昨年9月の三菱UFJの相場上昇などを観て…カタルは会員向けに臨時レポートを書き、日本株は、いよいよ本格的な「名目相場」入りをする株価波動に突入するとの仮説を打ち立てています。このパターンはカタルの想定とはイメージが少し違いますが…基本的な考えた方は同じです。本日はチャート論を展開しようと思っています。この原稿の切っ掛けはこのレポートです。
カタルは、「チャート」は作られると思っており、作為的な面が否めませんが…でも長い時間、偽物の株価波動を維持することは出来ません。基本的に市場の命題である「効率的市場仮説」と言う考え方は、正しいと思っています。潜在的な好材料や悪材料全てを、株価は既に織り込んで形成されていると言う考え方です。
そこで本日は、日経平均株価の月足の長い期間を見てみましょう。カタルが現役の証券マンだった頃からの軌跡です。カタルの上京は1989年の9月頃です。外務員免許の更新が済んだのは11月ですから、12月から歩合セールスとして東京で…営業活動を開始します。
馬鹿が上に居ると…株屋は大変です。「失われた時代」の30年間、カタルは歩合セールスをして…子供二人を育てます。でもどうしても株屋では食えずに…1997年に転職を決意して1998年にIRNETの前身である「株式市場、日本を考える」と言うサイトを立ち上げました。そうして…IRを中心にした会社を興して頑張ろうと思ったのです。その当時、およそ20から30社程の一流企業を回り、銀行融資を得る為にいろんな経験をしました。
でも…そこが転機で1999年から2000年に掛けITバブルが発生し…年収は2000万円台になるのです。本来、株が好きなので新会社立ち上げを止めて、上場企業20社ほどに詫び状を出しました。その当時は、IRと言う言葉を知らない企業が多く、経理や広報などがやっていた時代です。でもITバブルは駄目でした。折角、返済した借金もまだ増え始め…2003年5月、みずほが倒産すると騒がれます。
カタルは「みずほ」が倒産するなら、日本は終わりだと考えて、みずほ銀行を中心に銀行株のセールスをします。この賭けは見事の成功し、みずほ株はその後10倍になり、カタルの営業資産3億円は40億円に膨らみ、年収も1億円を超えます。そうしてリーマンショックです。
2010年に日銀の緩和姿勢を見て、日本も、ようやく幕開けするかな?…と考え、その当時は歩合でも年収1000万円があったのですが、それでは生活が出来ないほど借金を抱え、仕方なく投資家になる博打を打ちます。でも手元資金は、生活費などで底を尽き…追い込まれました。
2012年暮から始まった相場も、相場を張るお金がなく…貧困生活は続きます。ようやく…何とか…なり始めたのが2014年~2016年頃かな? 2016年から200万円を元手に短期運用を始めました。2016年、2017年は順調に倍増目標を達成、でも2018年プラスマイナスゼロ、2019年は僅か…37.5%でした。
相場と共に…カタルの人生は「山あり、谷あり」です。年収120万円の極貧生活は2年続き、1億円越えの高額納税生活も2年かな? でも結局は税務署に追われて追徴課税です。
高額納税者も大変ですよ。予定納税をするようになると…税金だけで200万から400万円程度を、毎月、払わねばなりません。結局、税金に追われたと言うのが…実感で、またサラ金生活ですからね。税金を払うために借金をしたのです。
1989年から2020年ですから…31年です。月足チャートを見ると…ようやくデフレの関門の22750円をクリアする段階になっています。
この2017年からの3年目になりますが、この青色表示のボックス相場が、次のステップの準備段階です。
「スチュワードシップコード」の改定が2017年ですから…この当時から、ようやく市場にも企業統治と言う「コーポレートガバナンス」が確立し始めます。でもまだ…村論理が蔓延っています。ソフトバンクも、エリオットから自社株買いの請求を受ける事態です。
基本的に2018年におけるROEの世界基準は、米国が18.4%で、欧州は11.9%ですが、日本は9.4%なのです。
この資料は経産省のものですが…詳しくは此方からどうぞ…。基本的にみんなで助け合う村論理は無駄が多いのでしょう。「奉加帳」と言う助け合いの精神の産物は、今も色濃く存在します。だから「出る杭は打たれる」との諺が存在し、地検のゴーン逮捕に至ります。
このような仕組みで、世界競争に勝てるなら問題ありませんが…現状はプライマリーバランスも達成できない青色吐息の政策運営です。
ようやく…トヨタ社長の小さなスマートシティー実験、ここではフェーウェイなどと比較すると、その遅れ度合いやスケールが分かります。ようやく三菱地所は7000億円投資です。森ビルなどと比較すると、遅れ度合いが分かります。東急の渋谷は、もう完成です。この時間感覚が、ケネディクスの相場にも影響を与えています。
こういう現実の事象を見ても、日経平均株価の月足変化が、日本経済の現状を語っていることが理解されると思います。個別株の投資で100万儲けたとか…言う小さな話は、確りしたバックボーンがないと継続的に達成できないのです。
だから本日は、少し…時代の検証をしている訳です。こういう仕組みの理解が進むと、ロコンドの進化に賭けてみたいと思うし…千代化の強気も維持できます。ようやく千代化は、カタルが、あの時に…株を買った最初の株価に戻った所です。
確りした自分の考えが、確立できるかどうかは…こう言う時代考察が積み重なって、自分の引き出しにしまわれているかどうか…。
カタルは「失われた時代」を、一所懸命に生きて来たので相場と記憶が結びつきます。1995年1月17日の阪神大震災から発生した不動建設の相場など…品川自動車の早川さんが、和光証券の新宿支店から作った相場を想い出すわけです。
この裏話が…面白いのです。早川さんも相場が好きですから、サンリオの辻さんと同様の存在なのでしょう。バブル期に大変な借金を作ります。その借金を品川自動車の土地を売る事で清算するのですが、当時、興銀の常務だった杉下さんが、その仲介をして助けるのです。その恩義に報いる為に、早川さんは、和光の新宿支店で株式の手数料を落とします。あの4ケタに乗る相場は、早川さん達が関与した訳です。でも一時的なものでした。
相場(チャート)を見るだけでも、いろんな思い出が甦ります。銀座のクラブに連日入りびたり…毎日20万円以上使った日々など、昼は株屋で、夜はクラブに同伴出勤です。挙句の果てに…税務署様がお出ましになり、サラ金地獄ですよ。人生は面白いですね。
ドミノ倒しみたいです。積み木をコツコツ積み上げて…崩すゲームに似ています。なかなかスカイツリーのような…確かな建造物になりません。そろそろ確かなものを残せれば、良いなぁ~と思っています。晩年ぐらい、「神様が微笑む」かどうか…。もう直ぐ、棺桶のお出ましです。
そうだ…チャート論の意味ですね。肝心な話を忘れていました。この青色のボックス相場から、間もなく離脱して、再び上昇相場に移行します。A~Bの1年半の株価波動は9265円です。同じような株価波動が、Cを基点にするか? あるいは…この青色のボックスの上限のDの株価位置を基点にするか、意見は割れますが…Cの安値を基点にしても28213円ですし…日本の経営者がROE経営に一斉に舵を切るなら、Dが基点になり33713円から上になるのでしょう。どちらにしても…2017年から、既に3年程の揉み合いになりますから株価は上に抜けます。
原動力はエリオットやブラックストーン、英投資ファンドのアセット・バリュー・インベスターズ等のものを言う株主の存在ですし、レオパレス21の村上さんなどの黒子など…相場の役者が揃い始めています。M&Aなどが活発化して…躍動感が生まれますよ。東芝やホンダ、日立など…ようやくスタートしています。
体制転換と言うのは、本当に…時間がかかるものですね。こう書くとカタルにはあるアイディアが、また…生まれます。自分でしっかり勉強をすれば…カタルの狙いも自分なりに見えてくると思います。
マネーゲームも否定するものではありませんが、自分なりに色んなニュースを見て市場の動きが、自分の考えるシナリオと繋がりを持って動いているか?
自分なりに…市場を検証できるようになれば、もう一人前でしょう。はやくカタルの読者層には「賢い投資家」に育ってほしいと願っています。そうして共に、ロコンドや千代化に賭けて…使い切れないお金を残し、社会貢献をしたいものです。
早く…「それじゃ、この20億円を、好きに使って下さい。」…と、ポーンと現金を用意できるようになりたいですね。それでは…また明日。