アーカイブ:2019年4月

様々な意見

市場には様々な意見がありますが、どの意見を採用しようが投資家の自由です。要するに自分自身に様々なデータを判断する力があるかどうか。自分の見方が正しければ株式投資で儲かるし、自分の判断が間違っていれば、株で損をするのは当たり前の話です。例えば日経新聞が先日、掲げた「逆イールド」の話で…世界景気は後退するという話ですが、世の中には此方のような解説もあります。どれを採用するか…自由なのです。

この低金利動向ですから、世の中に、うまい話はありません。うまい話には必ず落とし穴があると思うのが常識でしょう。

日本人は昔から護送船団方式に代表されるように、何も考えずに生きて来て、これまでは生活が守られてきましたが、これからの時代は自分の生活は自分で守る時代です。年金で食べられる時代などと錯覚していたら大変なことになります。

日銀が財政ファイナンスを実施しているということは、物価が上がるということで、基本は所得の移転が行われます。社会保障費は削られ、少子化対策に使われ…子育て世帯にお金が流れます。そのお金は、年金などの削減から賄われるのでしょう。でも数字を減らすわけにいかないから、実質的なお金の劣化、物価高により対応することになります。

需給ギャップ推移(日銀調べ)

その動向の一つが、日銀が発表する需給ギャップの話です。その様子をグラフ化しましたから見てください。何故、本格的な名目時代(物価高の世の中)になるか?

もう一つは此方の内部留保の話を参考にしてください。少し古いですが内部留保の推移がグラフ化されて載っており、状態が分かりやすいからです。

カタルは、令和時代は本格的な名目時代になると思っています。少子高齢化の背景から一気にスマートコニュニティーに向かう話です。その為の準備はあらゆる角度から見て整っています。その一つが企業の内部留保です。本日の日経新聞の18面のスクランブルにはキャッシュリッチ企業が掲載されています。総資産に対する現金の保有率が、何故、そんなに必要なのでしょう。

自己資本比率の推移(法人企業統計から)

もうひとつ、企業法人統計から自己資本比率の推移を見てみましょう。こんなに高い自己資本を用意する必要があるのかどうか。内部留保の話と同系列のグラフです。

本日のカタルレポートは日経新聞の5面需要超過26年ぶりの水準を見て、カタルが日銀のホームページに飛んで調べました。カタルは皆さんに述べています。日経新聞も自分で検証するのです。信じてはなりません。

何故、今、その記事が載るのでしょう? その背景が大切です。

一方、日経新聞の13面に迫る5G「光回線不足の懸念」が掲載されています。だからカタルは古河電工を取り上げ、昨年の春から進化論を唱え、早い事を承知で…敢えて取り組んできたのです。でもやはり早過ぎて手痛い失敗を犯しました。本番はこれからです。今までは前哨戦です。

多くの読者もそうですが…投資と言うのは、今日買って、明日売る博打を指すものではなく…景気循環に沿ってお金を投じるものでしょう。バフェットのように長い期間はさすがのカタルも閉口しますが、投資の時間軸を考える良い事例になります。基本的に優れた指導者の会社なら、株を持ち続けたほうがいい場合が多いのでしょう。しかし優れた指導者など…そうは居ません。みんな偽物経営者です。

これまでは村論理で守られてきましたが、これからの時代はTOBを掛けられ追い出されるのです。その判断基準の一つがROE15% でしょう。それ以下の経営者は失格です。そんな経営者が自らの報酬を増やすとしたら、駄目な会社なのでしょう。適正な報酬が欲しいなら業界でNO1になるべきです。世界基準の話です。

ネット時代になり、様々な情報が自宅に居て手に入ります。だから僕らは自分で考えて…自分の生活を守る投資家になりましょう。その為にはやはり…自分自身が多少の努力をする必要があるのでしょう。

さて新規有料会員に応募された皆様全員に、返信メールを完了しております。応募されたのに…返事がない人は、もう一度、ご連絡ください。よろしくお願いいたします。
たくさんのご応募を頂き、誠にありがとうございました。残念ながら選に漏れた方がたくさん居り、申し訳なく思っております。次回は考慮しますから、もう少しお待ちください。

既存会員の方も含め、新しいパスワードは4月20日ごろに配布する予定でおります。尚、新しい講義の再開は4月27日を予定しております。

それでは…また明日。



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