何処かで休みますね。先ずは、打診程度にされて置かれ、本格的な買いは時間をおいて取り組むと良いと思っています。カタルは空売りをしてみました。本当は…前から買いだと思っているのですが…売ってみたのです。今の株価位置なら…どっちから参加しても良いですね。空売りでも買いでも…どっちでも「あり」のように思います。今の株価は585円ですね。つまり中途半端な株価なのですね。

多くの人が、株で失敗するのは、自分の考えが絶対だと思うからです。所詮、株価の行方など…誰も分かりません。しかし時代の歩んでいる方向性は、ある程度分かりますね。カタル投資は、その時代性に賭けているのですね。2年程度のズレは、よくある事です。事実、昨日解説したジャムコも松屋もそうでした。マツダだって…成功した日揮だって…時間の壁を、乗り越えられていませんね。

今の政策の焦点は、間違いなく「デフレ脱却」なのですね。財政規律を指摘されても、安倍政権は成長に拘っています。ようやく、消費者物価もそうですが、実質賃金が伸びてきましたね。この辺りの動向が、政策成果の明暗を分けます。日本は後戻りできないのですね。

適度なスピードで物価を上昇させるか…それともギリシャのような形で、ガラガラポンを実行するか、どうかなのです。だから設備投資から…何か、スター株が誕生すると考えているのですね。そのイメージが強かったので、前に推奨した「化工機」だったのです。化工機は石油化学の重要な設備を支える会社です。この更新需要は、長らく止まったままでしたからね。それが…水素ステーションと言う材料株に変わり、空売りが相場を創りました。でも既に高過ぎる水準で…、一度、カタルは空売りを推奨していましたね。最初は買いで入り、そうして株価が騰がった時に、空売り推奨でした。このような…素質のある設備投資関連の…中から良い素質を持っている株が、見つかったらカタルにも教えてくださいね。

さて今日は…こんな所かな? 東芝のような、色んな社会現象から…相場を解くカギを読み取るのですね。株価は業績推移によって決まりますが、その業績推移は時代性が反映されます。だから時代の流れを見極めることが出来るかどうかに…成果は掛かっているのです。それでは…また明日。



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