アーカイブ:2019年5月10日

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金持ちは三菱商事を買い、貧乏人は千代化を買う。この違いは一体なんなのでしょう。カタルは常に貧乏人の発想です。今なら貧乏人はケネディクスを買うが、金持ちは三菱UFJを買うのでしょう。同じ株価水準です。この言葉の意味は深いのですが…読者の皆さんは理解できますか?

とうとう三菱商事が3000億円の自社株買いを実施します。この動きを観て他社も追随の方向性にあると言います。そう言えば…伊藤忠はデサントの経営方針に反対して株式を買い増し、とうとう経営陣を入れ替えます。同じようなことがLIXILにも起こりました。東芝の株価はなかなか下がりません。この株安局面でもビクともしませんね。トヨタもキャノンも自社株買いを実施するそうです。

一昨日の8日の原稿でカタルはROEのデュポン分解式の話をしました。ROE経営は無駄な資本を株主に返して、本業の経営効率を上げて…売上高利益率を高めることなのです。日本株は前から利益率を気にせずに…総資産経営、つまり規模の拡大を追ってきました。そうして無駄な資本(必要ないお金)を貯めこんでいます。上場企業の中で実質的な現金残高が、時価総額より多い企業も、確か…あったはずです。おかしな理屈です。

これまでは銀行などが、株式の持ち合いを通じて…お互いの関係を強化してきました。しかし長年の外人投資家の主張により、日立が日立化成を売る決断に向かい、富士通はアドバンテストを売却しました。邦銀株の動きが鈍い背景には、このような株式持ち合いの解消がある為なのでしょう。徐々にではありますが…村論理は後退して行き、グローバル論理が深耕しています。

日経新聞の3面には、ソフトバンクの評価として「含み益頼りの4割増益」と…蔑んだ見出しを付けています。トヨタの利益とは、価値が違うんだ…と主張をしているのでしょう。このような洗脳作業が、村論理の中では有効です。

ネット時代は、様々な人の意見が聞け…メディアの見方も簡単に比較できますから、自分たち自身が「自分の頭で…」ものを考えることが増えてきました。株式市場は、論理が一貫していません。アマゾンのように…長年、赤字を垂れ流してきた企業の株主は大儲けになりましたが、トヨタの株を買っていた株主は、何の恩恵も受けていません。面白い現象でしょう。

だから毎日、カタルレポートを読んでいると、自然にモノの見方が変わると思います。何故、カタルが冒頭に三菱商事の自社株買いを提供したか? 三菱は、わが国の村論理の象徴的なグループ企業なのです。岩崎弥太郎以来、村論理を永遠に続け日本の経済界に君臨してきた商事が自社株買いを、とうとう実施します。もともと商社株は万年、割安株でした。他社と株価を比較検討すれば分かります。しかも日本の商社は、他国にない事業形態です。薄利多売と言うか…良く生き延びています。今は資源に力を入れていますが…基本的に総合力で情報を駆使して儲けようとしています。

ある意味で今の時代は物の価値観が消えて…情報の価値観が急浮上しています。何故、カタルの読者は、長い購読者が多いのでしょう。馬鹿な奴だけれど、なるほど…そんな見方もあるのか?…と思われる方も多いからでしょう。もともと…カタルは実践派です。学生時代から株式の取引を実施しており、証券マン5年生頃かな? 忘れましたが…現金で2000万ほどお金を創りました。全て株で…故に株の勉強も熱心にしてきたつもりです。

実名を出しても、もう亡くなったので構わないでしょう。カタルの顧客で内山先生はお金持ちでした。地方のお金持ちは、医者に公務員、学校の先生など…あとは公共事業投資で田んぼがお金に変わったケースなど…限られた種族しか、お金持ちはいません。学校の先生はやはり頭が良く、株式の取引を好む人が大勢います。だから地方の証券マンは、教職員名簿を手に入れてセールスをすると高効率な営業活動が出来ます。

その内山先生は毎日、10銘柄程度の注文をくれました。毎日ですよ。彼は、潰れそうな低位株専門でした。100円台の株を2000株、3000株、買うのです。低位株は仕手性があり、時々、突飛高をします。そんな時は、必ず…内山先生は株を持っており、売り注文を出していました。低位株なら、どんな株も持っているのです。

証券マンを長くやっていると…色んな投資家に出会います。それにサラリーマン時代は転勤があります。だから常に新鮮です。

あらら…珍しいですね。本日は日経平均株価が高くなっています。どれどれ相場を観てみましょうか…その前に商事の自社株買いは、非常に大きな価値があることを認識して下さい。三菱UFTと共に、三菱村の長でもあります。つまり…この行動は、これからの日本を「代表する意見」だと言う事です。だから長く続いた「失われた時代」が終わるのです。

この株安の局面で株価波動の転換か?

昨日述べた…株価位置が低い所で、5日間連続陽線は、その後1か月は上伸するものなり…と酒田五法の話を紹介しましたが、今、本を観たら…違っていました。「下位にて陽線五本連続すれば陽転の兆し、上位にして陰線五本連続すれば陰転の兆し」と記述されています。訂正させてください。いい加減でしょう。カタルの性格はこんなものですから、皆さんも注意を払って読んでくださいね。

そのJ君は昨日の相場環境の中で、見事に、この条件を達成させました。しかも…しかもです。この相場環境の中で、条件をクリアしたのです。通常、余程の自信がないと、この環境下では株を買いません。通常は見送るのが普通です。

東邦チタンの動きは、たった1日だけでした。比較すると分かります。でも…ね。どっち道…下値圏なのですから、慌てない事です。仮に400円台の株が500円台になっても、この株の天井は高く、確認を取ってから本格的に買っても良いのです。

でも人間心理は面白いもので…他人より上手に動こうとします。そんな気持ちの時は大概負けです。上手に買わなくても自分の狙いが正しいなら、株価は2年や3年、上げ続けるのが普通なのです。

本日のTICK回数上位銘柄

皆さんは、良く値上がり率上位のランキングや出来高上位を気にしますが、プロは違いますよ。プロは常にTICK回数を観ています。最近、多くの証券会社が、この指標を提示しています。このTICK回数とは、チクチク時計の針が時を刻むように…株価がカチカチと動く回数を示しています。株価を巡り、売り方、買い方の攻防が盛んな様子を示しています。その現在のリストを掲げておきます。ただ今の時間は10:08です。

本日の一番人気も、前澤さんのZOZOですね。通常は大型株が上位に顔を出すものですが…リストの中では21位にユナイテッド(2497)と耳慣れない企業名もあります。でも四季報を読むとメルカリ株を売った一過性の利益のようです。アクロディア(3823)と言う会社もカタルは知りません。赤字から黒字転換をしていますが、財務内容を観ると100円台の株のように見えます。何故、472円もしているのでしょう。

こんな感じでランキングを観て…個別株を考えて行きます。そのメルカリは大幅安していますね。 6%安です。何故でしょう。業績発表があり、数字が良くなかったのでしょうか? 確か日経にも記述があったようです。カタルが注目したのは3000円を割れて来てからで…自分が1000株を買ったのは1800円台だったような記憶があります。でも折角、株を買ったのですが、クリスマスショックの追証で投げたのでしょう。貧乏人はこれだから困ります。

「ブツブツ投資」を…言っておきながら、つい目一杯に動かないと駄目な性分です。今の時期は、マダマダ難しいのです。だから無理をしないことが肝心です。さてこんな所で本日は良いでしょうか? 米中貿易? そんな事は分かりません。どっちに動いても良い様な対策が必要なのでしょう。肝心なことは、山を張らないことです。

とかく人間は…自己中心的にモノを考えます。当たり前なのですが、自分が世界の中心ではありません。地動説ではないのです。上手く行けばSUMCOなど…狙い目になるかも知れないし…サッパリポンです。でも昨日のカタルは、この安値圏でSUMCOを利食いしたのです。馬鹿でしょう。1200円台で買って1500円台で売らずに、追証懸念が生まれたので利食いを実行しました。本当に下手糞です。そんな訳で…下手糞のカタルは、この辺で退散をします。それでは…また明日。

本日は、決算発表をした千代化を1000株だけ買いました。



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