アーカイブ:2017年8月10日

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かたる:今日は証券マン向けに…ある種の手数料をあげるテクニックを披露しましょう。多くの人は下げ局面を嘆きますが…このような下げ局面は、ある意味でチャンスです。良いものも悪いものも「一色たん」ではなく、「一緒くた」に下げます。だから損切りをするチャンスでもあります。

カタルは、現役時代、良く…失敗した銘柄を、これから有望な銘柄に、このような状況下で入れ替えました。だから株が下がっても…手数料が上がります。故に手数料マシンとも呼ばれました。昨日のSUMCOの下げ…本日のDeNAなどは…その候補銘柄でしょう。失敗したのは様々です。先日、博打を承知で買ったランドや、信用買い残が重く、時間が掛かりそうなクロスマーケティングなど(いずれも時間を掛ければ上がります。)…を、本日は投げ、DeNAを買い増ししました。しばらく様子を見て下げなければ…更に、もう一発、買います。

まぁ、基本的にシコルと動けなくなるので、常に流動的なスタンスが短期投資戦略なのでしょう。この時期の決算数字に「期待する」方が、どうかしているのです。大概の経営者は保守的な数字発表です。カタルは、先日、古河電工を取り上げ、珍しい…と述べました。1Qの発表段階で、通期の数字を増額するなんて…そうあるものではありません。長く…古河電工を観てないので、どう言う癖があるか分かりませんが…通常の経営者は、この時期において、通期の数字を増額などしないものです。だからカタルは取り上げたのです。

もう一つ、昨日のレポートの補完ですが…。本日の日経新聞のスクランブルで、「ボラティリティー」(VIX)の話が載っています。昨日、長期チャートを見たように…今は「せめぎ合い」の場面です。丁度、運動会の「綱引き」をイメージすると良いですね。

カタルは、述べています。「流動性の罠」の出口が見え始め…まもなく、この膠着状態から抜け出せると…何度も、述べています。いよいよ実質経済から名目時代に突入します。その事例を、色んな現象で言っていますね。古河電工の設備投資資金、増額だけではないですよ。清水建設も、掲げましたね。本日の日経新聞にも取り上げられていました。

基本的にニュースと言うのは、繰り返し報道されていき、その輪が、段々…広がるのです。最初は小さな兆候ですが…先見的な勘をもった経営者は、市場をリードするのです。孫正義がティファニービルを買ったら…自分も不動産投資をすればいいのです。カタルは貧乏人だから、ケネディクスを買い増したのです。これなら5万円台から投資を出来ます。ティファニービルは320億円も、必要だったけれど…貧乏人だって同じことが出来ます。

テスラのイーロン・マスクは、意欲的な投資計画を実行しています。その為に工場増設の資金が不足し…社債を発行しており、本日はWSJで叩かれています。8年物で5.25%しか、利息を付けないジャンク債並みの無担保社債なんかを買うバカは居ない…と、言うレポートです。この記者のジャンク債の認識は、正しいのですが…時代背景の読みを間違っています。

アップルの4―6月期は、売り上げが7%増でしかなかったのに…研究開発費を15%増の29億ドル使ったそうです。更にブラックロックは、スペインのサタンデール銀行から不動産を所有するポピュラール・エスパニョールから移管された300億ユーロ近い価値を持つ不動産を保有する新会社の株式を51%取得したそうです。この意味は重要ですよ。

更に…昨日の日経夕刊に、米国の雇用情勢が載っていますね。失業率は6月4.4%から7月は4.3%だそうです。この記事を裏付けるように…米国ではメキシコからの労働者が急増しているそうです。H-2A査証(ビザ)の年間の発行は12年度の8万5248軒から16年度は16万5741軒と増えており、国土安全保障省は、この7月H-2Bビザの発行を20%引き上げたそうです。

なにも…日本だけでなく、米国でも人手不足です。これらの現象は世界の中央銀行の量的緩和が…ようやく効きはじめているのでしょう。今までは、銀行の健全化の為に、自己資本規制が強く…この為に、総資産の圧縮分があったので…なかなかインフレになりませんでした。ようやく…カタルの疑問が、時間を置き…これから訪れる可能性があります。日本も、世界のこの波に後押しされます。

日経平均株価の月足推移

この長期の日経平均株を見て分かるように…長かった実質時代が、もう直ぐ終焉を迎え…名目の時代に突入します。これらの現象全てが、その兆候を示している事象ですね。皆さんは、気付きましたか? 真剣に…ニュースを聴いて、自分の頭の中で見えない糸を探っているかどうか…。此処に、素人とプロの違いがあります。色んな事象をみて、整合性があるかどうか…市場の動きを合わせてみるのですね。

まぁ、一般読者のレベルに、この水準を求め、理解しろと言う方が無理かもしれませんが…これがプロの領域です。様々なニュースを市場の動きに合わせ、時代の先を読むのです。でも…ね。あまり早く分かり過ぎても駄目なのです。ピッタリ時間を合わせないと意味がないのですね。これが、また難しい。自分で相場を創れる力もないですからね。

さて…IRNETでは、現在、有料サイトの会員を募集しています。詳しくは…右上のカレンダー「7日」をクリックして、終りの方を読んだ後にメールして下さい。13日の日曜日までの募集です。皆さんから、多くの応募を頂き、感謝いたします。それでは…また明日。



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