失われた時代は弥縫策の結果

我々…日本人は、早く、現実に「目覚めた」方が良いと考えています。

昨日の日経新聞の続きですね。「株価「失った35年」を阻むには 不断の改革で勝つ経営へ」との記事です。

何故、「失われた時代」になったか? この「失われた」の表現は、受動的な響きですが、日本人は、自ら…この時代を選択したのです。それは「改革をする勇気」がなかったのでしょう。僕ら自身が、選択した道なのです。

日本人の遺伝子は、縄文時代、アフリカで発生したホモ・サピエンスが冒険心を持って生きる為に、日本に到来した「意欲的な遺伝子」もあります。それから…弥生時代に北アジアの種族が渡来人として文化を持ち込み…最も多い遺伝子は、「古墳時代」に東アジアの人々の渡来人が大陸の文化を入れました。基本的に島国ですから「独特の文化」を育むのでしょうが、変化を畏れて…35年ですからね。いい加減に、新しい時代へ方向転換をすべきでしょう。

安倍首相が、何故「地検改革」に挑んだのか? 

その際に…様々な妨害に遭っています。「森友学園」問題はメディアが必用に迫りました。「加計学園」問題も似た面を持っています。そうして、最後は「桜を観る会」です。結局、彼は地検改革に挑みましたが、仲間であるメディアの裏切りの為に、黒川人事は頓挫しました。この流れを受けついで…今回の政治資金問題が起きていると考えるのが、自然な時間軸の流れに見えます。

「村社会論」が維持されるのは、不条理な世界ですが…「大岡裁き」のような人情味のある処置があるから、なんとか…みんなが村社会論を優先して…我慢してきたと思っています。しかし、いつしか…その「寛容さ」は消えて行きました。社会がギスギスしています。

だから弱者である老人を騙した「振り込め詐欺」などが起こるのでしょう。任侠の世界ではあり得ません。社会的弱者を食い物にします。そこまで…社会が日本人を追い込んだのです。「就職氷河期」世代の多くは「パラサイト族」でしょう。親の庇護を受けて…独立が出来ないのです。ある意味で「甘えの人生」です。

そもそも…この発端は何処に「端」を発したのでしょう。

カタルは今でも「ライブドア」はアウトで…「IHI」や「東芝」がセーフの理由が分かりません。村社会論は「はみ出し者」には容赦ないですが、仲間は擁護します。まぁ多少のお手盛りは、良いのでしょう。

バブル期の少し前…「リクルート事件」が起きます。そもそも…その原点である不動産価格の上昇は、いったい…誰が、そのような外部環境を作ったのでしょう。舞台となったのは「リクルートコスモス」株の賄賂認定です。でも、株って…必ず、儲かるものですか? 何故、それが事件の対象認定になるのでしょう。

江副さんは優秀な方でしたが、少し背伸びをして…脇に「はみ出した」のでしょう。

このような事を考えて行くと…終戦から一昨日に紹介した特攻崩れの城山が生きた人生を描いた、花村萬月の「ワルツ」が舞台となる…戦後のゴタゴタした時代を頑張った人たちが、今の日本の基礎を築きました。

ダイエーの中内さんの部隊は、ほぼ…全滅です。戦友の仲間はみんな死んでいきます。この舞台を描いた城山三郎の「価格破壊」はダイエーの中内さんが主人公と言われています。薬屋が、「村社会構造に挑んで」…安売りを続ける執念です。

この舞台も村の秩序を乱した事例です。でも中内さんは犯罪者になっていませんが、リクルートの江副さんも、ライブドアの堀江さんも「有罪認定」です。「大可裁き」をみせるユトリが、彼らにも消えたのでしょう。

そもそも…「Japan as Number One」は書かれた1979年で、実際は1980年代初めですが…その時に「プラザ合意」に至る前に、政策方針を大転換すべきだったのです。

それなのに…小手先の弥縫策を連発して困難を乗り切ろうと…村論理の延命を図った結果、プラザ合意からのバブル発生、そうしてバブルの崩壊と言う「失政」を招きます。

地検や最高裁は非常に優秀な方々ですから…通常なら間違うはずはありません。しかし彼らが選択した道は、グローバル論理から大きく外れた「村社会論の維持」です。「和を以て貴しとなす」と言う強要を、われわれ…日本人に押し付けています。

しかし…時代は「インターネット」時代です。日経新聞やNHKだけが情報手段だった時代とは違いますから…いくら情報をコントロールしようとしても世間は騙せません。

最高裁のなかにも…地検のなかにも…色んな意見があるのでしょう。あまりに理不尽な強要は、世間が…いや世界が認めないでしょう。仲間内の日経新聞も、流石に35年もの失われた時代が継続すると…おかしいと思うから、冒頭のような記事が生まれるのでしょう。基本は、われわれ日本人が「どの世界」を選択するかです。

地検も馬鹿ではないから…「観測気球」(アドバルーン報道)を打ち上げて、世間の反応を探ります。だからメディアを使って情報を「リーク」して、世相を誘導するのです。こんな事は常識ですよ。

たぶん…皆さんは知り合いにエリートのキャリアが居ないから分からないのでしょうが、カタルの人生は様々な道を歩み…日比谷公園前の彼が局長時代か…その上かな? その時に省庁を案内してもらいました。立派な部屋でしたね。自分の部屋で会議が出来て…ネットで他の所とも会議が出来ます。その彼を通じてメディアの関係を「ある程度」は知っていますから…報道が、どんな過程を経て…世に出るか? 

外務省の情報漏洩の舞台を描いた…そうだ、山崎豊子が描いた「運命の人」はその話ですね。主人公は、毎日新聞社の西山さんだと言います。小説ですから脚色もあるでしょうが、真実でしょう。これはリークとは違うかな? まぁ…何処まで「作為的に」踊らされているか? 真実は分かりません。当事者も分からないものです。

あまり脇に逸れると、本質が「霞み」ますから…戻しましょう。

基本は、国際社会から認められないと駄目なのです。何故、地理的に有利で、治安も安定している筈の東京が、アジアの「国際金融都市」の機能を果たせないか? 香港は凋落し…シンガポールは賑わっています。われわれ日本人が覚悟を決めて…行動しなくてはなりません。

何故…「デンソー」を取り上げたか? 

内部留保を取り崩し…トヨタグループの村社会論の中で、異端に見えます。そのトヨタもダイハツなど…情報操作が及びません。インターネット時代は「本物が活躍する」時代でしょう。弥縫策で延命を図る東芝、本当に日本に必要な企業なのでしょうか? 

その東芝は今頃…上場廃止になってから「ROS10%以上を目指す」ですって…「臍が茶を沸かす」とは、この事です。日立のように…日立でも遅いのですが、もっと早くに…1980年代前半に…「強靭な筋肉質の道」を歩むべきだったのでしょう。

中国への資金流入の推移

今、中国は日本が嘗て選択した「プラザ合意」への道を辿っています。その結果、世界からの資金は、どんどん…枯渇しています。その様子がデータから分かります。地検のゴーン逮捕や、東京機械の最高裁の判決など…カタルが危惧する村社会論の強要です。

日本の時価総額上位10位

でも東証は、ようやく「PBR改革」です。世界基準になるなら、やがて東証も国際金融の舞台に仲間入りになります。そうすると…本日も報道されている「10兆円クラブ」入りの企業は、どんどん…増えるのでしょう。目指せ!世界基準です。

米国の時価総額上位10位

アップルの420兆円は別格でも、せめてM7の最低ライン、「メタ」の100兆円台の時価総額企業の誕生を目指しましょう。それは、「我々の選択」に掛かっているのでしょう。本物世界を目指したいものです。

明日はランキングの話をして、反省は年内に終えて…新春は「希望溢れる」話を展開しようと思っています。また…明日。



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