希望と期待の流動性

「酒田五法」だったか、どうか…定かではありませんが、僕らの格言のなかに「化け線は一本と知れ」と言うものがあります。木曜日のCPIを受けた反発は論理的には容認できないものですが…大量のキャッシュ・ポジション、売り持ちの多さなど…極端に買い方はストレスが溜まっており、買いが入り辛くなっています。故に危ない兆候なのです。常識的な「歯止め」が効くか、どうか…非常に「際どい」バランス上に株価は位置しています。

S&P500の日足推移

下手をすると、一気に…ここから「急落相場」もあり得るのです。仮に…その場面が実際にあったら「買い場」ですが…歯止めが効く場面、ギリギリのストレスが市場に溜まっています。ジャクソンホールからFOMCと…金融当局と市場の対話が円滑になっていません。

過去の経験では、「危ない領域」なのです。仮に、その爆発が起こっても大丈夫なのですが…「最後の下げ」の場面がないとは言えない状況です。CPIを受けた下げは、その兆しでしたが、木曜日の大幅反発は、辛うじて…その動きを咎めました。

過去の経験上、株価を観た「景気判断」が「一番」正しいのです。

他のどんな指標より株価は的確に…「経済の状態」などを表現しています。だからカタルは33年間も高値を更新できない日本は、「狂っている」と述べています。確かに…時価総額などに…基準を変えるとバブル期を超えており、回復とも言えますが、やはり株価指数はそれなりに実態を表しています。年金生活者は、その痛みを分かりません。

15万円や20万円のギリギリの貧困生活の人達も大勢おります。社会に「不満」を抱えています。仮に、安倍総理を殺害した犯人が、ちゃんとした生活を送れる社会環境だったら、あんな「不幸な事件」はなかったのでしょう。

あの犯人の主張は、自分の責任を転嫁したものです。お母さんが、納得して献金?したのでしょう。自分のお金ではないから…考え方の順序がおかしいと思いますが、もし社会が、もっと「大らか」で…雇用が安定をしていたら、あんな行動なんか取らないでしょう。

分かりませんが…たぶん、学校生活も就職活動も…思うように上手く行かない現実があり、その鬱憤が溜まって、犯行に及んだのでしょう。社会が荒廃をおり、メディアは、常に「誰かを批判」しています。だから…そういう風潮が日本に誕生したのでしょう。「みのもんた」から始まった「失われた時代」の荒廃は、凄まじいものです。テレビを観れば…NHKまで連日、政治家の批判報道です。

もっと大らかに…政治家は、自分達の小さな「行動批判」などをせずに、何故、政策論議が出来ないのでしょう。村社会論の是非など…メディアは色んな考え方を正しく報じて…誇張をせずに「真実」を伝えようとすべきでしょう。最近はNHKまで…視聴率の争いをしているように見えます。もう狂った基準です。人気取りは、芸能界だけで充分ですよ。吉本芸人がお笑いで持て囃される…天気予報のキャスターが、ぬいぐるみを抱えて天気を伝える。何か? 基本的に基準が「ズレている」ように…社会の荒廃ぶりを感じています。失われた時代、33年間です。

他人批判など…どうでも良いのです。

もし統一教会が詐欺のような手口で、お金を集めているなら…検察が動く筈です。どうして…政治家が集会に参加しただけで、叩かれるのか? カタルにはサッパリポンです。政治家と言うのは、呼ばれれば…何処にでも参加します。葬式でも結婚式でも…名前を売るチャンスです。それが政治家でしょう。別に霊感商法の片棒を担いだという拡大解釈は、どうかと思います。違法性があるなら、検察が動きます。警察が対処する筈です。

基本は長い低迷期です。日本国民の鬱憤が溜まり…それぞれに蓄積をしているから、メディアが誰かを叩くと…「同調をする」風潮があるのでしょう。それを視聴率と勘違いをして…メディアは増長します。

もっと楽しく…前向きに…皆が頑張る…姿を描きましょう。そうして批判ではなく…賛同や称賛を得るよう番組を創れば良いのです。しかし「匠の技」などと誇張するのは、やめるべきでしょう。海外と比較すると日本の劣化は酷いものです。何故、世界競争に負けたか?

半導体などは良い事例です。村社会の派閥争いをして…皆で貧乏をする清貧思想ですよ。横並び意識が強いから、「総資産経営」だから敗退したのです。もし「ROE経営」で利益率を重視する…「儲け」に拘っていたら、規模の拡大争いなどせずに…生き残れたのでしょう。

誰かが、成功をすると…「我も我も」と一斉に横並び競争で、足の引っ張り合いです。ROEの概念が浸透しているなら、利益率が5%以下の商品に、手を出す道理がありません。むしろ過当競争の分野から…早めに撤退をするでしょう。雇用の流動性が認められる社会なら…早めに手を打った筈です.パイオニアの指名解雇の時に、メディアは「終身雇用」を盾に成田闘争を強いる選択の方向性に、国民を誘導したのです。だから「失われた時代」になったのです。生産基地を日本から中国に移転させたのです。「メディアの嘘」に、もういい加減に気付きましょうよ。

米国株は下がるかもしれませんが、日本企業は頑張っている企業は、みんな増益です。なにもフロックだけではありません。「ROE経営」に傾いているのです。だから利益率重視の選択をしています。

何故、東芝と言う「器」を守るのが、重要なのか? カタルにはサッパリ分かりません。何故、日産が、日本に必要なの? 常識で考えるなら…別にルノーの傘下でも、世界シェアで頑張れたのです。何故、「禁じ手」まで使って、東京地検に力を悪用したのでしょう。社内改革で正統な報酬を貰える仕組みにすれば、ゴーンだって…あんなイカサマはしなかったはずです。彼は数万人、家族を含めれば、50万人近い人間を救った功労者です。

あの時に、日本の…どの企業も、日産の救済に動かなかったのです。それを立て直したら…あとでワイワイ言って…「腐っています」。東芝問題も同じです。同じ日本人として…恥ずかしい限りですよ。イカサマも、良い所です。カタルの倫理観ではありません。

借りた温情を、婀娜で返すとは…ゲス野郎のヤクザ以下の人間の屑がやることです。苦しい時に助けてもらったら…その恩を返すのが、正常な人間の倫理観でしょう。悲しい日本人に成り下がったものです。

何故、こうなったか? 考えて行くと最後は教育論ですが、やはり理屈を、正しく言えるのは食うことが、先ずは急がれます。みんなが希望を抱き…未来に夢を抱き「頑張れる」社会構築です。

あいつに出来るなら…俺だって頑張れば、出来るはずだという気持ちです。お母さんが騙されたか…どうか…分かりませんが、本人がやった行動を、子供が批判するのは良いでしょうが…自分の生活は、自分でやるべきでしょう。それを「社会のせい」にするのは…この事件は、やはり社会の荒廃ぶりを物語っています。

恩を裏切りで返すのが…東京地検の倫理観なのか? 後出しジャンケンをして、お金の種類を決めるのが、最高裁の倫理観なのか? 今回の東芝も理屈をつけて…安全保障だと…なんとか言って…「奉加帳」を回してまで、守る価値があるのでしょうか? やはりカタルにはサッパリ理解できない世界です。

誰かが…外国人に「土地を売らないで」…と言ったとか。じゃ、自分が買えば良いのです。誰も日本人が買わないから、海外の中国人などが買うのでしょう。安いから買うのでしょう。お金が回ってないからです。

その反面、個人の現預金残は1102兆円もあります。内部留保は516兆円ですよ。貯め込んで…TOBを掛けられてから…慌てます。

靴の「チヨダ」(8185)の時価総額は276億円です。この企業は無借金です。でも内部留保は466億円も貯め込んで…尚且つ、現預金は319億円もあるのです。経営力の問題でキャッシュフローの赤字が続きます。正しい経営者なら…あっという間に、立て直せるでしょう。おかしいでしょう。大株主には、「いちごトラスト」が居ます。何れ…TOBでしょう。

建設業の「新日本建設」(1879)、この会社はちゃんと利益をあげています。しかし配当性向は11%程度です。時価総額は428億円です。この会社も無借金なのです。内部留保は856億円もあり、現預金が651億円ですよ。何故、TOBの対象にならないのでしょう。

もう、このような狂った経営者は、市場に必要ありません。市場は「切磋琢磨」をする場です。ぬるま湯の「茹でガエル」の時間ではありません。いい加減にしましょう。最高裁の判決が、駄目な経営者を増長させて…「変わらぬ社会」の構築を支援しています。市場は頑張る奴が、リードする場でしょう。そうして世界競争です。

メディアは企業の防衛策の正当性を認めた判決を下した 最高裁第三小法廷の「林道晴」裁判長の倫理観を問うのが…日経新聞社の責任でしょう。東芝の奉加帳を回している村社会を批判するのが、市場原理を尊ぶ…日経新聞の記者の姿でしょう。市場原理が円滑に回る仕組みに、社会を誘導する正義感は、今の日経新聞の記者にはないのでしょうか? 

編集長の資質が問われます。NHKも、何処も彼処…おかしな日本です。でも、ようやく…橋本さんのように、「本物の人間」が登場し始めています。だから日本は変わり始めているのでしょう。

この日本製鉄の株価は下がりません。いったい、誰が、こんな大型株を買っているのでしょう。この相場環境のなかで…立派なものです。カタルが読者から紹介されて…何故、こんな不自然な株価なの?…と質問をされ困ったのです。そうして…最後は、投げたんですね。こんな取引でした。

カタルの日本製鉄の売買模様

その時から、皆さんにも紹介しています。「利回り」が合うから…マズマズでしょう。今の株価でも、なんと…利回りは7.48%です。この姿に期待をかけているのです。この意味を理解できる人が、読者のなかに…何人いるか? 大昔の話になりますが…大量の売り物が必要になる相場があるのです。「過剰流動性相場」と言うものです。

始まる…希望と期待。

日本株は希望と期待に溢れた相場に「まもなく」…移行するのでしょう。それでは…また明日。これから会員レポートを書きますから、会員の方は、明日にでも…お読みください。



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