金利と株価(1)

株式投資は「知識武装」の世界なのです。しかし…板上のバランス感覚で、目先の株価は動きます。確かに小手川君は、非常に優秀で「度胸」がありました。通常、「ジェイコム」のようなケースで、自分が「誤発注」じゃないか…と考えても、あそこまで大胆に、行動は出来ません。

彼の資金の中で、どの程度だったのか…分かりませんが、自分が「仮にそう考えても」実際は動けないものです。更に…彼が、もっと「すごいなぁ~」と思ったのは、「己を知る」分別です。

たぶん、彼に聞いてみないと分かりませんが、自分の資金を運用するには、板状のバランスだけを観て…「儲ける」ことが、出来なくなったのでしょう。当然と言えば…当然です。

子供の遊びの…5億、10億の世界なら、場の気配を観て…上手に立ち回る奴のハードルは高くないのです。数人なら…居ます。カタルが外務員協会の会員の時に、年収5000万円以上が「税務署が狙う基準」ですから…それ以上稼いだ奴は、協会がお願いしている税理士の顧客対象になっていました。東京ではディラーが5人程度かな? カタルを含め…全部で10人に満たなかったはずです。つまり…証券会社は、専属のディーリングルームを持って、小さな会社でも10人程度は、雇っているのかな?大手証券は別でしょうが…中小はそんなものだったのでしょう。

その多くは…「歩合制」です。儲けの4割程度が支給されるのでしょう。その代わり…損失が続くと首になり…通常の運用額は、「数千万」のレベルでしょう。上手く運用をすると…「億単位」の枠が与えられます。でもその多くは「オーバーナイト」は出来ません。

「宵越し」の玉を持てない仕組みです。でも上手ければ…話は別になります。20人程度、いる中で、一人か…二人がマズマズ…のレベルで、東京の証券会社、全部を集めた世界でも…5人程度が、5000万円以上の稼ぎなのでしょう。今は分かりませんが、カタルが現役だった12年前はそんなものです。

だから小手川君と言うのは、凄いんです。

200万円を200億にしたと噂されていました。本当かどうか分かりません。噂話は大きくなり、直ぐに5倍、10倍に話が膨らみますからね。でも100億円以上を実際に運用している個人を、カタルは、実際には知りません。カタルも40億円で挫折です。たいがい…この数十億円辺りで…「壁」があるんじゃ…ないかな? でもよちゃんは、顧客は「親の財産」ですが、400億円を飛ばしたそうです。でもその大半は、野村證券専務だった福島さんが飛ばした金額です。

小手川君に出来るなら、カタルにも…と、始めた短期運用の資金は200万円が10倍程度の2000万ほどになりましたが、ここ2年ほど…失敗が重なっており、損はしていませんが、「儲け」も、あまり…ないのです。

この理由は性格でしょう。そもそも…カタルは「短気」です。親父は、鮨屋をやっていました。よく夫婦喧嘩をした時に「包丁」を持ち上げて怒っていました。その血筋でしょう。

実は昨日、神主さんが電話をよこし…また、「相場を聞くから」同じことを述べています。「野村証券」でも買って置けば…そのうち2倍程度になるでしょう。 博打なら「ジェイドG」かな? これは上手く行くと…株価が1万円台と述べました。

ここで冒頭の知識武装の話です。

金利と株価の話を少し捕捉しましょう。カタルも証券マンに成りたての頃…つまり新人の時代ですが、売れない代名詞の6.1%国債を100万円販売して…その後、その顧客が解約と言うか…債券を売りに来て元本割れでお金を返して、詐欺の片棒は担げない…と思って、会社を辞めようと思ったのです。本当に「無知は恐い」のです。

ようやく…最近は、まだ難しいのですが、それなりの「解釈」が出来るようになり、疑問も同時に、いくつか抱えています。株の場合、株価は時代を先取りますが…正しい「ものさし」がありません。

特に、日本市場は「失われた時代」が34年です。まもなく35年になり、政策官僚が本当に…正しい知識を持って経済運営を営んでいるか? 疑問です。何しろ「間違いだらけ」の失敗の連続です。それを正すべき、識者の集まりの経済学者も…色々です。メディアなんか、視聴率と言うか…話題作りの紙面を創り「言葉遊び」を繰り返しています。テレビなんか…ひどいものです。

本物が居ない国は、何れ…滅びる運命でしょう。

しかし米国は流石、マズマズです。いろんな意見が市場に存在して、公平な判断をしようと努めているように見えます。FRBの金融政策を観ると…サマーズ元財務長官はFRBがインフレを認めてない時期に、インフレを指摘して、間違った金融政策を批判していました。その半年後だったかな? FRBのパウエルもインフレ対策を講じ始めました。この半年間のギャップが正常な「経済の壁」になっています。

もともと金融政策と財政政策がチグハグですから…このような結果になっているのでしょう。ここに「逆イールドの謎」の原因があるのでしょう。加えてコロナで…過剰にお金を「ばら撒き」ましたからね。難しい読みなのです。ですが…ようやく最終盤を迎えてきました。

原油価格の推移

ところが…世の中は面白いもので…今度はイスラエル問題の中東情勢が勃発しました。単純に世の中は動きませんね。インフレ圧力の高まりは金利の上昇に繋がり、最終的に資産投資の株式のハードルを高めます。

この「金利と株価」の関係も理解してない馬鹿が多いから…カタルも間違っているかもしれませんが、カタル式のその関係図を語り、明日は、個別株の力を入れて買ったジェイドGの決算の見方を解説しようと思っています。実は昨日は、減らしていた株をまた1万株近く…8000株かな? 買ったのです。やはり他より、「よく見える」からです。その理由も語ります。その為の下準備が、本日の原稿です。

米国のプライムレートの推移

カタルは盛んに…今の米国の実際の金利動向を、皆さんに伝えています。30年物の住宅金利が7.5%で最優遇金利のプライムローンレートが8.5%水準です。そのプライムレートのグラフを提示しておきます。基本的に米国10年債は政策金利によりその水準が決まり、プライムレートも住宅金利も同じような動きになっています。

米国10年債の利回り推移

カタルは此処でも…疑問を抱えています。今の10年債の利回りは5%を割れていますが、リーマン時は5%を超えていました。でも、その時より、今の30年物の住宅金利は7.5%で高い水準なのです。おかしいですね。このギャップは、どうして…同じ鞘の「上乗せ」にならないでしょう。この疑問です。それだけ…今の土地(住宅=商業不動産)に対する認識が厳しいのでしょう。

1年以上を長期のプライムレートと言いますが、実際は銀行が発行する債券金利に、利益を「上乗せ」する仕組みなのでしょう。プライムレートは「優遇貸出金利」ですから、一般の個人が借りる車のローンなどの金利は、今はたぶん…14%台から15%台でしょう。

そうして…消費者ローン金利は20%を超えます。この金利の話は、極めて重要です。FRBが金利を上げる事は、全ての生活において…ものすごい「利益」を上げないと、成り立たない仕組みです。今の米国では、お金を借りて事業をするのは、先ず困難です。

JPMの日足推移

この金利高を受けて…昨日はJPモルガンの株価が高く…NYダウの株価を押し上げています。

だって…常識で考えると分かります。売り上げに対する利益率が、金利を上回らないと儲けになりませんから、商売などしない方が良いのです。「高い金利のリスク」を冒して、商売をするなんて…考えられません。

株の信用取引も、高い金利が掛かりますから…株を買う人も減ります。こんな事は常識ですよ。このような「一般常識」があるか…ないか…で、自分の株式投資の成績が変わります。「リーマンショック」が起きる前の「金利」も、今と同じ高いハードルなのです。

これは、明日に予定している「ジェイドG」の成長株投資の話しの予備知識が必要になります。カタルは、もともと…お金は「人類の未来の為に使うべき」と言う成長株論者です。どちらかと言えば…薄利多売買などの板上のバランスを観た目先売買ではなく…成長に期待をかけて雪だるま投資を実行してみたい派閥です。

江戸っ子らしく…「宵越しの金は、持たねぁ~」と言う…「その場限り」の余裕のない人生を好みます。いつも「精一杯の人生を、歩むこと」がカタルの信条です。だから会員レポートも、一般の公開レポートも大きな差はありません。多少の「色」は付けますが、5万円程度の「色」に過ぎません。

だから実際の会員からの評価メールには、「公開ページが3万円、会員ページが2万円位といったところでしょうか」…とのメールもありました。そうして…「会員を更新されない方の中には、公開ページの出来が良すぎのため、十分と考える方もいると思います。」と言う…意見もあります。

世の中は、色々…です。でも多くの方は満足をして頂いているから、お金を払っても会員になって頂いているのでしょう。前回は、少し減りましたが、概ね…会員は「右肩上がり」に伸びています。カタルは非常にオープンな人間です。そうして…「客観評価」を大切にします。市場の評価と言うのは、やはり正しいのです。自分が決めるものではありません。

一時的に…株価は売られたりしますが、2年、3年の時間軸では、必ず、株価は修正されているようです。その代表事例は、何度も言いますが…お船の株価評価です。

カタルは、コンテナの「爆利益」を観て…市場の株価評価は狂っていると思って、株を買いました。しかし現実は、その「再評価」に、時間が掛かっています。2021年8月の商船三井の業績発表を観て、カタルが馬鹿になりましたが…実際は2022年10月から今年の1年間に、この株価の水準訂正が起きています。

ようやく…本格的な「空売り」種族が、最近の川船に入って来ました。もっと前に仕掛けていれば、面白かったのに…と思います。この「時間軸の差」が、なかなか…埋められません。

最近の相場は、非常に…「緩い」株価上昇なのです。

「グッドコムアセット」(3475)を観ても分かります。この伸び率で…なんでPER評価が10倍以下なのでしょう。この成長力と金利の意味を、皆さんは全く理解していません。先ほどの米国金利の住宅金利7.5%という事は…10年後の住宅価格が2倍以上にならないと採算に合わないのです。金利7.5%のハードルが、如何に…高い水準か、分かると思います。

ましてや…米国のプライムレートは8.5%なのです。

10年間で…どの程度?

10年後は2.2倍です。つまり…商売をして、売上高の営業利益は10%以上ないと、まともな経済活動は成り立ちません。日本の多くの製造業は「5%程度の利益」しかないのです。だから「総資産経営」の非効率な部分は、たとえ…黒字でも、活動を止めて…更に高い利益を得られる新規産業へ転換すべきなのです。これが正しい「ROE経営」の考え方です。実際に日立は、総資産経営から改革をして、上場来の「バブル期を超える」高値を付けました。

ところが…日本はパイオニアの指名解雇事件の時に、メディアは終身雇用や年功序列と言う…「和を以て貴しとなす」と言う基本的な考え方を重視して、パイオニアを批判しました。だから…日本の多くの企業は、中国に生産活動を移動させたのです。当時の中国は、鄧小平の「富める者から先に豊かになれ」…市場原理主義を訴えていました。

でも今の習近平は「共同冨裕」です。

まるで…時代を、逆進しているようです。ソ連で崩壊した「コルホーズ」(集団農場)と同じような間違いを行っています。過去の歴史を知らないのでしょうか? 人間と言うのは、競争心がないと駄目なのです。「切磋琢磨」と言う言葉があります。でもその中でも、他人より頑張ったものが認められないと…人間の「モチベーション」は下がります。

日本は、その「資産投資」の「名目部分」を排除した…清貧思想の「実質経済」の間違った実験を「永遠」と繰り返したので…世界から観て、最貧国の仲間入りになる寸前で、米中対立が激化して国内回帰です。これが九州のTSMCの工場です。

ようやく…「貨幣乗数効果」を得られる時代になるのです。だから…野村証券だけを買って置けば…何れは、その時代を謳歌する時代になりますから、ノンビリやろうと述べています。

残念ながら…今の「34年間の悲哀」のなかの市場は、まともな識者がおらず…「鞘取りゲーム」が株式投資だと思っている馬鹿が大勢います。小手川君は素晴らしいのですが、みんなが、あんな天才のようなことを真似出来ません。本物の投資家層を育てるために…カタルは無料で、カタルの「独自」論ですが…それを展開しています。金利上昇の意味が分かりましたか?

もう…長くなったから、明日は、何故7.5%、8.5%、そうして14%を持ってきて、30%の終価係数を試算したか? その意味が分かります。

このような「ヒント」だけで、全てを「悟る人」と…丁寧に解説しても意味が分からない人が居ます。その差は大きいのです。でも馬鹿カタルでも…50年も頑張っていれば…それなりに、ようやく…形になって来ました。論理的な解説が、一段と「進化」を見せる段階かも知れません。

本日から…3日間に限り、新規の会員を募集します。メールに「会員希望」と題名を書いて、

氏名、年齢(30代、50代)、お住いの都道府県名(東京都、北海道)そうして…このサイトを読むようになって、何年か?(2年、10年)と…最後に、これまでに会員希望の「応募回数」(初めて…とか、3回目とか)以上5つの項目を書いて、応募してみてください。

残念ながら…全ての応募者全員を、会員には出来ません。これまで…既にお待ちされている方が優先になります。毎回、会員の採用率を観ると…30%~50%程度になっているようです。会費は…初回のみ別途3000円が必要になり、それ以降、半年間で5万円の料金です。ここに消費税が10%かかりますから…「58300円」になります。この金額は初回のみ…で、それ以降の継続は55000円ですね。この別途3000円は、過去の会員レポートが全てを読めるからです。

会員になるには「条件」があります。レポートには実名など…赤裸々に語っていますから、もう故人になった方も居られますが、中には「現役の方」も居られますから、他言をしないことで…内容を他人に漏らさない配慮が必要です。

そうしてカタルの取引内容なども赤裸々に語っていますが…必ず、同じように運用しても儲かる人、損をする人…と実績は様々です。同じ「情報」の接しても、必ず儲かるとは言えません。カタルが、その損失を補償するものでも…「IRNET」の法人が、皆さんの損失を補償するものでもありません。あくまでも「株式教室」の意味合いが…強いのです。株式投資は「自己責任」です。

よって…投資顧問ではありませんから、個別銘柄の質問も一般的な回答です。いちいち売買を指導するようなものではありません。あくまでも株式投資の基本的な勉強会のようなものです。

その為の勉強代金が半年間で5万円です。この料金は実際に会員になった方が支払った会費の平均値です。なかには10万円を支払った方も居られ…1万円の人も居ました。過去にその統計値を取って…この料金は決められました。月に2回程度、隔週にて…提供しています。皆様と共に「成長を続けたい」…と願っている株式教室です。半年間、合計12回分のレポートが11月から始まり、来年の4月あたりに終わります。

本日より3日間に限り、新規の会員を募集します。

応募に辺り上記の条件を理解された方が応募してください。半年に一回の3日間限りの募集です。理由は、既に予定している会員数をオーバーしているからです。既に100名ほどの方が、カタル達の仲間です。共に、株式の勉強をしたいと言う方が応募してください。あとで…採用、不採用の通知メールをします。来週中に「返信メール」をできると思っています。

応募に辺り…1,氏名(フリガナを付けてください)…2,年齢(30代、50代)…3,お住いの都道府県名(東京都、北海道)4,購読期間(どのくらいの期間このサイトを読まれているか)5,応募回数(これまでに会員になる為に、何回、応募されたか?)

以上5点を、必ず、書いて応募してみてください。皆様からの沢山のご応募をお待ちしております。尚、残念ながら、今回はご辞退する場合もありますが、何れ、何回か応募されていれば…必ず、会員になれます。

もし落選されても、公開ページで充分だと思っております。でも…会員になりたいなら、先ずは応募しないと永遠になれませんからね。まぁ互いに、切磋琢磨して…楽しみながら株式投資の勉強をしましょう。

皆様の「ご応募」をお待ちしております。メールアドレスは右の方にあります。連絡先がありますから…そこからメールしてください。料金は「58300円」です。月に2回、合計12回の6か月間の実戦形式の株式教室です。



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