何れ時間の問題だろうと思っていましたが…昨日の米国株安は、久しぶりの大幅安です。この傾向が続くか…。6月末のような一過性の下げで終わるのか…は、定かではありません。昨日の下げの理由は、色々あるようですが、北朝鮮の核実験から…欧州株安など、更に、ボストン連銀のローゼングレン総裁が「利上げを長く待ち過ぎれば、米国経済が過熱する恐れがある」との発言で、利上げを支持した為に米国債の金利が上昇し、米国株の下げが加速したようです。注目されるのは、12日に予定されているハト派のブレイナード理事の発言のようで、彼女はクリント氏に政治献金をしており、大統領選を控え混乱は避けるだろうとの認識のようです。カタルも原油価格動向からみて、利上げは12月だろうと思っています。
ただ今朝の新聞によれば…中国の新車販売は24%増、インドなども好調をキープし、金融規制克服論も、依然、健在です。ダリオとイエレンの綱引き状態ですね。米国は市場経済が確立されていると思っています。ここに来て、気迷い的な動きを続ける原油相場、更に米国株まで下げ始めていますから、9月の利上げは、基本的にはないと思っています。しかし実際に国債金利が上昇し、為替も円安方向です。もし…為替動向に、これまでのように日本株が連動するなら…現在、関門に位置している日本株も、高値保ち合いを継続できるかもしれません。どちらにしても…9月はシルバーウィークがありますから、警戒感は怠れません。日銀総括もあります。
もともと…この時期に日本株が高値圏と言うのは不思議な感覚です。通常は下げが加速しやすいアノマリーが存在し、年末高に向けた準備をする筈です。今年は年初のスタートから異常続きです。故に、一気にIoT時代の到来に傾く可能性があります。iPhone7ではFeliCaチップが搭載され、ようやく、おさいふ携帯の利用が可能になります。グーグルも同じ方向性にありますね。まだ喋るスマフォの開発には時間を要し、Ai機能の活用も先が見えません。しかし確実に進化しています。カタルはスマフォのロボット化が進むと考えています。パソコンも同じでしょう。故に音声認識の「フュートレック」に肩入れした時期もありました。
ソニーのVRが、どの程度、人気化するのか? 何れ、視覚だけではなく…様々な感覚を刺激するソフトが登場し、最後は、人間の脳を騙すのでしょう。現実と仮想の「境」がなくなるのかも知れません。ソニーのVRは脳に打撃を与える副作用をもたらすかも知れません。何か、やはりこの世界は、考えただけで、ワクワク感が尽きませんね。楽しい世界です。空想は限りなく広がります。株式投資のPERの世界は…この事なのです。現在の利益ではなく、未来の利益の広がりが存在するかどうか? 潜在的な成長力の期待感があるのかどうか…。
カタルはケネディクスの宮島さんを批判しています。歴史的な好環境を活かせずにいるからです。男なら雪山をラッセルするように…自ら道を切り拓かねばなりません。他人の歩む道の後追いではなく、自分でラッセルするのです。
「コンセッション」は無限の広がりがあります。政策の根底を揺さぶり、社会の在り方を変えるのです。既にヘルスケアリート(介護リート)は存在しており、関連する省庁と組んで社会資本を民間に移すべきですね。いろんなアイディアがあります。首都高などは最適な案件でしょう。全部が望ましいのですが…金額が張るので…部分リートで構わないでしょう。確実に収益が見込め…日本橋の地下化などの構想にも利用できるはずです。
低金利の今、実行しなくてはチャンスを逸しますね。日本の問題は官組織の肥大化です。その為に国が抱える資産も膨大なのです。此処に採算性を加味した民間論理を導入すれば…日本は一気に活性化します。ケネディクスだけの問題ではなく、商社などと組めば良いです。非常にやりがいのある仕事です。この動きが加速すると、PERは10倍から、一気に100倍に変化します。夢のある潜在成長力は、PERの価値観をどんどん押し上げます。通常はPER10倍程度の評価しかないものが…未来への希望が見え始めると…PER20倍、30倍と評価が上がります。
ユビキタスは論理的に見て、確かに…高い株価水準です。しかしIoT時代がこれから訪れ、様々な技術が開花するという期待感が、株価を支えますね。昔、科研製薬が大人気になりました。この制癌剤は、結局、偽物で…ものになりませんでした。しかし大相場を長く演じました。逆に本物に直結したケースもあります。ヤフーなどはインターネットの検索から利益を積み重ね、期待通りに企業業績を押し上げてきました。たった200万円が、なんと…5億円に変化したのです。しかも僅かな期間です。10年程度、我慢していれば…一気に華が開くかもしれません。ユビキタスは本当に分からない株です。なんとも言えない魅力があり、株価が高くなると買い増ししたくなる株なのです。
株式投資で、よく目標株価を聞かれますが…そんなもんは、分からないのです。企業は経営者次第で…いくらでも成長します。ただ株式を上場していると、中休みが許されません。大規模投資して、5年後に利益が湧き出る取り組みの採用は出来ません。ARM社はソフトバンクの傘下に入り、その自由度が生まれましたから楽しみですね。カタルはQBを観て、最初にユビキタスに惹かれました。村田が取り入れたWiFiモジュールは、任天堂も採用した技術ですね。軽くて便利なのです。クラウド化時代になると…端末に巨大な処理をさせず、クラウド上で処理するアイディアがあります。Ai時代は、その可能性があるのかも知れません。
いよいよ始まるコンセプトカー時代、ルネサスなどと共同開発してきた案件が、これから日の目を見ます。この会社の面白い所は、各省庁と組み、先端的な技術開発に、必ず名前が出てくるところです。しかも大企業ばかりです。世界はこのようなベンチャー企業に高評価を与え、1000億円近い金額で買収するケースが多くなっています。日本は大企業が自前で開発しますが、世界は違いますね。ベンチャーを丸ごと抱えます。昔、カタルは赤字を垂れ流す「トッキ」に長く惹かれていました。有機ELの製造装置を試作していた会社です。最後は大企業のキャノンの傘下になりましたが、今では…この会社が生きています。
株式投資で最も大切なことは、「アイディア」でしょう。時代を背景にした相場に埋もれる現象を表に出す事です。時代がその必要性を求めていれば…必ず、市場はその存在を評価します。皆さんは、なかなかクラウドワークスの存在に気付いて頂けませんでしたが…、ようやくカタルが評価した4ケタ以下の株式価値ではないという水準まで、市場も容認し始めました。
市場経済とは、何か? 基本的に人類の進化を、後押しする場ですね。赤字でも株価を高くして増資を援護して、資金を提供して進化を早めるのです。折角のアイディアが、お金がない為に、実現しないことも多々あります。しかしお金さえあれば…多少、無理なアイディアも世に出てきます。ROE経営とは、その効率性を競う考え方です。故に大企業は新陳代謝を促進させなければなりません。トヨタなどは、要らない資金を貯めこむ理由がありません。常に効率性を追求すべきなのでしょう。
カタルは馬場レポートの仮説を信じています。整合性があるからです。その失業率は3%になり…いよいよ、賃上げ常習化時代になります。カタルはレポートを読んでいませんが、フェルドマン氏は、来年は2.5%になると予測しているそうです。そうすると…失われた時代に溺れていた「流動性の罠」と言う沼自身が、自ら干上がるのです。物価の上昇を後押しするマインドが形成されます。ようやく、名目時代の到来になります。
一気に設備投資は加速され、IoT時代の華が開くのです。勿論、此処で空室率の関係で、一気に賃料の上昇が加速され、論理的な割安感が生まれケネディクスは、黙っていても4ケタに乗ります。問題は此処で夢が生まれるか? 宮島さんが、コンセッション重視に邁進するかどうかです。仮に期待通りに動くとPER評価10倍が大きく変わります。先ずは名目時代になる為にPER評価が30倍に変化し…それから夢を評価しますね。此処に利益の山が訪れます。一株利益100円台が実現し、株価は3000円から4000円前後は見込めると思っています。経営者次第で株価は1万です。
自社株買いが切れ、株価が落ちたところが買い場だろうと思っています。ただかなり会社側は慎重で、現在は5%基準のようです。前回の発表では8月31日までに5379400株の買い入れで、総額は24億8857万円です。この期間の総出来高が79315400株ですから、6.78%程度の進捗でした。その後、9月9日までの総出来高は22255600株です。期日の到来が重なっており、浮動株の吸い上げ効果は、今の所は発揮されていません。この期間に前回と同じ6.7%程度の進捗度合いだとすれば、既に150万株程度を買っているものと思われます。残りは、あと400万株ほどなのでしょう。
たぶん11月の3Qの発表で、通期見通しの増額に動くのでしょう。しかし期待感のピークは、やはり来年でしょう。名目時代の到来が、ケネディクスのような資産依存の業態のPERを10倍から30倍に高めます。鍵は、実質の時代から名目時代の到来にあります。