実験は続く…

カタルは全体相場の底入れの形として、いくつかの一般株と言うか…。優良銘柄に近い投資信託などに組み込まれる株も観ています。その代表格として…三菱UFJは、わが国を代表する銀行株で国内景気を感じることができる銘柄です。先ずはその株価位置を見て下さい。

三菱UFJ(8306)の株価推移

本来なら、aのボックスで下値は止まるかと思っていましたが、実際はbの株価位置です。現状の景気はそんなに良いものではないのでしょう。金融株はお金の動きを先取る銘柄ですが、依然、株価の動きはボックス圏で推移しており、名目経済入りしない現状を示しているのでしょう。

日銀は物価が上昇しない理由として、生産性の効率を掲げています。そのニュースは此方です。ネット通販を始め、RPA等のスマートコミュニティー化全般を指摘しています。ミッシングワーカーの存在などもあるのでしょう。色んな複合的な要素がからんでいますが、カタルは金融庁などが清貧思想で経済を痛めつけた反動もあると考えています。バブルの反省が過度の締め付けを生みました。

でも世界経済は違います。世界は名目経済を歩み、日本だけが実質経済を迷走したのです。カタルは、この「失われた時代」の時間ギャップが、非常に大きく潜在的に存在していると考えています。だからいつまでもケネディクスに拘って投資を続けています。

小野薬(4528)の株価推移

此処に来て相場の底入れの目安として…底値ボックスを離脱しかけた小野薬品に、再び注目しています。その様子をご覧ください。カタルは出遅れましたが、2014年~薦めていました。そうして2015年末には仕上がり宣言をしましたが、実際は翌年の野村推奨が高値でした。そうして自社株買いの少し前から…カタルは再び株価が充分に下がったので、注目し始めていました。

でも3300円前後で再び仕上がり宣言を出しましたが、その後、メルクの臨床が好調でオプジーボの評価が下がり、株価が大きく下がりました。その下げ過程で…再度、カタルは買い始めています。理由は2016年までの相場は、基本的に理想買いの相場ですが、今度は実際に収益が上がる現実買いの相場だからです。それは胃がん適用です。昨年に適用認可されました。ガンの3大患者は胃がん、肺がん、大腸がんです。患者数が他のガン患者と大幅に違います。

ようやく臨床も進行しており、これから本格的に他のガンにもドンドン認可されます。カタルは新高値奪回(5880円)も、可能かもしれないと考えています。いずれにしても…3000円台奪還は時間の問題でしょう。

そうして米国経済は、これから本格的に国内回帰を迎えた投資が始まります。トランプ大統領が国内生産回帰を始動しているからです。この政策は、考え方が古いなぁ~と思いますが…スマートコミュニティー化に対応できない人種が存在して、格差が拡大していますから、その「揺り戻し」だろうと理解しています。この過程で米中の貿易戦争が起っている訳です。知的財産権問題は重要です。

中国のやり方は強引ですね。力で封じ込める戦法です。南沙諸島問題を見れば分かります。更に台湾の地名問題です。強引に自分達の主張を世界に認めさせようとしています。でも歴史をみると…やり方は強引でも実効支配を続け、世代を超えれば何れ風化します。米国のエルサレムへの大使館移転などは、その現象でしょう。中国と似た部分があります。ロシアもそうです。

話しは変わりますが…市場は米中の貿易戦争から報復関税合戦になり…経済規模の縮小を懸念します。しかしこの過程で…中国は市場原理を受け入れるわけです。中国企業は知的財産権に対する支出を充分にしていません。だから安い製品を供給できるわけです。同じ土壌で勝負すべきでしょう。資本もそうです。徐々に金融界の門戸も解放されていますが…もう中国は一人前ですから、世界ルールで勝負すべきでしょう。この貿易戦争は、その是正過程にあるとも考えられます。だから負の面だけではない筈です。

でも日本のメディアは貿易戦争、報復関税と…不安感を煽りますね。日経新聞の一面を見てください。対中制裁関税発動へ…NY株続落、一時280ドル安と不安感を前面に押し出しています。でも大引けは84ドル安です。

紙面を読むと分かりますが…知的財産権の問題を掘り下げていません。でもロイターは「IDCのデータによると、中国企業はIT予算のわずか5%しかソフトウエアのライセンス料に支出していない。米企業のこの比率は33%に上る。中国企業のIT担当幹部は、ソフトウエアを購入せず、広く普及している製品を無断でコピーしてしまう。

ビジネス・ソフトウエア・アライアンス(BSA)が2016年にまとめたリポートには、中国にあるコンピューターにインストールされたソフトウエアの70%が無許可使用で、被害額は推定約90億ドルと記されている。」と報じています。詳細は此方です。

メディアの視点が違う事が分かるでしょうか? 一つの現象をどう捉えるか? 色んなレポートを読んで…自分の頭で考えないと…投資指針を間違います。目先の動きに騙されます。カタルは「事象の整合性」を…盛んにレポートで取り上げている意味を、皆さんは理解していますか?

古河電工(5801)の株価推移

重要な要素として米国の生産回帰の動きの一つに5G投資があり、カタルはその関連企業として古河電工に注目しています。この時期に株価が弱いのは当たり前なのです。理由は、昨日もFTSEのリバランスがありましたが、ヘッジファンドがこの6月期に組み換え作業するのは通例です。この話は重要なのですが…このレポートからは論点が外れるので触りだけにして置きます。

古河電工の会社説明会を聴いて、小林さんの経営力は優れていると感じました。だから株価がドンドン下がることはないと思っており、むしろこれから見直されるだろうと思っているから、底入れ銘柄の指標の一つとして…カタルは実験をしています。光ファイバー網の米国の施設率は低いのです。これからどんどんケーブルテレビなどが普及するのに…です。

SUMCO(3436)の株価推移

長くなって来たので…最近、全体相場の底入れの目安として…半導体にも注目し始めました。非常に危ないのですが…半導体の拡大期は続くと言う読みもあります。その切っ掛けとなったのが、先日、紹介した東洋経済の「微細化が止まり、材料やが儲かる訳」と言うレポートです。昔からSUMCOはカタル銘柄で、皆さんもご存知のように…800円台から手掛けていました。その第三弾になります。

この3つの銘柄は、それぞれ違う視点の分野ですが、全体相場の状況を見る為に非常に重要なパーツです。その為に少ない株数ですが、カタルは実際に株を買って値動きを追っています。

仮説があり、実験をして…その検証をするのです。株式投資はいつも実験の繰り返しです。自分が掲げる仮説が正しいかどうか…。実践を通じて自分の実力を上げて行きます。分かりますか? カタルの読者には…皆さんに賢い投資家を目指して欲しいのです。その為にカタルはレポートを続けています。

そうして…株で儲かったら、友達を飯に誘い、おごってください。その会話の中で…さりげなく株式投資に誘ってください。そうして…多くの人が株式投資すれば…やがて日本の社会も、政治に関心を持ち、本物の人間が育ちます。

世の中には、いろんな意見があります。自分の考えが正しい訳ではありません。その現実を直視することが、日本人を成長させるのでしょう。

本日はこれから有料会員向けのレポートを書きますから、会員の方は明日にでも読んでください。



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