アーカイブ:2016年1月25日

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かたる:難しいですね。此処での展開は…。世界同時株安の様相を示しており、個別企業の業績より全体の流れの読みに尽きます。ドラギ総裁の3月の追加緩和コメント表明で、下値を叩きづらくなったヘッジファンドの狙いはFRBです。最終的な狙いは「TLAC」の撤廃ですね。金融規制の緩和を狙っている筈です。確かに…量的緩和で作り出されたゾンビを叩く必要があり、それが市場経済を長く持続的に成長させる原動力になります。過当競争を制限するわけですね。景気後退は真の勝者を決めるわけです。この逆境をバネに困難を乗り越え成長できる会社が世界で輝きます。ペッパー君のソフトバンクは総務省論理と米国市場で試練を受けている訳です。

しかし2013年5月のバーナンキ前FRB議長による「テーパリング表明」から、2年半も…実質的には、金融の引き締め状態になっていたわけです。利上げは2015年12月ですが…実態は2年半も金融引き締めの状態でした。この辺りの認識が問われているのでしょう。故に、この辺りの解釈は、混乱しており難しいのです。

日本は今、様々な形で試されています。その一つがシャープに対し、ホンハイの関与を認めるかどうか…。しかし日本村論理は変わりませんからね。奉加帳方式により、皆で渡ろうとしています。全てが…そうですね。ルネサスエレクもそうです。なんでも…日本電産の永守さんの所が、買収する話が出ていると言います。自前主義に拘るのは…総資産経営の形です。世界はグローバルで、ROE経営を求めています。この考え方が半導体の悲劇を生みました。エルピーダの坂本さんは、良く頑張りましたが…最後は税制などの壁で、日本的な仕組みに沈みました。結局、失われた時代は、ずっと…この戦いです。

TSMCなどが生まれた時代に…、日本は方向転換すべきだったのです。グローバル時代に於いて…この村論理が、通用するのでしょうか? 安倍政権は世界からの投資を求めており、折角、ホンハイが産業革新機構を上回る条件で手を挙げているのに…何故、否定するのでしょう。市場原理は、有利な条件の方に軍配が傾く筈です。上場企業の銀行は、どう行動するのでしょう。これは政策の選択ですからね。日産のような形でも…良いんじゃないでしょうか? 日本IBMだって…確り、やっています。

10年ぶりの日本出身力士の大相撲の優勝を誰もが待ち望み…ようやく、やっとこさ、琴奨菊が達成しましたが、白鵬の心境は…どんな、ものなのでしょう。終盤の戦いぶりは…なんらかの村論理的な圧力を感じた次第です。八百長の村意識は、随所に見られます。中国を批判できませんね。カタルは、証券マン人生の中で…この不合理と戦い続けました。古くは…リクルートの江副さんなどから、近年はライブドアの堀江さん、国策逮捕って…みんなが求めているものでしょうか? 山崎豊子の「運命の人」の主人公である毎日新聞の西山さんは、どんな思いで…晩年を過ごしたのでしょう。青臭い…と言われれば、それまでですが、せめて公開市場は、公正なルールの中で戦うのが筋だと思っています。

台湾で新たに誕生した市場原理派の民主進歩党の蔡英文氏と、日本政府の関係も関連するのでしょう。この決着を世界は固唾を飲んで見ている訳です。これまでは…全て村論理の勝利です。理由は江戸長崎が存在するために、金融機関は不合理でも政策当局に従うのが、これまでの歴史です。これで産業革新機構が、仮に勝利したら、三菱UFJやみずほの株主は、株主代表訴訟を起こし…損害賠償を経営陣に求めなくてはなりません。筋論は、そういう事になります。

その為にも、ホンハイがシャープに対し公の場でTOBを掛けないと…この裁判は成り立ちません。もしTOBなら…上場企業である銀行は、有利な条件を選択せずに、損になる条件を選択した場合は、会社に損失を与えたことになります。公開市場に上場しているなら、襟を正さねばなりません。水面下では村論理が優勢ですが…TOBになれば結果は分かりません。

だから少ないが、カタルはシャープを買っています。WSJの報道が正しいなら4000億円での買収です。株価は200円を超えることになります。本来の株式投資とは…意味合いが、少し違いますが…論理的な推察による行動なら、そのように行動すべきですね。

さて…仮にダリオ時間が流れたら…。残念ながら、金曜日の上げは…指数による空中戦です。だから…底入れではなく、一時的な戻りの上昇かも知れません。昔から「化け線は一本と知れ」と言われています。つまり絶好の戻り売り場提供の可能性も存在します。しかし複数のテクニカル指標が、底入れ状態を示し、カタルの当初の読み(イエレン時間の到来)が、遅れて現れているのかも知れません。この辺りは今後の政策選択にも影響を受けます。事実、期待インフレ率が高まれば…の条件付きですが、いちごHDやケネディクスは、他の株と比較すると…強い動きになっています。みんな昨年来安値を割れていますが、いちごも、ケネディクスも割れていません。

更に本日の相場は、大阪チタンが大幅高をしており…SWFの売り玉も切れている可能性が高いようです。ピジョンも日経で叩いている割に…プラス圏から始まりました。もともとこの株価位置は…これ以上は叩きづらいのです。昨年のQE2が15000円割れです。あと僅かな…糊代しかありません。カタルは今年の春闘が、これからの日本経済の行く末を決める重要な「天王山」だと思っています。既に経営者は中国経済懸念や円高を見ており。心理的にユトリがありません。いくら法人減税でも…ポーズの賃上げに動く機会を与えています。通常なら、後押し効果が一番高い時期だと思っています。しかし日銀には弾切れ説が存在し、東大法科の常識対応では…安全、安心を求め、宝刀を温存するのが常識的な対応に見えます。事実、さくらリポートはそうですね。

でも…だから、いつまでも「流動性の罠」と言う泥沼から、いつも抜け出せないのですね。確かに、景気の状態はさくらリポートの通りでしょうが…此処で、切り札を切るのが筋だろうと…カタルは考えています。だって…折角、円高と言うフリーハンドを手にしたのです。株屋は、いつもこのようなジレンマと闘い、悶々としているのです。いくつかのシナリオが存在し、それぞれの手を打ち…カタルは今日も買っています。仮にダリオ時間が流れても…JTECの選択肢が残ります。日銀がQE3に動くなら、本命路線のケネディクス、更に安倍政権が本当にグローバル論理の人間なら、シャープを生贄に捧げることで、世界から投資資金が集まりますね。日本には、東芝など…いろいろ分岐点を抱えている企業がたくさんあります。市場を開放する大切さも、学ぶべきでしょう。

皆さんの選択肢は…どれでしょうか? ただ…いつもそうですが、カタルのように自己陶酔はせずに、自分の見方が間違った場合、どう行動するか? 原則を決めておいた方が良いですね。色んな…展開が予想されます。それぞれに相場のポイントがあり、株価が動いている訳です。自分が、どのシナリオを選択し決断して行動するか? それは自分自身が決めることですね。

因みにカタルは、期日が近いクラウドワークスを損切りのクロスで期間延長、なんと…最初の打診は900円台の株価です。更にケネディクスの買い増し、まさかのダリオ時間到来に備えJTECを買い増し、シャープを買っています。考えられるシナリオ、全部は買えません。SWF説の大阪チタンやピジョンも…候補銘柄でした。自分の好みで、それぞれを選べばいいのでしょう。勿論、空売りも存在します。仮に、ダリオ時間が継続するなら…この程度の下げでは、済みません。最終的にはFRBが白旗を上げるまで、株叩きは、続きます。だから酒田五法の「化け線は一本と知れ」と言う諺もあり得ますね。

難しいですね。それでは…また明日。



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