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一般の感覚と日本の相場の違いは、海外勢の配当に対する「税金対策」により、現物を売って先物を買う動きが、先週から続いていると言います。カタルも詳しく分かりませんが、現物の配当には税金がかかり、先物は既にそれを加味して先取りして動いていますから、目先を気にする海外勢には、大きな問題かもしれません。最近は配当分が大きいですからね。この配当は明日が「最終日」だそうで27日までが「付き」、28日は「落ち」になります。

故に、この動きは28日には、消えるのでしょう。

しかしお船の相場の時に経験しましたが「付き」より、落ち後の「下げ分」が、きつかった経験があります。あの時が「特殊」だったのかどうか…分かりませんが、基本的に10月半ば辺りまで、カタル自身は「警戒感」を持って、慎重に行動をしようと思っています。

まぁ目先のアヤみたいなものですから…あまり気にする必要はありません。細かい動きより「大勢観」で、行動すべきでしょう。貧乏人は姑息な考えに振り回され、金持ち時間は「ゆったり」…流れます。

米国株は高かったのですが、金利水準は上がっていました。10年債は4.542%でした。2年債は5.136%との表示になっています。この「スプレッド」は縮小傾向になっています。今はまだ「逆イールド」状態で、2年債の金利が10年債を上回っています。

しかし通常は期間の長い10年債の金利が高く、2年債の方の期間が短いですから、リスク度合いが違いますから…10年債の金利の方が高い筈ですが、今は「利上げ時」になっていますから、この「逆イールド状態」が長く続いています。通常は、この後は「リセッション」、つまり景気後退局面に移行します。

ところが…利上げをしても「景気指標」は強いのです。この期間が長く続いているから、意見が割れています。先日、説明をした「ソフトランディング説」が一般的な解釈です。このまま景気後退が訪れず…インフレが鎮静化すると言うシナリオで、通常の状態になると言うものです。

通常は、「金融」と「財政」政策は一体化しますが…今回は奇妙にも金融は引き締めですが、財政政策は半導体のように…補助金をばら撒いて政府支出を増やしています。チグハグな政策です。故に、なかなか…経済活動が弱くなりません。失業率の高まり具合が鈍いのです。だからUAW(全米自動車労働組合)のストライキになっています。おかしな動きが続いています。

しかし、これだけ金利が高いと…弱小企業には「淘汰の嵐」でしょう。近年はアップルに代表されるように…指数の魅力を高めようと大型ハイテク株の指数採用になっています。ナスダックにも、S&P500種も、NYダウも採用です。このような大型株は信用力が高く、色んな資金調達手段がありますから、プライムレートより「安い金利」でお金を調達できます。そもそも…アップル自体はお金が要らないような会社です。自社株買いも熱心です。故に金融政策の効果も、なかなか…浸透しないのでしょう。昨日示したリバースレポの水準を観ると、依然、お金が市場に「溢れている緩和状態」のイメージが強いのでしょう。

しかし…これだけ金利が上がると、長期債の投資家は、債券価格が暴落していますから、かなりの「含み損失」を、純投資なら抱えています。3月にSVBの破綻がありましたが…あれで全てが片付いたのかどうか…。疑念があります。

それに商業不動産は、金利が高く成ればなるほど…採算が厳しい条件になります。この借り換え問題は、これから始まるのです。やはり来年は急速に景気動向が悪化すると思っています。しかし…一般的な観測はインフレも終息間際で…あと1回程度の利上げで「打ち止め」と言う観測です。故に、ソフトランディング説が一般的です。

米国10年債利回り推移

カタルはこの「急速な利上げ」の「副作用」を、今でも疑っています。どちらか分かりません。そもそも…5月頃までは「a」の金利が下がる下降波動が続くと思っていました。インフレの圧力が強くても「c」の横ばいと言う想定なのです。しかし…現実は「b」の動きです。この「読み間違い」が、カタルが間違った銘柄選別に繋がった一番の要因です。

この強い経済を観て…金利の影響を受けにくい大型企業に物色がシフトしました。ただ日本株はどれも「桁違い」の割安水準です。適正利益の考え方もない清貧思想が、コロナ禍で発生したサプライチェーンの影響を受け、常識である「適正利益率の確保」と言う感覚を高めた現象が「日本製鉄」(5401)と「トヨタ」(7203)の訴訟でした。

そもそもトヨタと言う企業は、大会社の威光が強く、下請け企業に無理を押し付ける会社で有名なのです。毎年、場合によると半年ごとに部品単価を見直し、安値での納入を押し付ける企業です。

その為にルネサスエレクも日本製鉄も…長年、日本の悪しき慣習の「薄利多売」の選択をして来ました。でも今回のコロナからのサプライチェーン問題で、立場が逆転して、日本の「清貧思想」の構造を一変させました。日本製鉄の橋本さんは、この機会に「適正利益の考え」をトヨタに求めたのです。ルネサスエレクも同じです。ようやく…賃上げが出来る「社会構造」に変化をしました。

面白いですね。時代の流れは…あの「コロナ」2019年暮れに中国で発生して、2020年の3月はこの世の終わりのような感覚でしたが…「リベンジ消費」。このリベンジ消費と言うのは、「総需要」は大きく変わらずに一定数が蓄積されて…時間軸が「ズレて」起こるのでしょう。つまり全体の需要は変わらないけれど…波が移動したのでしょう。

この考え方が、カタルが述べる「34年間の悲哀」です。カタルは日本に「資産投資の鬱憤」が「マグマ」のように「貯まっている」と思っています。34年も実質経済の清貧思想を続けた国は、歴史上、他にありません。この反動は相当大きく…長く続くと思っています。

日本は長く…この資産投資を否定してきました。

日本製鉄の株価は2倍程度になっていますが、未だに割安感があります。カタルは名目時代の基準株を皆様に披露しています。通常は純資産価値、野村証券なら1071円に一株利益、つまり一年で稼ぐ利益が50円ですから通常はこの10年分の利益の500円が純資産価値にプラスされ…1571円が名目時代の株価なのです。今、日本の株価は急速に実質経済から、名目経済の評価に変わっています。三菱UFJも同じことです。日本製鉄の同じことです。

ここから…数年間、この水準訂正が長く続くと思っています。ようやく…苦節34年間の喪が明けます。馬鹿が上に居ると「末端」は苦労をします。

岸田内閣は落第ではなく…今のところは「及第点」です。本日は此方の報道が珍しいかな? 日本はG7の劣等生ではなく優等生だそうです。何しろ…34年間、じっと我慢を続けた国なんか…他にありませんからね。通常は「革命」ですが、日本人の忍耐強さには驚きます。やはり画一化教育が浸透しており、考えない人間のロボット教育の成果でしょう。

2021年春の野村証券株の日足

本日は野村証券を615円から下値の指値をしましたが、全く買えません。まぁお船と同じなら…10月半ばまで…時間が掛かりますが、意外に売り物がない筈です。あの時、「アルケゴス」は「ショック安」でした。あの寄り値は650円です。3月29日の出来高は14887万株でVWAPは614.98円です。何が言いたいか…分かりますか? つまり先日付けた661円はその高値を抜いて、「みんなが利益」なのですね。だから株価が「一息」入れたとも言えます。

高値721円と言っても…一般の高値ではなく、あまり「シコリ感」がない高値です。通常、あの事件がなければ…三菱UFJに追随して…野村証券の株価は、今頃は4桁水準だったのでしょう。株って、面白いでしょう。色んな「アヤ」があります。この時間ギャップは急速に埋まると思っていますが、どこが下値かは分かりませんが、この10月半ばまでに、買うべきなのでしょう。お船のケースもあるから…配当落ちの下げにも配慮して、資金配分をして「年末年始の相場」に備えましょう。

エーザイは一つのポイントでしたが、また安値を更新しており、板状のバランスもあまり変わりません。やはりまだ早いようです。「大阪チタン」(5726)や「ジャムコ」(7408)などは下値があれば…拾えば良いのでしょう。

新興株の「ジェイドG」(3558)を筆頭に、「ソフトバンク」(9984)と「メルカリ」(4385)、そうして「BASE」(4477)に「サイバーダイン」(7779)は…。この「サイバーダイン」は一時の魅力が消えているような…山海さんはお金がある為か、他への出資などしているようで…あまり熱心ではないのかな? でも数字は悪くはありません。メルカリは、なかなか「強く」見えます。カタルが買った3200円処ですからね。下がっていません。

「モービルアイ」(MBLY) の日足推移

このセクターは、米国の2年債の利回りに影響を受けると思っていますが、米国でも「ロク」(ROKU=TVの有線放送のプラットホーム)など…まぁ「ARK」(ARKK=新興株を集めたETF投信)でも良いのですが…下値は固まっています。「モービルアイ」(MBLY=自動運転の絡み)なども…確りしています。

基本的に「旬の順番」は、時間的にズレますが、やはりカタルのような人間も多いようで、キャシーウッド(ARKの主催者)のような人種も健在です。

仮に…「BASE」の安値が今回の306円なら…、「メルカリ」などとの「チャートの整合性」もあります。カタルは本来、「割安株」投資ではなく…株は「未来の夢」を買うものだと言う考え方の種族です。まぁ、でも…今は自重をしています。

「グッドウィル」(3475)の 日足推移

昨日の「グッドウィル」(3475)の大引けは、初の「4ケタ乗せ」です。時間軸はまだ分かりませんが、カタル銘柄には絶対の自信をもって…レポートで採り上げています。何しろ…もう直ぐ、卒業式だろうと思っています。最近は、米国株を観てから日は浅いのですが…いろんな点で、株価波動の読みの正確性が増してきたように…感じています。やはり世界のお金は繋がっているのでしょう。

本日、紹介した先ほどのブルームバーグの日本の話は、(もう一度、リンクを張ります)名目経済が2桁増で伸びているのです。ここに繋がります。だからこの押し目の「野村証券」株だけを買い続ければ、それで完結します。確かに…経営者は劣っています。でも今の日本は、みんな、こんなものなのでしょう。

昔から、日本には「腐っても鯛」と言う言葉があり…やはりブランドは長年先輩が培ってきたものですからね。バブル期にカタルは法人営業をしており…散々、会社の規模の違いで「苦杯」を味わってきました。ブランドと言うのは…「桁違い」なのです。エルメスのバーキンなんか…たぶん製作費は10万円以下でしょうが、流通価格は数百万円です。人気とは恐ろしいものです。それでは…また明日。



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