皆さんの関心の多くはコロナ感染拡大と米国の大統領選なのでしょう。しかし…基本的に財政出動や金融政策が、市場を支援するのでしょう。故に、あまり懸念材料をカタルは気にしていません。
本来の名目経済では、基本的に株や土地は上げ続けます。日本の「失われた時代」は、異色の実験でした。経済を知らない馬鹿が、上に居ると末端は苦労をします。住宅価格を年収の5倍程度で買えるようにするために、本来は、所得を上げるのが正しい政策ですが、宮澤喜一などの馬鹿グループは、地価を下げる政策を、矢継ぎ早に実施して、金融庁は最近まで…赤字企業への融資をストップしたのです。
今のコロナ禍で、この政策を実行すると…航空機会社も百貨店、旅館、全て倒産です。如何に異常な政策行動が実行され続けたか? 今になると…よく分かります。
バブル期に「適格な融資姿勢」をしないで、地価の120%融資を認めたのです。逆に…もう不良債権処理が終わっても、そのバブルの幻想に怯えて、厳格な査定を実施したのです。トラウマも、いい加減にしないとなりません。
その為にダヴィンチの存続が制限されました。「収益還元法価格」と言う論理的な経営だったのにもかかわらず…一時的な投げ売り価格を基準に査定をし直し、あそこまで追い込んだのです。
カタルがベンチャリで失敗したのは、この金融政策の読みが甘かった為です。
まさか…ガチガチの融資姿勢にするとは思っていません。その為にベンチャリは有望なカーブスも売却に追い込まれ、投げ売り状態で倒産に追い込まれます。その後の経済を見ると、あの投資は正しかった…と今でも、思っています。繋ぎ融資があれば…生き残り良い会社になったのでしょう。時間の読みは難しいものです。
追証で株を投げて…後になって株価が上がっても、投げた損失は埋まりません。時間の読みと言うものは…難しいのです。
そのガチガチの清貧思想が続き…2010年、日産マーチがタイへ生産移転されるまで…国内の空洞化が進みます。マーチの利益は5万か10万程度のものでしょう。それを、輸送費をかけて国内販売をするまで、空洞化が促進したのです。だから…あの2010年が空洞化のピークです。ここまで追い込んだので…国内は劣悪の労働環境になったのです。
折角、就職最難関の「電通」に就職したシングルマザーの子供である高橋まつりさんを自殺に追い込むほど、劣悪な労働環境になったのですよ。しかも天下の電通ですよ。小さな末端企業と違います。その結果…食えない若者は、モラル観を失い、振り込み詐欺に加担をします。食えないと…犯罪に走るのは当たり前です。誰でも…そうです。
近代史を振り返り…経済政策の重要性を理解して欲しいのです。株式の売り買いを通じて、何も…儲けだけでなく、社会の仕組みを理解できます。この理解が、読者の皆さんのこれからの人生において、きっと「役立つ」と思います。
カタルは、今でも…様々な矛盾を覚え、疑問だらけです。「市場の整合性」が、正しく働いているのか?
その「整合性」に、疑問を感じています。本来、お金は金利の高い方に流れるはずですが…銀行には1031兆円もの個人の現預金が眠っており、配当利回りが5%もあるのに…お金が流れません。
今度…もう少し資金が貯まったら、野村証券に口座を設け…配当を利用した裁定取引をしようと思っています。億単位なら面白いです。1億円の利回り株を信用で買って、5%の配当を貰うと…手数料を引いても3%程度は楽に抜けるでしょう。 10億円なら3000万円ですよ。カタルの年金額は年間で220万円程度かな? それを充分に補えます。
松井証券などは、信用の金利が高いですが…野村証券は低いと言います。はやく…あちら側に行けば、お金など…いくらでも稼げます。
さて…冒頭の懸念の話が、皆さんの最大の関心事なのでしょう。そこで…いくつか資料を読んでみましょう。先ずは、此方の記事をお読みください。
FRBはなかなか機敏に動いています。今回は多国との金融スワップも実施しています。日本もそうですが…特に韓国などは、このおかげでドル資金が、無理なく調達され…混乱を防ぎました。なかなか…パウエルと言う人は「出来る人」に見えます。
この記事は「使いやすさ」を求めたものでしょう。このような修正が常に出来るから、市場に安心感を与えます。ECBのラガルト総裁も機敏に見えます。リーマン時は金融界が悪さしたために支援が遅れました。今回は、コロナと言うウィルスですから、悪者は存在しませんから、当局が支援をしても…批判が生まれません。最大の焦点は此処でしょう。
MMT理論と並び…こちらの記事を理解して下さい。WSJが報じています。基本的に政策を動かすのは「メディアの誘導」です。一般的には「世論」と言うのでしょう。大新聞社が訴えると世論が政策を動かします。株価と政策に矛盾がなければ、株価はスムーズに上昇をします。
さて…要するに目先の株価は、このような政策と需給バランスで動きます。基本的に株式の方向性は政策で動きますが…目先は需給関係で、株価が動きます。この綱引きが、どの程度なのか? その時間推移は、何処にあるのか?
そんなことは分かりませんよ。神様ではありませんからね。
基本的に、自分で資金配分をコントロールするしかありません。だから…禅問答のようですが、株価なんか、上がっても良いし、下がっても良いから…どちらに転んでも対処できるように、自分の投資方法を変えないとなりません。これがブツブツ投資です。
しかし皆さんの多くは…カタルもそうですが、この力量把握が、なかなかできないのです。「主体と客観」と言う言葉で、カタルは述べていますが、人間は当たり前の話ですが、「自己中心的」な動物です。常に自分が正しく、他人の考え方、自分と違う考え方をする人は、間違っていると否定をします。
今回、カタル銘柄のロコンドは、初のイナゴ族との協賛になり、カタルは時々、ヤフーの掲示板を見るようになりました。
まぁ、今の若者は面白いですね。くだらないと言えば…そうなのですが、人間は些細なことでも自分の感情が動きます。だから批判されれば…その応酬になります。ディベートの経験の乏しい…ロボット教育が主体になった弊害です。
もう少し…大学では、学生同士議論をさせれば良いのです。相手を論破するためには、かなりの知識武装がないと論破できません。その為に下準備として勉強をします。
しかし株式投資は常に自分で実践をして、相場観を確かめないとなりません。ケースバイケースで正解がないのです。
小銭しか持ってない投資家は、自分が株を買った瞬間から、株価が上がることを喜びます。しかしお金持ちの基準は、株価が下がったほうが…量を買えますから、儲けが膨らみます。この「ものさし」の使いこなしが難しいです。
証券マンは、相手に合わせて相談に乗らないとなりません。しかし顧客の懐具合が分かるのは、長年の付き合いが必要になります。最低で5年程度かかるのでしょう。2年や3年では…深い関係は築けません。追証になって、初めて顧客の懐具合が判明します。
自分は1000万か2000万程度の顧客だと思っていたのに…出て来る、出て来る、お金がジャンジャン出てきます。最後は10億、20億単位になり、いつも間にか、取引は100万株単位になることもあります。世の中は分からないものです。料亭の女将に騙されて…何億も持っている筈がないのに…詐欺事件が過去にありましたね。世の中には「良識」と言うものがあります。
自分の身は、自分で守るしかありません。先ずは、己を知る難しさを学んでほしいと願っています。
最後に此方の記事も興味深く読みました。通常…小型株は景気循環の最後に動きますが…最近は違うのかもしれません。確かにラッセル2000の値動きは強いですね。面白い現象です。この背景はたぶん…WSJには書かれていませんが、時代が急速に変化をしており、その技術革新の波に付いて行くのは小型の企業だからなのかもしれません。
テスラの株価を見て、時代の変革スピードの速さを感じています。コロナ禍で、より一層、この動きは加速されています。
カタルは金曜日の原稿で王子製紙と北越製紙のTOBの話と…今回の島忠をめぐり、DCMとニトリのTOB合戦は、何も偶然に起こった現象ではありません。時代がこのような現象を作っているのでしょう。
同時に、昔から…カタルレポートを読んでいる人は分かると思いますが…キャッシュレス社会の構築とM&Aの必要性、更にあの時、カタルは日銀が50兆円規模の財政出動を主導すればいいと述べました。覚えている人が居るかな?
このMMT理論とベーシックインカム理論は面白い関係です。この辺りのヒントで…カタルが考えている「行く末」が理解できる人が、何人いるか分かりませんが、面白くなりますね。やはり株式投資は面白いですね。
明日はカタルの疑問の一つを紹介しましょう。カタルには「マクアケ」の株価が何故、維持されているのか? 逆に三菱UFJにしましょうかね。何故、この株価に放置されるのか?
やはり…市場の整合性も、いい加減だなぁ~と思うのです。同時に市場参加者が、もっと洗練されると良いなぁ~と思っています。本日は、少し高度の内容かな? カタル自身もしっかり固まっているわけではありませんが、このように書くことにより、カタルも勉強になっています。
本日は、既存の会員へ…これから「おまけ」の会員レポートを簡単に書きます。
尚、今回、新規応募された方、同時に既存会員の方もですが…新しいパスワードの発行は11月8日以降の週になります。もう少しお待ちください。既に入金を完了された方も、申し訳ございませんが、もう少し時間をください。ご了承ください。