アーカイブ:2019年5月5日

仕掛け人

皆さんの多くが企業業績の良い会社の株が、自然と上がると思っている…と思いますが、基本的に、それは間違いです。 上手く相場になるためには、「仕掛け人」の存在が欠かせません。仕掛け人とは誰か? 

多くは、ある程度、株式を集めるヘッジファンドなどです。ただ…彼らがそれを仕掛けても、必ずしも成功するとは限らず…失敗する事もあります。例えば…そうですね。MLCCの太陽誘電にしましょうか…。先日、株を観たら、楽天、第一三共に続く乖離率3位の銘柄でした。

太陽誘電の週足推移

この株の週足を観ると分かりますが…たぶん2016年にはMLCCの好調さが分かっていたのでしょう。2017年にファンドが多く関与しているようです。そうして2018年の前半に山場が到来します。2017年に吸い上げた浮動株が消え始め、株価の動きが軽くなった時に企業業績も丁度うまい具合に好転して行きます。

太陽誘電の大量保有報告書

太陽誘電の現在の大株主名簿を観ると多くのファンドが入り乱れている様子が分かります。まぁ、大口は兎も角、2%程度を買う事は良くあります。たいたいファンドの多くは5%未満の保有が一般的です。此方サイトからご覧に成れます。

この太陽誘電のケースは、上手く行った口でしょう。別に太陽誘電でなくても…業界一位の村田製作でも良かったはずですが…売り上げの構成や仕手性(浮動株比率)などの条件から狙われたわけです。

偶然に株が上がっている訳ではないのです。仕掛け筋に、浮動株式を買う力があるかどうか…。そうして演出効果や社会事象の偶然性等…様々な条件がマッチしないと相場にはなりません。ある人間が、大量に株を集め…その動向に相乗りをするかどうか?

実は東邦チタンも可能性は合ったのですが…様々な条件がマッチしなかったのでしょう。色んな条件がマッチして…強力な仕掛け人が存在すると、相場は大きくなっていきます。相場に成りたちに重要な事は、株価が弱くなった場面で…手を入れる重要性です。多くの人が相場を観察しており、その動きを観て、やはり誰かが注目していると思う訳です。だから全体相場が沈む時には仕手系の銘柄のチャンスが訪れます。仕掛け人の存在を強調できるためです。

全体相場が好調な時は、誰もが期待感の高まりから、更に株が上がると思います。今の日本株はようやく…その入り口に来ているように感じています。しかし今の所、個人好みの仕手系銘柄の値戻しは弱く…全体相場の押し上げ効果が、今一つ広がりを得られません。銘柄を観ると分かりますね。全体のボリュームも上がっていません。多くの人が「期待感」を抱く時、大概は「逃げ場」になります。

昨日の原稿で、一人あたりのGDP比較をして、日本は米国の62%しかないのです。この所の米国はレバレッジによる借金漬けが加速している様子で、危険水域に近づいているように感じていますが…ギリギリの場面でしょう。

アップルの株価推移

昨年は米中貿易摩擦とFRBの利上げ効果により「クリスマスショック」と言う「期待値の剥落」が起きています。最近、アップルの株価が200ドル台に211ドル台に入り、再び高値水準を目指しています。最高値は233ドル台かな? この株式は時価総額も大きく…一つのバロメーターになります。期待値の剥落効果も薄れてきました。

あのようなガラと言うか…歪は、相場を長持ちさせます。適度のガス抜きがなく相場が上昇を続けると「爆発」を余儀なくされます。だからあの程度なら再生可能だから、何度か相場を強くすればいいのです。実際の事象の進展具合と、相場のスピードを合わせる作業です。期待値が先走ると…1989年のようなバブル崩壊に繋がります。でもその前に抑え込むなら…相場は長持ちします。今回のクリスマスショックは、まさにその好例です。その繰り返しなのです。

東邦チタンが、昨年、様々な理由から相場にならず…一旦、後退を余儀なくされました。これは決算分析をすると「なるほどなぁ~」と納得させられます。カタルはスポンジチタンの読み違いをしていました。西山さんが見込み生産をした事は、正しい様にも見えますが、この効果の確認は取れていません。大阪チタンが、何故、この時期に見込みの薄いポリシリコン事業と閉じたのか? 深読みし過ぎた帰来があります。

でもタイミングが、少しずれただけの現象のようにも…感じています。もしこれから貿易統計が期待通りに伸び、737MAXも順調な回復過程を示すとすれば…多くのヘッジファンドにとって、大きなチャンスになります。稼働率が90%ラインに入ってきたのです。フル生産をして…しばらく経過すれば、物が足りなくなります。その時に市況は跳ね上がりますから…企業業績の爆発ポイントが近いことが窺えます。

こんなチャンスを、優秀なファンドマネージャー達は逃しません。ましてやチタンで大成功を納めた成功体験を有するファンドマネージャーも多い筈です。過去、大平洋金属、東海カーボンなどの市況ものでの成功体験が背景にあります。東海カーボンも、もっと仕掛け人が上手ければ…もっと大きな相場になっていたはずですが、下手でした。

この稼働率水準と貿易統計値を追う事で、何処から相場がスタートを始めるか分かる筈です。あとはボーイングなどの諸条件が揃わねばなりません。

要するに…相場と言うのは、キツネと狸の化かし合い、あまりに先読みし過ぎても駄目だし、仕掛けるタイミングが問題になります。企業業績の読みなどは、時代背景を考えるとある程度の予測が付くものです。そのチャンスを企業経営者が活かす人物であるかどうか。ケネディクスの宮島さんは、イマイチの人物です。安倍政権と同じで…辛うじて合格点止まりの印象です。

企業経営者が優れていると、時代の波を上手く利用します。そうして資金を集めてさらに飛躍します。そうですね。ソフトバンクの孫氏を観ると分かります。彼の出発は、たった1億円なのです。彼はシャープの佐々木さんとの出会いを上手く利用し…躍進し続けています。野村の北尾さんとの出会いも不思議な縁ですね。野村の不祥事から、実力のない氏家のような人間が社長になり、実力派は馬鹿らしくなり…会社を去ります。そんなタイミングにソフトバンクが現れ、野村人脈を引き入れたので金融力を活かすことが出来たのです。時代のアヤですね。金融は、利用できる奴の所に集まるものです。

今度は宇宙ビジネスが開花しますが…開発資金は10兆円単位では効きません。たぶん…だから今の時期、世界の中央銀行が量的緩和を実施し、資金をジャブジャブにして、そのお金の利用を促しているのでしょう。スマートコミュニティーの開花、ジンギュラリティーの到来には、資金が必要になります。

名目時代を活用する米国の62%に、日本は甘んじているのです。もう直ぐ倍に広がります。この差は「清貧思想」の観念です。日経新聞を始めとするNHKなどの皆さんが、日本を此処まで貶めたのです。メディアの方向性が、人々の感情を誘導します。

本日は「仕掛け人」の話を、中心に相場論を語りました。何も…相場が生まれるのは偶然ではありません。決まった路線に賭けて、それを仕掛ける勢力が居るわけです。その勢力が適切なタイミングで上手く市場をリードすれば…大きな相場が華を開きます。



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