この8月上旬は、長岡のお祭り(8月1日、2日、3日)で…毎年、この時期に合わせ墓参りと共に、おばあちゃんの友達周りを合わせて…長岡に帰省しています。あわせて現役時代にお世話になった人を、長岡花火に招待し、昔の親交を深める意味もあります。
帰省した時に、知り合いの不動産関連の仕事をしている人から、金融庁は、既に…商業用の不動産融資の資金を絞っている…との情報を頂きました。後でデータを見ないと、確認は取れませんが、既にバブル期の不動産向け融資残高を金額的に超えていることは事実でしょう。故に…金融庁が、問題の多いアパート向け融資に対し、金融界を指導していることは考えられます。商業ビルまで指導が及んでいるか…は、分かりません。
問題が多い、家賃保証をする一般庶民をだます手口のアパート経営は、地方都市などの百姓が騙されます。だって自分で調べもせずに…家賃が保証されるという手口に、騙される人は馬鹿だと思います。一般常識があれば…需要がないのに、家賃が永続的に保証される道理などはないわけです。だから、必ず10年も経たないうちに、何らかの問題が表面化するのでしょう。故に大東建託などの仕組みは、「見せかけの利益」というわけです。この利益の裏には、「訴訟リスク」が存在するのです。でも現状は絶好調ですが…。
8月1日の日経新聞に、カタルがよく批判をする「福井総裁時代の失政」の日銀の議事録が公開されています。彼はバブルの幻想に脅え…まだ日本経済が立ち上がらないのに、金融の蛇口を閉めました。その為にマネタリーベースは、前年比で大幅なマイナス圏まで減るのです。まぁ、直後に起こったリーマンショックの影響もあるのですが…基本的にマネタリーベースは、景気動向に関係なく日銀が操作できるのです。マネーサプライは大変ですが…。
このグラフを見ればわかりますが…、この失政の為に日本は2010年への二番底を迎え…今日の「流動性の罠」を、より深くしています。この時には岩田さんだけが、反対されていますが…あとの日銀審議委員は、みんな福井さんに賛成です。カタルが実力のない人間が、上に行く「偽物国家」と呼ぶ理由の一つです。データ分析もできない馬鹿が、よく上に行けるものです。
金融庁の態度は組織上の役割から言って、手堅い態度をとるのは分かりますが…このような金融庁の行政姿勢が、景気を悪化させます。今はバブルを起こしても良いのです。基本的に…日本経済全体が積極的な投資活動に向かうまで、危ういと思うほど…パッパラパーで良いのです。
なぜなら既に、日銀は「財政ファイナンス」という危険な領域に足を踏み入れたのです。この領域は、後戻りが出来ないのです。テーパリングなど「まやかし」に過ぎないと思います。一度、出したお金を戻せというのは無理があります。貸した金など…帰ってこないと思ったほうが良いのです。
世界中で起きた中央銀行の資金供給は異常な水準で…「テーパリング」を急げば…必ず、景気は失速します。だって、この資金供給は…金融機関を正常化にさせるために、補った資金に過ぎません。嘗て、CDSなどで溢れたお金を肩代わりしたものです。まだリーマンショックの後処理は、出来ていないのです。この辺りに…世界景気失速と、株価の急落の火種が存在します。だから米国の金融姿勢が問題にされ…ダリオ時間の復活が、いつも懸念されるのでしょう。
この問題は、すぐに表面化しませんが…常に景気は規制により上下する実例として、肝に銘じておく必要があります。8月1日の日経新聞(10面)を読み返してくださいね。何故、日本は、あの時に失政をしたか? ダ・ヴィンチの金子さんが、何故、失敗したか。彼は正しい行動だったのです。しかし日銀や金融庁が間違ったのです。その為に…彼は「塗炭の苦しみ」に、もがき苦しみ…失意の中で生活を強いられたのです。
馬鹿が上にいると…末端は苦しむのです。
今、メディアは、「安倍政権」降ろしに動いています。何故、前川前事務次官の主張は報じるのに…加戸前愛媛知事の発言は、大きく報じられないのでしょう。扱いが全然違います。メディアは、このように自分たちの都合で…ニュースを作り、世論を誘導します。それは多分、役人とメディアが手を結んでいる為です。多くのニュースは、役人筋から発信されます。情報を握っているわけです。その為にメディアも、役人筋の意向に沿う形で報道するのでしょう。
でも考えてみればわかりますが…われわれ国民は、役人を選ぶことは出来ません。しかし政治家は選ぶことができます。だから国民の総意は、政治家の意向なのです。故に、役人が政治家に従うのが…公僕の務めでしょう。岩盤規制改革は、何故、起きたのでしょう。
1985年からの日本のかじ取りは、間違い続け、失政に次ぐ失政の繰り返しです。日本国民はドンドン貧乏になっています。香港の駐車場は7000万円だそうです。まぁ、少し広く17平米のようですが…これが世界基準なのです。NYのランチは2000円に迫るそうです。日本は依然…ワンコインの500円は、珍しくありません。
失われた時代の時間が…この格差を生んだのです。プライマリーバランスの達成も、インフレにすれば…早まります。常識的に考え…所得は物価に比例しますが、後追いで年金は上昇します。不公平な社会保障費の配分を、意見対立が少ない形で修正できるのは、インフレしか道がないのです。毎年5%の物価上昇が、日本を救う唯一の道です。
だから日銀は「財政ファイナンス」を、実施しているのです。安倍政権は正しいのです。ただ金融庁などの反対というか…姿勢転換の遅さや役人の抵抗に遭い、政策の浸透スピードが鈍いだけなのでしょう。役人は実質経済を貫いたほうが有利なので…自分たちは、名目時代を否定します。
だから「安倍おろし」を画策しているのでしょう。この安倍政権の支持率の低迷を見て、海外投資家は、日本株を売っているのです。故に、日本株はなかなかNY市場のように連騰した新高値更新の歩みになりません。
日本国民は、もっと自分の頭で、自らが考えないダメですね。メディアの報道は、作られた誘導教育なのです。役人の誘導が正しいなら、このように文句などは言いません。この「失われた時代」は、役人の失政なのです。
ようやく…清水建設が、宇宙事業?…出てきましたね。良いですか…既に、日本経済は完全に「名目時代」入りをしているのでしょう。これからジャンジャン設備投資も起こります。人材教育も必要になり、人手不足の解消に向け賃金も上昇し、投資が起こります。既に、実体経済は、ようやく…「失われた時代」の出口に位置しているのです。
人手不足は、重要な日本株のキーワードです。何も、「アウトソーシング」だけが、好業績なのではないのです。皆さんは経営戦略が、理解できてないから、安値に放置されている有望株の存在に、気づかないのですね。
馬鹿な投資家ばかりが…居ます。まぁ、自分で「データ分析」などの勉強をしている証券マンなどは限られますからね。データは嘘をつきません。先ほどのマネタリーベースの推移は、歴史を明確に語っています。カタルと共に…読者の皆さんは、賢い投資家を目指しましょう。それでは…また明日。