今年は一貫して…「難しい相場」と述べてきましたが、ようやく最近になり「霧が晴れつつ」あります。しかし…カタルは「市場要因」と「個別株要因」の話をしていますが、この認識が読者には欠けています。
何故、実質成長時代をメインのする考え方が間違っており、名目時代の考え方が正しいか? 既に決着はついていますが、「負けを認めない」連中が大勢います。この意味さえ…理解できないのでしょう。基本的に日本経済の失われた時代と言うのは、複合的な理由で低迷を続けてきて社会が荒廃してきました。その中でも…重要な一つは「資産価格の上昇」と言う経済の「エンジン」を失ったことです。これは政策の方向性の選択を誤ったためです。
此処に村社会論理が絡みます。
この間違いは1980年前後の起きた日米貿易戦争の対応です。時代は水平分業のグローバル時代なのに…日本は垂直型の系列重視の村社会維持に拘りました。その為に半導体などの産業は衰退をしました。日産自動車の転落も同じことです。
ゴーンが来日して、この問題点を解決しました。一次下請けはグローバル論理で価格改善を強いられます。系列の甘えは許されません。更に…ルノーと統合の話になり…地検様の登場です。まさにお笑い喜劇の世界です。社内の派閥争いに、公の機関がしゃしゃり出る村社会です。東芝問題も同じ構図に見えます。
1993年のパイオニアの指名解雇事件から「終身雇用」制度や年功序列の村社会論理を、時間を掛けて…日本国民の意識改革を実施してきました。空洞化が要因となった「失われた時代」と言うのは、そういう事ですね。日本国民の意識改革に必要な…無駄な時間だったのです。
そうして電通の高橋さんの自殺が2015年12月です。この前の2010年に日産自動車のマーチの生産移転です。この時に空洞化はピークアウトしましたが…実際に疲弊は続き2015年に労働改革が起こります。たぶんヤマト運輸などの賃上げからの改善は2017年頃だと思います。
どうも岸田政権は、宮澤喜一の亡霊を観ている想いです。日経新聞が本日、自社株買いの話を掲載していますが、武者さんが述べている「100%の株主還元」の実態を報道していません。此方が資料元です。
何故、日銀が量的緩和をしても…マネタリーベースは大きく伸びても、マネーストックの増加に繋がらないか? (信用乗数の話です。)
何故、企業が、使わないお金、6年分の利益の484兆円を貯め込むのに…、積極的な設備投資に動かないのか?
何故、個人現預金残が1072兆円もあるのですか?
このような矛盾の連鎖を日経新聞で明らかにしないと…馬鹿な経営者や政治家には、時代が分かりません。もっと…折角、貴重な紙面を使う訳なので、インパクトのある書き方をして…政策の方向性を正さねば…なりません。
西松建設と伊藤忠の資本提携は、株式の持ち合いと同じ意味です。何故、西松建設は、株式を償却して「本当の戦い」に挑まないのか? まるで…経営者の「甘えの構造」です。
「東京機械」の最高裁の判決が日本株を劣化させています。
中国の「共同冨裕」を批判してアリババのPERが17倍で、市場原理の米国のアマゾンはPER66倍の評価です。同じインターネット通販でクラウドなどの違いはありますが、中国の人口は14億で、米国は3億3000万人ですよ。
何故、市場評価が大きく違うのでしょう。政策が問題だからでしょう。中国と日本は、同じことです。日本株が安いのは…未だに「村論理派閥」が跋扈して…われわれ「日本人の進化」を食い物にしています。
官僚と言うのは、恐ろしい集団です。まるでゾンビです。彼らに従い…日本国民が幸せなら、文句は言いませんよ。まもなく…トルコのような時間切れを迎え、「ガラガラポン」があるのかもしれません。トルコはサーキーット・ブレーカーが掛かり大混乱です。日本も終戦の頃、国債がパーになり…預金封鎖がありました。時間がないのです。
何故、太平洋戦争に突入したか? メディアの煽りです。朝日新聞など…戦犯なのでしょう。何も軍部だけではないのでしょう。
日経新聞にも、カタルのような考え方を持った人間が大勢いるはずです。どの組織にもいます。地検様も官僚もバカではなく…真剣に日本の未来を考えている人は大勢いるでしょう。でも現状は、こういう積み重ねが…市場要因に加担をして個別株の価値を下げており、マザーズ指数は最安値を更新しています。
これは…証券界も悪いですね。IPOの基準をもっと厳格にして…2年後の株価を観て、公開価格(初値)と比較すれば、良いのです。IPOに関しては…特別な免許制にして…成績を観て、淘汰し権利を奪えば良いです。幹事証券は上場させたら終わりではなく…その後の株価に責任を持つべきです。もう狂った連中が横行しています。こういう現象を放置させている金融庁は本当に仕事をしているのでしょうか? よく取引所は、こんなバカ株価で株式を公開させるものです。まるで詐欺集団の片棒を担いでいる悪魔です。金融庁も、取引所も、証券会社も良く考えないとなりません。
このマザーズの低迷は深刻ですが、2018年ほどではありません。その比較の為に両者のケースのチャートを掲げておきます。年末は損出しのクロスが入りやすく…、なかには諦める人も居ます。だから…カタルは「買い場」だろう…と思っています。
実際にカタルは金曜日に初めて「BASE」(4477)の株を600円で200株だけ買いました。まだ高いと思っています。しかし…一度は、まもなく「リバウンド」に入るだろうと思っています。そのチャートも付けておきましょう。
そうして…ようやく…妥当株価水準になった「サイバーダイン」(7779)のチャートも一緒に掲載しておきます。此方は、BASEと違い…妥当な株価水準に見えます。新規公開株の矛盾を感じています。証券界も襟を糺すべきでしょう。
基本は…どんな社会を、われわれ日本人は望むのか?
皆がハッピーになりたければ…先ずは出来るやつの権利を認めねばなりません。ゴーンの20億円程度の所得を認めないから…不正な処理になったのでしょう。村論理を捨て、本物の活躍を賛美しなくてはなりません。出来るやつと仕事が出来ない奴の差は明らかです。
白鵬を褒め称えることが…出来るかどうか…。確かに横綱の品格と言うか…かち上げなどの行為は見苦しいかもしれないが、それ以上に勝ちに負けに拘るあの「勝負根性」を、われわれ日本人は失ったのではないでしょうか?
そもそも人間は生存競争に勝つために必死になるのです。闘争心を失っては…競争に勝てません。その点、今の日本人に欠けているのは、この「負けてなるものか」…と言う精神が足りません。
「ロコンド」(3558)はBASEなどと同じ仲間ですが…ようやく最近は、耐えられるようになって来ました。少し前なら、間違いなく一緒に安値を更新していたでしょう。こういう変化を観察してないとなりません。
村田製作の最近の強さを観ていますか? デンソーはどうでしょう。この環境下でも…高値を追っています。日本村社会から脱皮している様子を、カタルは前から語っています。日立に続き…デンソーは自己資本を削ってまで、競争に勝とうとする経営方針を、何度も…何度もレポートで書いています。事後説明ではありませんよ。全て事前に説明しています。
カタルは484兆円の内部留保が、いよいよ動く時代になってきた…と述べています。だから「株主還元」相場と設備投資を述べています。最近は、度々…登場させている日本製鉄の橋本社長です。この真価は、直ぐには出ません。ソフトバンクを観ると分かりますよ。株価の波動転換と言うのは、大きなエネルギーが必要です大勢観を…変える訳ですからね。
馬鹿だけです。日本株が下がると思っている奴は…まるで本質を知っていません。でも…ね、小型株は、どうしても…順番が遅れます。先ずは大型株の方向転換が先でしょう。大きなお金が水面下で動いています。馬鹿は、時代をつぶさに観察しません。
我々は…「本物の投資家」を目指します。その為には…時代性と言う王道相場をメインに考えて行動をしてください。自分の頭で考えれば…未来は見えます。それでは本日は、この辺で…
日本製鉄のように…全ての日本企業が目覚めれば日本は完全復活をします。此方を読めば、株価が下がると言う幻想は消えます。