アーカイブ:2016年1月15日

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かたる:NY市場の展開は、まだ予断を許しませんが…、下値圏での乱高下は、天底の兆しの可能性があります。ただ未だにリーマンショックの傷跡が強く、ゴールドマンサックスは51億ドルの支払いで…和解と報道されており、オバマ政権の金融毛嫌い論からの規制色は強く市場に残っています。過去の話とは言え…金融界は大変です。更に、FRBの規制強化でJPモルガンは2015年に2210億ドルのバランスシートの縮小と言いますから、原油価格も下がる筈ですね。カタルは米国の利上げではなく、金融規制が世界経済の混乱の根源の主要因で、利上げの影響は大きくないとしています。

でも…イエレン時間は、ある意味で中国などの構造改革を促進させ、バブルの破たんを未然に防ぐものです。故に…この過程は、必要なのかもしれません。この辺りは…難しいのです。一旦は米国のテーパリング(量的緩和の出口戦略)発言を切っ掛けにして、過剰な流動性供給によるゾンビを叩く必要性がありました。これはバーナンキが2013年5月に述べた段階で、ある程度は事前に予測できていたのです。その象徴的な利上げが、昨年12月ですから、2年半ぐらい過剰なポジション整理に時間を要したのですね。JPモルガンの行動は、そういう事なのでしょう。

オバマ大統領の一般教書演説が発表され、同盟国にも負担を求めています。ロシアがウクライナ侵攻をして、アサドを支持してシリアに介入、IS問題からフランスとタッグを組み、欧米の絆は、AIIB(中国による設立のアジアインフラ銀行)に、イギリスが参加を表明したように…明らかに、米国は弱体化しています。そもそもISの台頭は、米国の責任と言うのが、ロシアの論理でしょう。この事に端を発して…サウジも揺れていますね。サウジのムハンマド副皇太子は、国営石油サウジアラムコのIPOを計画し、サウジに市場論理を導入しようとしていると言われています。何しろサウジは公共インフラが全て無料です。電力に水道、教育と…この辺りの読みは、どう影響するのか? 王族の中には、改革に対し反対勢力も、数多く存在します。基本論理は、オバマ政権の弱腰外交に起因しているように見えます。

色んなことはありますが、日本は確実に改善を続けています。しかしここに来て市場から日本の対応が、問われ始めています。日本株の下落はそういう事です。一つは…為替ですね。本来、米国の利上げ、日銀の補完処置と…金利平価説を元にした論理では円安に移行する筈ですが…中国の元安を見込んだ資金流入の為か、米国国債は利上げにもかかわらず、長期ものの金利が下がっているとか…。おかしな現象です。一説には元資金が海外流出していると言います。故にオフショア市場で元買い、ドル売りの為替介入を2日間連続で実施したことは意味があります。そもそもオンショアとオフショア市場の価格差に注目した裁定取引が、今回の株式安の原因の一つです。悪戯に…鞘取り業者が売買をする権限を奪うやり方が、市場の混乱を加速させました。しかし流石、中国の指導部です。急速に市場原理に改善されていますね。

良いですか…。バブル期の日本は、日銀総裁が株や土地が下がっても、経済活動に影響はないと暴言を吐き、金利を引き上げたのです。株価が暴落しているのに…です。しかしようやく安倍政権になり、インフレターゲット論の黒田さんの登場です。禁じ手と言われる危険資産(価格変動がある資産)、土地や株を日銀が、自ら購入しているのです。リートやETFの買いは、そういう事ですね。バブル期から、ようやく政策が転換したのです。通常、株屋は、この論理を信じ、行動を共にするのが筋ですね。

昨日発表された企業物価指数は、3年ぶりのマイナスで…2.9%下落して、99.9になったそうです。幾ら原油安が主要因とは言え…日銀が馬鹿にされているのですね。選挙に絡み食品価格の上昇が懸念され、米国は利上げ、日本は量的緩和ですから、金利平価説から言えば、円安に働きますから、なかなか…必要と思っていても、追加緩和が出来ませんでした。しかし日銀は年が明けてからフリーハンドを手にしており、此処で追加緩和をしなければ…もうないですね。いつか来た道…の再来です。黒田と言う人は、そんなに…バカなのでしょうか?カタルのような3流大学出の馬鹿でも…簡単に分かる理屈ですね。此処は追加緩和に動くのが正解でしょう。早ければ…早いほどいいですね。昨日、発表された機械受注も前月比14.4%減と…予想以上のマイナスです。

まもなく春闘、一番、肝心の人件費の上昇に、今の環境は、経営者が二の足を踏む心理状態です。馬鹿でない限り、間違いなく1月は追加緩和で、付利金利のマイナスまで踏み込むかどうか…。マイナスにすればいいのです。更にリートとETFの買い入れ増額です。既にGPIFは、株式をかなり持っています。故に、これが逆回転したら大変な事態です。それこそ…取り返しがつきませんね。今月末、カタルは、日銀が追加の量的緩和に動くと思っています。理由は、このように…条件が揃っているのですね。よって…本日もケネディクスを買い増ししました。

いちごの四季報数字
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拡大、拡大の「いちご」の四季報数字

 

保身に走るケネディクスの四季報数字
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保身に走るケネディクスの四季報数字

どうも、日経新聞の書き方からして…いちごの仕手化を狙っているのかも知れません。何しろ、経営者はまともです。ケネディクスに宮島さんの保身態度と比べると大きく違いますね。それは…業績推移を比較して見れば、分かります。ケネディクスの利益の元であるAUM残高は12月末で1兆6443億円(自己分は1兆1259億円)ですが、いちごは3731億円とされています。ケネディクスの1/4です。いちごの今期の最終利益が115億で…どうして4倍も資産が多い、ケネディクスが93億なのでしょう。この差を見れば、株主総会で…揉めることは必定です。宮島さんの首が、維持されるのか不思議ですね。本来は一株利益100円台と…カタルが前から述べている理由が分かると思います。

実はいちごは、保有資産を売却して利益を計上していますが、ケネディクスは…ひたすら隠しています。基本的に…経営姿勢の問題なのですね。ケネディクスは、いつでも一株利益100円台を上げることが出来ます。だから何処かのファンドと組み、株価を大きく上げる可能性は、いつも…存在します。四季報の数字を一応、掲載しておきます。もう古いのですが…経営姿勢の違いが売上高推移に現れています。過去、4000円台の株価を付けたケネディクスは、今のいちごのスタイルでした。日銀同様に、「羹に懲りて膾を吹いている」様にカタルには見えます。故に最近は、TOBを掛けて、経営者を変えろと述べています。

おそらく…いちごの株価がケネディクスを上回る逆転現象が…生まれるような気がします。株と言うのは仕掛け筋の問題なのです。きっとケネディクスは連れ高ですね。いちごがケネディクスに対しTOBを掛ければいいのです。所詮、村論理で生き残ろうとする経営者は、みんな市場から消えます。それがROE論理ですね。

さて、その村論理…シャープに対し台湾の鴻海精密工業が7000億円の資金提供と報じられています。もし駄目なら…TOBもあり得ると報道されているようです。時価は2000億円足らずで…株価は2倍以上でも買うのでしょう。銀行団もその方が良いですね。買収された方が…。株主も、銀行も、従業員も、皆がハッピーです。しかし村論理の国は、産業革新機構は面子が、つぶれますね。カタルは前から述べている様に…官がしゃしゃり出ずに、市場原理に任せるべきだと述べています。それなら高橋さんは…前回で首です。悪戯に能力のない人間が、利用価値の一点だけで、居残るから不幸が続きます。既にテレビ事業は黒字化なのです。

昨日は…パイオニアに、久しぶりの買いが入ったようです。単なる買い戻しだけなのか…。それとも…仕掛け筋の逆襲か?…真価が、問われます。時代の流れは、買い方に歩があると思いますが…。株は難しく…分かりませんからね。所詮は、仕掛け人の力量が、ものを言います。株式投資は、いつもそうですね。割高の銘柄を買う事に尽きます。ひょっとすると…新しいスター株は、将来は「ケネディクス」ですが、目先は「いちご」(2337)かも知れません…。それでは…また明日。



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