3/13

やはり…まだ金曜日の段階では、一部の人しか…「SVB問題」を理解してなかったようです。日経新聞が報じたことにより、本日は慌てて…「利食い」が入っているようです。何しろ日本株は米国株と違い…「高い株価位置」です。

日経平均株価の日足推移

新高値更新を狙うために、11月の高値28502円を抜き…木曜日は28734円を付けた所です。先ずは「第一関門」を突破しました。次は「第二関門」で昨年8月の29222円です。この水準を抜くと晴れて…「新高値」(30795円)を抜ける準備が整い、日経平均株価は38915円を目指すことになります。いつ「バブル期の関門」を抜けるのかどうか…。カタルは「年内奪回」の可能性さえ考えています。

現実の社会も、相場の世界も、基本的に「先を目指す」ためには、いくつかの試練があります。その試練を乗り越えない限り…新しいステップは踏めません。

このSVB問題は…今回の米国で「初めて」起こる現象です。やはり…これは「早過ぎた」利上げの「副作用」です。バイデン政権が「インフレ退治」を政策主眼に据えているようには見えません。FRBだけでは…基本的に無理があります。自分達は財政出動を実施して…景気を過熱方向に舵を切っているのに…金融政策の効果を打ち消している財政出動です。インフラ法案はそういう事です。半導体産業への補助金を始め…数々の景気刺激策です。

金融政策だけに、負担を求めるからSVBのような時間軸の対処が出来ない処が出てきます。これは、政策の不備を突いた問題です。別にシリコンバレー銀行だけの問題ではなく、どの銀行も同じ状況ですから、FRBの行動が縛られ…利上げは停止の方向性にウェートが掛かります。

今回は0.25%でしょうが…どうでしょうね。このSVBの預金の大半は大口預金だと言われており、通常の銀行とは違います。ロイターによれば…89%ですからね。異常な形態です。ところが日経新聞は、この事を報じていたのかどうか…。これは特殊な事例です。一般のケースとは違います。でも市場はこのような反応を示します。

「大阪チタン」(5726) の日足推移

カタルはチャンスだと思っています。当然ですが、他の株を売ってまで、「大阪チタン」(5726)を買いに行きました。もっと買いたいのですが…何しろ貧乏人です。限度があります。

ソフトバンク」(9984) の日足推移

さてここで…昨日の解答です。昨日のチャートだけ提示した株は「ソフトバンク」(9984)です。この後、5000円を割れるかどうか…分かりませんが、今回のSVB問題の日本株での「バロメーター」の銘柄だろう…と思います。何故なら、SVB同様に「新興企業」にウェートを大きく傾けています。金利高は、仮想通貨にも試練を与えています。カタルはビットコインなどを、もともと「詐欺」だと決めつけていますが…。

基本的に、今回のSVB問題で揺れているのは、大きな問題ではなく、報道によれば…まもなく引受先も決まり…後処理の段階です。問題は、第二、第三のSVBですが…このSVBは89%と言う特殊なプライベート銀行のようなものですからね。この問題の波及はないと思っていますが、米国の金融当局は、混乱を鎮めるために…現金化を助ける対策が必要でしょう。時間軸の問題だけですから、預金引き上げに対し、必要な資金は換金性が乏しい債券(債権も含め)でも、FRBが一時的に、それを担保にとって、貸し付ければ問題は静まります。

まぁ彼らはプロ集団ですから、大丈夫でしょう。この混乱は早晩…静まります。今週中には正常化に戻ると思っています。ソフトバンクの株価を観ていれば分かります。

「三菱UFJ」(8306)の日足推移

金曜日は日銀の政策変更がなく…そこに、このSVB問題が発生したので三菱UFJを始めとする金融セクターが打撃を受けましたが、おそらく「買い」のチャンスだと思っています。新総裁の植田さんは、かなりの確率で「YCC問題」のイレギュラーに対処するでしょう。何しろ、学者ですから、歪な現象は、好まないでしょう。つまり日本の金融も「出口戦略」の方向性に時間軸が早まります。そうかといって…年内転換と言う観測は、早急でしょう。まぁ来年の話しでしょう。

このような事故のような突発現象は、ある意味でチャンスです。

「リクルート」(6098) の週足

証券マンはこれを口実に、間違った銘柄を売って、正しい流れの方向性の銘柄に、顧客のポートフォリオを入れ替えます。これは出来る証券マンの「常套手段」です。大阪チタンが第一候補ですが…保守層には「リクルート」(6098)や下げている三菱UFJも時間軸は延びましたが、また来ます。ただ時間軸が延びただけの話です。

でも新興株の可能性が高いのでしょう。このSVB問題は、これで…新興株の「悪抜け」完了の狼煙かもしれません。だから「ソフトバンク」(9984)を始め、「メルカリ」(4385)、「BASE」(4477)に「サイバーダイン」(7999)は可能性があります。BASEは、やはり強いですね。

「BASE」(4477)の日足推移

本日カタルは大阪チタンを買うために、ここでBASEを1万株を利食いして…大阪チタンを1000株だけですが入れ替えました。どちらが良かったか…。難しい判断です。貧乏人は買うだけ…という事が出来ません。常に、目一杯の状態ですから…何かを売らないと、何かが…買えません。

カタルは皆さんに自分の力量を考えて「無理をしない投資」を推奨していますが…カタル自身は、常に「一杯、一杯」の…人生です。これは死に行くオヤジとの約束です。常に「精一杯の人生」を目指そうと思って…オヤジの死を「切っ掛け」にして、「歩合セール」として上京しました。その時、和光証券の常務から「カタル君、いきなり「歩合」は大変だから…先ずは社員になったらどうか…」と言われたのですが、その甘言を断って、敢えて厳しい後がない生活に、自らを追い込みました。

常に、自分にとって「厳しい道」を選択しています。今回の大阪チタンもそうです。どちらかと言えば…リスキーな「博打株」の選択です。本当はBASEのような株価位置の低い株なら、同じ博打でも…リスクは軽減されます。そこを敢えて株価位置が高いリスキーな銘柄を選択しました。カタルらしい選択です。皆さんは、銘柄の危険度も理解していませんからね。こんな常識も分かりません。

基本的に、小型株より大型株、市況ものより、収益が安定している食品や医薬品など景気循環に影響を受けない株の方が、危険度は下がります。だから…常識ですがバフェットはコカ・コーラを長く保持しています。

米国は、日本と違い株主を大切にします。日本は全く違います。株主なんか…あまり考えません。だからTOBなどに遭っても、最高裁の判決になります。これでは、なかなか「新陳代謝」が起こりません。時代はドンドン変化を遂げているのに…日本の制度は、常に現状維持の「成田闘争」です。これは日本人が「甘えている」のです。現実はもっと厳しいものです。

まぁ、その話は良いか…。

カタルは今回のSVB問題で揺れる安い所は、「買い場」だと思っています。たぶん今週いっぱいで、この問題は収拾に向かうのでしょう。FRBのパウエルも馬鹿ではありませんから、利上げの「副作用」を認識しています。このSVB問題は、大きな転機になるでしょう。だから「新興株の復活」は近いのです。ソフトバンクやメルカリ、そうして特にBASEだろうと思っていますが、注目されますね。バロメーターはソフトバンクの株価です。

もともと日経新聞の村社会新聞ですから…基本的にあまり「核心」を突いていません。色んな柵(しがらみ)があります。東大法科のエリートですから、たぶん「確信犯」でしょう。だからこそ…「失われた時代」が、こんなに長引くのです。

日本人の多くは、株式投資を真剣にしません。でも最近の若者は数多く参加しています。だから時代はドンドン「加速度的」に変わりますよ。まだ、しばらくカタルは、このレポート稼業から卒業できませんが…その内、近い内のカタルの時間の価値が、もうワンステップ上がると思います。そうなったら辞めます。

もう25年程度も続けて…勉強しているから、神様は、きっとカタルに果実を与えてくれると思っています。いつまでも悲哀の人生では「不公平」です。そろそろヒットを連発出来ないかな?

A君の日足推移

カタルが書けば…大概は株が上がる時代です。アレレ…前回の会員レポートのA君は、どうしたのでしょう。こんな環境なのに…株価が上がっています。これは残念ながら、過小資本株ですから一般の読者には、銘柄の公開できませんが…カタルが新興株のセクターから選択した「成長株」の可能性がある銘柄です。会員の方は良かったですね。でもここから本番です。

もし…今回のSVB問題が、「相場の転機」を示す暗示だとすれば…新興株の相場の流れになります。この理屈は、頭のいい読者なら直ぐに分かります。SVB→FRB→利上げ停止→新興株の復活です。だからこそ、今回はソフトバンクが復活の「狼煙」を上げる可能性もあります。

「日本製鉄」(5401) の日足推移

何故「日本製鉄」(5401)を売り上がれ…と述べていたか。たぶん…橋本さんだから大丈夫でしょうが…どんな株も、株価が上がれば休みます。乖離問題という事はそういう事です。

そうして今回のSVB問題は「相場の流れ」…つまり相場の「潮流」が変化する話です。こんな節目に…A君の株価が上がり、BASEが安かったのに、高くなってきたのは…ロコンドもそうですが、カタルが事前に掲げた「3つの潮流」の話です。

あとは、相場を仕掛ける人間の「度量と資金量」の問題です。ですが…お船の相場のように折角のチャンスを、仕掛け人が不在で…空振りするケースもありますから、自分を過信しては駄目です。あの時がチャンスだったのです。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2022.10.13

    10/13
  2. 2019.04.23

    4/23
  3. 2020.10.29

    10/29
  4. 2020.12.04

    12/4
  5. 2022.01.28

    1/28
  6. 2020.08.24

    8/24
2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
株式投資関連の本