村論理からの脱皮

NY市場の戻り相場を見ていると…明らかにクリスマスショックの懸念を払拭している動きに見えます。「杞憂の懸念」の二つはFRBの金融政策と米中貿易摩擦問題なのでしょう。もう一つ、中国の減速懸念も浮上していました。主だった弱気アナリストの原因は、この三つに集約されるのでしょう。

NYダウ平均株価の推移

しかし現実を見るとFRBは完全に引き締め策政策からスタンスを変えているように見えます。金融政策の利上げは遠のき…量的問題の国債の償還も、年内に終了と言う…明確な宣言をしています。一方、米中問題は3月1日の期限が延長され、近々トランプ氏と習近平氏のトップ会談の話が浮上しています。何より…ここに来て上海総合株価指数が春節以降、高値追いをしているのを…読者の皆さんは御存じでしょうか?

上海総合株価指数の推移

いったい、どこに不安材料があるのでしょう。

間もなく…日経平均株価はデフレの関門の22750円を目指すものと思われます。多くの日本株レポートを読むと2150円の攻防とか…訳の分からない目先の不安ばかりを煽っています。失われた時代の過程で、このようなネガティブな人達しか残って居ない現実が、日本に存在します。否定的な発想しかしない日本人の代名詞はメディアの存在でしょう。

株式投資に於いて、投資の望む姿勢が一番大切なのです。何の為に株式投資をしているのですか? 儲ける為に株式投資をするなら、多くの人は参加する「買い」で臨むのが、本当の姿でしょう。それなのに…市場はマイナーな発想ばかりです。代表的なのは、今の市場人気のトップのZOZOでしょう。やはり人気になって来ました。

オンワードやミルキーハウスなど続々とZOZOから撤退する企業群を見て…日本村論理を象徴するような出来事だなぁ~と感じました。

昔…上京した頃…メーカーが行うバーゲンに良く買い物に行きました。4割引き、5割引きは当たり前…中には7割引きなどと言うものもあるのでしょう。田舎に住んでいたカタルは、カルチャーショックを受けます。デパートで商品を買うアホらしさを痛感しました。そうしてしばらく…様々なメーカーのバーゲンに行った記憶があります。

そうこうしていたら…ユニクロが破格の商品価格で伸びてきました。Tシャツの500円販売など…固定概念が覆った思いでした。日本の村論理とは…鎖国政策上で成り立っていた虚像なのです。「失われた時代」と言うのは、この固定概念がドンドン壊れされる時代です。

僕らは…建設業界に代表される話し合い、「談合」の社会で、秩序正しく生きてきたのです。でもインターネットの発展や海外旅行などを通じて、僕らの固定概念がドンドン壊されていきました。日本と言う国は、どういう社会を目指そうとしているのでしょう。国会論争を聞くと、一番大切な筈の…そのような論争を聞いたことがありません。今は厚生労働省の統計数字の問題…まるで質は悪い3文映画を見させられているようです。

もっと原点を大切にしなくてはなりません。80歳を大きく超える。死んでいく人間の雇用を守る事が大切なのでしょうか? その為に僕らは高いコメの価格を払い続けているのです。国際価格は幾らなのでしょう? 真の競争はグローバル論理ですね。日本の小さな国の論理なんか世界競争で通用しません。

農業問題

パイオニアの労働争議である首切り問題(指名解雇事件=1992年)が起きた時に…真剣に何故、パイオニアは正社員の首にしなくてはならないか? 考えるべきだったのです。それなのに…終身雇用を守ろうとメディアは大騒ぎをして…とうとう超優良企業だったパイオニアは上場廃止に追い込まれます。

村論理って…なんですか? そんなに大切なの?

任天堂が「自社株買い」をするそうです。でも一方では銀行が「持ち合い株」を売却するとか…。これは村論理です。銀行はそんな事に関係なく…ガンガン売りたければ株を売ればいいのです。事前に話し合いの談合をして、今も村論理は生きています。

日本人が変わらねばなりません。三菱UFJは成果主義を用いるとか…カタルはバブル崩壊の1989年に歩合セールスになる為に上京しました。そうして30年間が経過します。失われた時代。カタルの認識から30年遅れの日本です。

ZOZOは株価が大きく下がって…人気になって来ました。それは仕手化しているからです。今の時代を象徴している現象です。任天堂の自社株買いもそうです。EUとの貿易関税が撤廃されようやく食品が安くなるとか…。僕らは高齢化する農業を守るべきなのでしょうか? 既に就業者年齢は一般的な概念ではないのですよ。

本物を目指す、僕ら実践家の投資家は、偽物の評論家の弱気発言が、如何に外れているか分かっている筈です。それなのに…何故、なんども何度も…騙されるのでしょう。NY市場の株価は2600ドル台に乗り…上海総合株価指数も2800台乗せなのです。馬鹿評論家に付き合っていたのでは、いくらお金があっても足りません。遅れていた日本株もマザーズ指数をみれば分かりますが、間もなく鮮明な上昇波動に移行するのでしょう。

マザーズ指数の月足推移

ZOZOはそんな指標に見えるのです。カタルは中国株の買いも検討すると述べていたことを皆さんは記憶していますか? その為の証券口座が必要だと…述べていましたね。でもETFでも良いのでしょう。

いよいよ日本は名目時代に突入するでしょう。問題は北朝鮮でしょうね。政策担当者の手腕が問われます。大きな変化を見せる指数を見ながら考えて下さい。



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