最近はつくづく「世相のムード作り」が大切だと思っています。昨日は「演出」に触れました。菅総理のイメージが悪いのは風貌やしゃべり方からくる第一印象が悪い為でしょう。どうしても…実績より「見た目」が優先されます。

メディアが「虐め」をする好対象に見えます。オリンピックの小山田問題で話題になりましたが、人間という動物は、残虐な面も持ち合わせており、他人を「いたぶり」その反応を楽しむ…心もあります。特に…自分の境遇が悪いと、そのストレスを他人にぶつけたくなるものです。

長い「失われた時代」は…人々の心を蝕みました。

我々の心は、ひどく傷ついています。カタルが上京して住む場所を決めるときに、家賃が多少高くても…通勤時間が短い「西葛西」を選択しました。地下鉄東西線で兜町まで15分程度かな？　ドアツードアで40分ほどの通勤時間です。

西葛西の朝の通勤時間は、電車に乗れず…何本か…電車を待たねばなりません。それこそ…ギューギューのすし詰め状態です。毎日が「おしくらまんじゅう」なんて…もんではありません。電車に乗ったら…痴漢に間違われないように両手を挙げて、新聞を小さくたたんで、顔を上に向け記事を読みます。身動きも取れず…息が苦しくなるようなラッシュです。

子供の同級生が、親世代でもお友達になります。都心に近いからか…みんな、流石に優秀です。一部上場企業ばかりです。カタルの仲が良かった仲間は、厚生労働省のキャリア組、三井物産、東芝、そうして新日鉄系不動産？（日鉄不動？＝社名は忘れましたが、新日鉄の子会社の不動産会社です）の4人かな？　カタルの住むマンションは、キャノンやNECなどの一流企業の人が多かったのです。トヨタの社宅が近くにあり…トヨタの人とも…何度か食事をしました。

住む場所で、お友達も変わります。でも一流企業で定年まで勤めるのは「至難の業」です。三井物産のTさんはフランス勤務を経て、帰国して国内に勤めていましたが、子会社に出向です。東芝のIさんは50歳前だった…か？　リストラされました。新日鉄系の不動産会社のTさんは、カタルが上京してすぐにバブルが崩壊したので…首になりました。この4人組で、残ったのは役人のキャリア組、優秀なOさんです。事務次官レースで話題になり、週刊誌でも叩かれた人物です。カタルは66歳ですよ。

バブルが崩壊し…一流企業でも「終身雇用」なんか、夢なのです。大概は、大きな会社ほど…すぐに子会社に出向、そうして退職を余儀なくされます。三井物産のTさんは最終的には介護の世界で定年を迎えました。東芝のIさんはお金持ちだから、それでも5年ほど他に会社に勤めていましたが、早々に仕事を辞めました。不動産会社はもっと大変です。カタル同様に、失礼かもしれませんが、かみさんの「ヒモ稼業」でしょう。唯一、官僚様だけが定年まで全うし…今は、ある企業のぶら下がり…週に1回か2回、車が迎えに来る生活です。流石、事務次官候補になるだけの器です。人脈が違います。東大法科卒は、それなりに価値があります。彼は灘高だったかな？

何故、周りの状況を説明したか？　

これが「失われた時代」の実態です。カタルは良く1993年のパイオニアの指名解雇の話を持ち出しますが、そもそも…1985年の「プラザ合意」の時に、真剣に将来を考えなかった政策官僚の失敗のツケを、我々国民が払っています。前川レポートが分岐点だったのです。

50-80問題は、豊かな世代と「失われた時代」の世代ギャップの問題です。

一度、路線を外れると、なかなか復活できないのです。そんなに社会は甘くありません。サラリーマンでもそうなのです。植木等の「サラリーマンは気軽な稼業ときたもんだ…」というのは、恵まれた名目時代を生きた終戦組の話でしょう。団塊の世代は、それでも恵まれた口です。しかし晩年は影響を受けています。

日本人の多くは「画一化教育」を受け…従順な性格ですが、今の若者は少し違います。ある意味で「冷めた目」で、時代を観ているように感じます。どちらかと言えば…中国の「寝そべり族」に近い感覚でしょう。

希望や理念を訴えても、そんなもんは…と、はなからあきらめています。だって…実質成長時代の成功者は狭き門ですから、多くは脱落をして、自分の親世代を観れば、落伍者ばかりです。おじいちゃんやおばあちゃんの成功体験なんか…身近にないですからね。

カタルの親の世代は、少し頑張れば…年々豊かになりました。物価高でヒーヒー言っていても少しずつステップアップできました。親父は質屋通いをしていましたが、晩年は家も車も世間一般の豊かな生活を手に入れて、バカ息子を大学に入れました。そうして毎月15万から20万円も仕送りをしてくれました。そのバカ息子のカタルは学生ローンで借金をして競馬場通い、平塚には競輪場があり…よく通いました。

何故、他人を叩く構図が定着して…豊かな生活を失ったか？　基本的には金融政策の根底を揺るがす、地価を下げたからです。もうどうしようもない馬鹿が、優秀と言われた東大法科卒から大蔵に行った宮澤喜一です。あの程度の人物が、大蔵から総理大臣です。もう救えない日本の仕組みです。その間違いのツケを、今でも国民は払い続けています。

そもそも…お金は労働対価で得るお金より、資産増加によるお金の方が大きいのです。

証券マンをやれば、すぐにわかります。労働所得でのお金持ちは居ません。田舎では、高速道路の建設で田んぼが売れた…という事例や、地価が上がり、その売却利益です。金持ちの人は、大規模マンションを所有しています。毎月、家賃収入が数千万から億単位のお金が入ります。西葛西のお金持ちは、みんな元を辿ると百姓です。

農地解放で、タダで手に入れた土地が、時代の移り変わりで数億円になります。故に、葛西地区は都市銀行の支店が多くあるのです。信用金庫ではなく…都市銀行です。みんな「濡れ手に粟」です。そのお金が回り巡って、みんなの仕事を創り、賃金を上げたのです。

こんな小学生でも分かる理屈が、東大法科卒のエリートに、分からないなんて…もう馬鹿以下のレベルです。株を下げることが、豊かなことですか？　

なぜ、一株当たりの純資産価値より、黒字で配当をしている企業の株価が、純資産より安いのでしょう。毎年、利益が蓄積されます。もう、その内部留保金額も475兆円を超えたから…本日の日経新聞に書いてあるように…デンソーは1000億円の自社株買いを実施するそうです。

さらに商船三井は550円もの配当を実施するそうです。しかも…まだ１Ｑの発表ですよ。この意味が理解できない馬鹿レベルが、GPIF（年金積立金管理運用独立行政法人）や東京海上、日本生命です。

もう…「時間ですよ。」と、述べた現象が、至る所で始めっています。

日立は効率化経営に舵を切り、子会社を売ったから、今の利益があります。時代に合わせリストラをするのです。リストラの真の意味は「構造改革」です。首切りではありません。幻の終身雇用や年功序列を追いかけ続けた結果が、就職最難関の電通の事件です。

メディアは自分で、自分たちの首を、自ら締めて…菅政権を虐めています。自虐的な行為はもうやめましょう。メディアは、カタルのような馬鹿大学ではなく、最低でも早慶ラインです。もういい加減に…大人の対応をして欲しいものです。

コロナで菅政権の責任問題を追及するレベルです。もう…どうかしています。まるで狂っていますよ。他人に自分たちの不満や、うっぷんをぶつけるのは、人間だれしも同じですが…その繰り返しが…失われた時代を誕生させ、国民所得は韓国にも抜かれる始末です。

BTSの躍進とAKB48やアニメの活用ができない日本人のレベルを観ると…情けない限りです。自分の頭で考えましょう。

メディアの「嘘の誘導」を信じずに…自分で、海外のニュースが読めます。日経やNHKの作為的な報道姿勢を疑う必要があるのです。早く、早く…「夢を買う」相場の実現が待たれます。エーザイは、やはり魅力があるように思うのですが…わずかな時間の読み違いが…手痛い損失を生みました。

カタル一人が、未来を夢見て、行動をしても無駄です。

所詮は「多勢に無勢」です。株式投資は美人投票ですから、あまり先を観てもだめだし…世間の風に合わせる必要もあります。この配分が、難しいところです。それでは…本日も「市場の整合性」の理解を深めた原稿でした。自分の頭で、様々なデータを組み合わせ…正解を探ります。それが株式投資です。また明日。