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先ずは、お詫びです。昨日の当初の原稿で、記入ミスからの計算違いがありました。レーザーテックと川崎汽船のPER比較の内容で…川船の株価を当初、7570円として計算をしていました。正しくは9570円で2000円も違っていました。ごめんなさい。お詫びします。

昨日の引け値ではレーザーテックが19170円で川船は9750円です。つまり…レーザーテックは19170(株価)/343(一株利益=来期予測)=55.88倍、川船は9750/7282=1.33倍ですから…両者の違いは42倍も違います。半導体と言う市況商品の設備投資と船運賃と言う市況による利益の違いの判断です。レーザーテックの比較対象を来期にしたのは6月決算で…まだ数字が確定してない為です。川船は3月決算ですからね。この違いを考慮したのです。

ついでですから…PERと言うのは「投下資本」を、現状の業績が続いたとして…何年で、その資本を回収できるか? という計算です。 株主還元比率(総還元性向)100%とした場合の計算です。レーザーテックを買うと、お金の回収には55年が掛かり…川船は、1年と4か月足らずです。

前期の川船の一株利益は6888円ですよ。合わせて…14170円にもなります。

ですから…仮に昨年、TOBをしていれば…既に、そのお金は回収済みなのですよ。何故、こんなに違いが生まれるか? 誰か、カタルに説明をしてください。市場は完全に狂っています。因みに…今はBASEを好んで…「売り買い」しています。ですが…カタルは、このBASEが2020年10月に17240円(それから1:5の分割ですから現在の株価で3448円)を付けていましたが、その時に、カタルは「バカ株」と述べて…「批判」しています。

今のレーザーテックも、必ず…株価は更に下がり続けます。

半導体は産業のコメと呼ばれ…必要な部材ですが、DRAM価格などは市況により価格は大きく上下します。船と同じようなものですよ。それに今の評価は米国も日本も法律を変えて…「安全保障」問題に格上げして、力を入れています。こんな…好調な外部環境の時は、もう二度と訪れないでしょう。

船の市況は、確かに…大きく上がりました。10倍以上にもなったのだから…「異常な水準」だと思っています。しかし…その前提の価格は、「未曽有の大不況下」で、世界の業界再編が起きたのです。我が国の海運業界も、あまりの不況の為に…川崎汽船、商船三井、日本郵船の定期コンテナ船事業を事業統合したのです。Ocean Network Express Pte.,Ltd(ONE)を日本総代理店として…2017年10月1日に設立された会社です。そういう経過があるのです。だから川船は爆利益でも、財務内容が毀損をしていた為に…配当が遅れたのです。

それに「物流機能」の地位は、以前の世界環境より…大きく価値があがっています。ネット販売が盛んになっているためです。故に…この不自然な株価形成が、カタルには謎なのです。

昨日、「ドイツのコンテナ海運大手ハパックロイドは28日、2022年のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)見通しを、従来の136億~155億ユーロから182億~201億ユーロに引き上げた。 同社はまた、EBIT(利払い・税引き前利益)の見通しも、従来の117億~136億ユーロから163億~182億ユーロに引き上げた。 今回の上方修正は、1-6月期(上半期)のEBITDA暫定値が約100億ユーロと、前年同期の35億ユーロから大幅に増加したことを受けたという。EBITも91億ユーロと、同29億ユーロから大きく増加した。」との報道がありました。

日本と同じ状態ですが…「ハパックロイド」の株価は、319EURで、PERの評価は4.66倍です。そうして配当利回りは10.97%です。この4.66倍の評価と1.33の評価の違いは、何なのでしょう? つまりドイツ並みの評価なら…川船の株価は此処から3.5倍になって…初めて世界標準です。川崎汽船が34125円の株価が達成されて…ドイツの世界と同じです。

カタルは今の評価は、異常だと思っています。ですが…現実を受け入れて、市場評価は正しいので…認めなくてはなりません。でも、このようなあまりに「異常な評価」を容認すると、株屋は営業活動が出来なくなります。

同じ日本の国で、レーザーテックが使うお金と川船が使うお金では、価値が44倍も違うのです。通常はレーザーテックを空売りして、川船を買う「裁定行為」が起こる筈です。日本の機関投資家と言うのは、使っているお金が違うのでしょう。これが村社会論理です。一言でいうなら…喩え、間違った道でも「赤信号、みんなで渡れば怖くない」…と言う「村社会」論に、日本人は染まっています。

先日、日経新聞は「日銀が間違っている」と外資のヘッジファンドの方(肩?)を持つ報道を繰り返し…連呼していました。

米国と日本の金利差を持ち出して、だから…為替は円安になり「物価高」になっているから日銀は、緩和政策を止めて…金利を引き上げるべきだと主張する意見を、沢山していましたね。カタルは、これに噛みつきました。プラザ合意からの円高の場面でも…同じような主張をして、当時の日銀総裁の澄田さんは、その「口車」に乗って、金利をどんどん下げて銀行の貸し出し競争を促して、バブルを発生させたのです。これが「金利平価説」です。

お金は、「金利の高い方に」流れるという一般常識です。

米国10年債利回り推移

日経新聞が主張する「金利平価説」なら、あの当時は、既に米国10年債の利回りは低下を始めており…3%を割れていたのです。要するに…日経新聞社などは、誰かが作為的に動かして…記事を書いているのでしょう。今回のコロナ患者数と世論を、岸田政権と菅さんの頃と比較してみてください。世論はどうですか? 

レーザーテックと川船のPER比較も、「金利平価説」報道やコロナを観ても分かりますが、我々の「価値観の概念」の多くが、メディアに影響を受けて形成されているか?…という事が、分かると思います。「赤信号、みんなで渡れば怖くない 」と言う概念を、打ち破らないと株式投資では儲けられません。

カタルは常に、自問しています。何故、昨日の「BASE」(4477)は、「陰線」だったのでしょう。陰線でも良いのですが…安値の365円が買える程…「弱い陰線」で大引けでも、370円以下だったのです。本日は、寄り付きからの相場で「買い気配」なら…分かりますが、謎の動きだったのです。

この値動きが正しければ…カタルは「薄利多売買」の戦略の「旗印」を降ろすことが出来ずに、戦略的な方針の転換は、先に延びます。しかし…他の「整合性」では、すべてカタルの読み通りに動いています。

パウエルの記者会見の映像を観ました。記者は、盛んに…2四半期連続のGDPマイナスで「景気後退」を、問うていましたが、頑なに…「景気後退ではない」と否定しています。昨日のテレビの解説によれば…政府高官の報道、財務長官のイエレン氏、そうしてFRB議長のパウエルと…データを否定する会見をしています。まぁ、景気の解釈は、人間の感情ですからね。それに、それを判断する委員たちが、後で決めます。

此処で肝心な事は…GDP統計のデータでは、まだ消費は「1%増」になっていましたが、インフレ率は「9%前後」なのです。つまりインフレによる消費の「かさ上げ」を考えないとなりません。ここが非常に…重要です。ヘッジファンドの多くは、損をしておりマイナス圏の成績です。つまり資産効果による消費は、しばらく…働かないのです。

カタルは事前に…市場の焦点は「インフレ」から「景気問題」に移行すると述べています。

この解釈次第で「銘柄選別の方向性」が変わるのです。難しい相場の「潮目の読み」の時期が到来しています。一昨年末に、僕らは「東芝」や「野村証券」株を選択しました。野村証券株はアルケゴス事件でこけました、しかし…僕らが大きく損をせずに、今回の激動を乗り切ったのは、この基本戦略(株主還元相場)のお陰ですよ。多くのヘッジファンドは、潮目を読み間違い、相場を間違ったのです。

此処は、重要な局面ですから、よく考えないとなりません。

それを試す為、本日もBASEを寄り付きで、本日から買う株数を上げて…寄り値でキリが良いように、9000株を買い増しして、合計で7万株に持ち株水準を高めました。この玉が奇麗に、回転するなら後半相場は、この路線に力を入れます。本日は川船も200株だけですが、寄り付きで買い直しています。

そうして「I」君と書くのは、面倒ですから…本日より銘柄を公開します。

「イントラス」(7191) の四季報予想

銘柄は「イントラス」(7191)です。この路線は新興株ですから、景気動向に焦点が移った相場に対応できます。株価位置は低いし…何といっても、この四季報予想なら、間違いなく株価は4桁に向かいます。…と言っても、直ぐに4桁になるわけではありませんが、可能性のある株ですから、下がったら株を買って置きましょう。

PER論に、この「潜在成長率」の話が加味されると…通常は、PER30倍程度が「妥当」評価の考え方です。自分で計算をすれば分かります。カタルはこう述べています。新興株はどれも…200日移動平均線を回復すると述べています。


「イントラス」(7191) のチャート(最長200日線を含む)

この「イントラスト」なら、好業績を背景に、早晩200日線を先ずは奪回するのでしょう。そのチャートを付けて…短期の移動平均線、5日、25日、そうして75日のイントラストのチャートも付けておきます。何故か?


「イントラス」(7191) のチャート(最長75日線を含む)

このようなケースと同じ…時間推移で、BASEも株価回復に到ると思っています。直ぐに200日線を超える「立ち上がり」を演じる場合もありますが、人気が弱いとイントラストのようなケースもあります。

BASEの日足推移 (最長75日線を含む)

色んな形で…相場の水準が変わって行きます。全体相場は上がって来ました。例えば…先週末に述べた三菱UFJは700円を割れていましたが、今は740円台です。そうして…盛んにこの休みの場面で推奨をしていた「Jトラスト」(8508)の株価は498円まで入って来ました。もう直ぐ500円です。この売り物は42400株です。

Jトラスト(8508)の板状況

カタルは以前、何と言って株を買っていましたか? 確か…425円で買っていた筈です。今は495円で売れますから、50円幅です。事前に述べて…その通りの展開になっています。嘘は、言っていませんよ。全部…事前に宣言をして、カタルはいつも「有言実行」です。その通りに行動をしています。本日はBASEを370円で9000株買っており、他に川船を9810円で200株買っています。

あとは皆さんが、自分の頭で考えて、賛成なら…共同で行動をすれば良いし…反対なら、「空売り」が出来ますよ。BASEも川船も空売りが出来ます。本日、「商船三井」(9104)の決算発表日です。昨年、カタルは十二指腸のポリープが見つかって、有明癌研で取ってもらいました。その入院の時に日経新聞を観て驚いて…月曜日初めて100株だけ買ったのが、今の船株相場への傾斜でした。

しかし…失敗をして大儲けの予定が…散々な結果でした。

上手く対処して居れば…1億円近くは稼げたのです。それが失敗したのです。まさにトホホです。昨年の商船三井を、最初に買った株価は5930円です。そうして、その後6250円でも買い乗せしています。それから1:3の株式分割です。1年後の株価は3625円で3倍ですから、10875円です。6250円の買いなら…2倍近くなったのですね。しかもこの高配当です。

また1年間、持ち続けていたら…どうなるのでしょう。

冒頭にも書きましたが、通常はいくら市況産業でも通常はPER5倍程度まで評価しても不思議ではありません。「何故かなぁ~」何か…日本市場には「異質さ」を感じています。誰もが平等な…分かりやすいシンプルな社会を創りましょう。恣意的な力が働く「村社会」の構成はおかしいと思っています。それでは…また明日。



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