

株安の影響は「雇用統計」と言われていますが…果たして…本当にそうなのでしょうか?
その報道とトランプの過剰反応です。中国ならいざ知らず…米国で不正操作なんかを、疑うなんて…でも日本人は、メディアを信じますからね。そもそも…「疑う」事を知りません。冒頭のような解説をされてみると…そうかもしれないと思います。でも別に雇用統計がそんなに格段に「いきなり」悪くなったわけでも…ありません。
実際にトランプ政策が稼働する5月から、大きく落ち込んでいます。季節的な要因もあるのかもしれません。昨年は6月から8月は落ち込んでいます。2023年も7月から11月まで…少ないですね。

でも…カタルは前から、この金利水準は「負担」が大きい…と思っていました。米国の30年の固定住宅金利は6.72%~6.86%、15年で5.88%~6.07%です。変動型は6.67%~7.33%です。一般的な経済活動で7%は、10年間で2倍ですから…何も株式投資でリスクを取って、投資しなくても「債券投資」で充分なのでしょう。
そもそもFRBは、基本的に経済政策の番人で…「物価」と「雇用」の安定が主要目標ですが、国家の政策にも配慮すべきでしょう。指揮官は、国民に選ばれた大統領だろうと思います。だからパウエルが「中央銀行の独自性」を強調するスタンスを、悪戯に持ち出すのは、カタルは間違っていると思います。実際に物価は落ち着いており…既に失業率は、まだ低いですが、他の経済指標は「景気悪化」を示すものも…多く出ています。
特に…今は時代の変革でAI革命が進展をして居り、簡単なアシスタント業務をAIが代用すると言われています。故に「DX投資」が盛んです。銀行業はデータの入力作業などの人件費は、「ロボティック・プロセス・オートメーション」(RPA)などの活用で、大幅に削減されました。同じようなことですが、今は「AI」の進化により、更に進んでいると言います。故に…業務の効率化は、経営者の「喫緊の課題」なのです。だからDX関連の株価は上がっています。
報道を観ると、多くの「失業」がニュースになっています。この動きが表面化しているのかどうか…。同時に、カタルが「ファナック」(6954)などの株価の動向に関心を払っているのは、米国で大規模な設備投資需要が生まれ、ロボット化が加速するからです。
現地生産は、間違いなく…増大します。だから関税をかけて、米国内の雇用を増やそうと言う意図があるのは分かりますが、今の自働車業界などは、殆どが…ロボット化になっており自動生産です。この点、中国は進んでいます。EVの生産では、人手は、殆ど…必要ないのです。
だからトランプの狙いは、外れるかもしれません。故に年初の米国株の割高を容認するAI革命の大幅な進展の示す「シンギュラリティ」時代の到来かも知れない…と言う仮説を披露したのです。

でもその後、一旦はトランプ関税により、この株価の「割高感」は是正され、仮需は「淘汰」されました。だから…今回は「不安の壁」を、よじ登る相場も長く続いたのでしょう。通常、このような形にはなりません。
この「a」の株価の伸びはなく…「b」の揉み合いを経てから、高値を取るものです。故に市場参加者は少なく…その多くは「ヤレヤレ」…心理が働き「利食い急ぎ」の展開になったから、株価は意外にも「伸びた」のでしょう。
カタルも分かりませんが、この後は、二つのシナリオを考えています。
一つはトランプ政策の「順調な消化」です。多くの識者は物価高になると述べています。だから「スタグフレーション」の展開まで考えて…株を売らせたのです。この4月の急落は値幅が大きな調整でした。時間調整ではなく…「値幅調整」です。仮需の清算が済めば、取り敢えず「ガス抜き」になります。相場と言うのは、適度のガス抜きが必要なのです。
どんな理由でも構いません。昨日はDX株の「ベイカレント」(6532)で、その解説をしています。この場合は「ダイヤモンド」からの必用な攻撃です。しかし…市場はその試練を耐えての新高値ですから、その報道の信憑性も含め…「壁」を越えたのでしょう。
色んなケースがありますが、信用取引を利用している場合は、株価が下がると…どうしても「追証懸念」が発生します。だから「資産」が乏しい…弱小投資家は淘汰されて、筋金入りの強者だけが、相場に残るわけです。「ジェイドG」の場合は、値幅だけでなく…時間軸の調整も進行していますから、次の新高値は2828円越えの相場は、かなり強い展開になる筈です。
日経平均の場合は、更に長く…35年間の「失われた時代」です。
こんなバカ実験をする国は、日本ぐらいのものです。「大馬鹿」政策の実施です。だから現役世代が「総入れ替え」になるので、今度の相場は、天井も高く…大賑わいの「過剰流動性」相場まで、カタル自身は考えています。日経平均株価は、軽く…10万円を超えるのです。それほど…今、進行している「構造改革」は、素晴らしいものなのです。
このような原理原則の「調整の概念」も相場には必要です。
皆さんは「株価位置」の話も全く理解していません。株価位置が低ければ…安全性が高まります。しかしその代わり、「時間を犠牲」にするのですよ。だから「ジェイドG」を高値圏にある株と同列に考えて…話題のすることが、そもそも…間違っています。
本来、28.6%もの「成長性」を誇る株が…この株価位置まで落とされることが「異常」なのです。通常は「ルネサスエレク」(6723)のような「株価位置」で、調整時間を消化するものです。この理由は、市場参加者が貧困なのでしょう。
だから「船株の謎」を継続して訴えていたのです。そもそも…今の日本株はTOBがかけられるほどの「割安な株価水準」なのです。なにも「セブン&アイ・ホールディングス」(3382)だけが、特殊なケースではないのです。M&Aは「時間」を買うのです。
それを…日本の会計士協会は「大馬鹿」です。進化のスピードを清貧思想で押さえています。市場原理主義者のカタルに言わせるなら…「売国奴」ですよ。なにが…「のれん」の定期償却だ…自分達が正しいなら「国際ルール」になっているのでしょう。間違っているから、グローバル基準に採用されないのです。
日本人は本当に馬鹿ばかり、上に「君臨」しています。なにも「フジメディアHD」(4676)の日枝だけではないのです。そもそも…会長職も可笑しいし、相談役? なんじゃい…それは? なのです。まぁ、愚痴は「ほどほど」に…します。
株価がどうして、騰がるか?
正しい原理を貫いて、僕らは粛々と儲けを貯めて成長して、やがて大きな力を手に出来るなら、市場を「席巻」できるでしょう。
話が逸れましたが…米国株は、今が調整への「分岐点」の可能性もあります。やはり…乖離率も高くなっており、このまま…「行け行け、ドンドン」より、若干の休みを入れた方が年末、年始の相場の基点になる可能性もあります。仮に…ここを起点に調整波動に入ったとしても大きく下がらず…無難な展開が待っているかもしれません。カタルも分からないのです。

少し…上の米国国債のチャートは、日足の方が良いのでしょうが…「1時間足」です。何故か…日足だと昨日の債券相場が反映されていないからです。故に1時間足を用いましたが、そうして週足は昨日の相場4.22%が入っています。
カタルはこの金利が「高過ぎる」と思っています。このラインは、住宅ローンで7%近い水準なのです。7%と言うのが、お金の世界では一つの「基準値」です。10年間で2倍になると言う投資が「一般的な基準」なのですよ。これを継続的に達成できるならたいしたものです。100万円が老後の50年後には2945万円になっています。たった100万円です。

カタルが、最近は買いたいものが少なくなっており、空売りの実験の話まで書いています。「ソシオネクスト」(6526)は、仕掛け筋が入っていますから、こんな株価の動向になって、業績の悪化を消化しています。先日、「ルネサスエレク」(6723)でも、同様の解説をしています。

「ローム」(6963)も…明らかに誰かが株を買い続けています。この話ですね。ルネサスが、SiC(炭化ケイ素)からGaN(窒化ガリウム)へ戦略をシフトして、GaNパワー半導体を手掛ける米「Transphorm」を買収し、GaN事業をパワーディスクリート事業の中核として注力することを決めた話ですが、自動車ではなくデータセンター需要には、GaN(窒化ガリウムの方が電力消費が削減されるそうです。ルネサスは車向けではなく、データセンターの需要を狙って、GaN(窒化ガリウム)の開発を進めているのだそうです。
でもいくらパワー半導体に時代になると言っても、今の1Qの段階で「ローム」の株を追い過ぎではないかな?…と考えています。故に「空売り」をしてみたいとも…述べた話と、米国株が雇用統計を受けて、微妙な株価位置になっている現実の、狭間にカタルの気持ちは揺れています。
カタル自身は、秋には…米国債の金利も4%台を割れて、金利安からの株価高のシナリオも考えています。今の時間軸が、読むのは難しく…本当は観察したいところです。こんな事で…米国の雇用統計を受けた「株価位置」の話を、終わりにします。参考になるなら…幸いです。また明日。
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