えらそうに…何が「骨太の税改革 逃げるな」だ! 日経新聞の税制批判を見て、思わず…新聞の軽減税率適用を思い出しました。何故、新聞に軽減税率が適用されるのでしょう。確かに新聞は購読者が減少傾向で苦しい台所でしょう。しかし大義を貫けない経営に税を語る資格があるのか…と思います。大手町にある日経新聞本社ビルを売却して郊外に移転しても…軽減税率を受けるべきではないと思っています。新聞社も統廃合すべきでしょう。日経はフィナンシャルタイムズを買収しましたからね。
…と偉そうに他人批判をできる立場にないカタル君、アノマリーの年末年始高に賭け、ハローウィンから取り組んできましたが、散々の結果です。故にこんな風に原稿を書いていると…お前のせいで損をさせられたと文句を言われそうです。そこで弁明の為に此方のレポートを紹介します。 でも失敗は謙虚に反省しています。ごめんなさい。
結局、今年はあと2週間を残し…終わりを迎えます。昨晩のNY市場も安く…下値模索が継続しています。
本日の日経新聞には「安川電機」(6506)の話が載っています。此方のチャートです。カタルが昨年末から年始の急騰劇場をみて「やり過ぎだろう」とした懸念は、運悪く当たり…今年は一貫して調整と言う形で過ごしてきました。未だに…なかなか下値を確認できません。カタルは「進化論」を、春の時点で思い付き…ずっと述べています。
考えて行くと…この路線の復活がスマートコミュニティーの世界を創るのです。安川電機はファナックに次ぐロボット?の会社です。
人件費が高騰する中国は、兎に角、仲間内の競争に勝ち進化を成し遂げれば…政府の保護を受けられます。ファーウェイも国内の数多い通信企業のなかでは勝ち組です。製造2025の達成の為に資金面、技術面、全てにおいて政府の保護があります。政策面でも優遇されます。対抗する外資企業は国内企業優先の論理が働きます。米国は知的財産権の確立と共に…此処を批判して公正な競争を求めている訳です。日本以上に、その村意識と言うか…共産党内部意識と言うか…露骨さを前面に出します。
日本の場合、ゴーン事件をみても東京地検が立件し、一定の背景があります。その背景を拡大解釈して無理やりこじつけますね。昨日は、あおり運転の判例で、危険運転致死傷罪が適用され18年の刑が下されました。ファーウェイの猛CFOの逮捕もニュースの背景は分かりませんが、基本はイランに通信機器を輸出した過程の問題で、何かの虚偽を述べた事らしいのですが…そもそも米国のイラン制裁も、核開発の合意を一方的に破棄したことに端を発しています。
世の中の解釈は難しいですね。カタルは税務の特別調査官の査察を受け、追徴されました。その後遺症を今でも受けています。まだ借金の完済まで至っていません。今年は、ようやく…区民税の追徴分の支払いが終りました。でもまだ借金が残っています。この査察官の言い分も…人により、意見が分かれるのです。だから必ず国税庁などは地元の税務署に相談しろと言います。統一されたルールではなく…裁量権が働く分野です。
今回のゴーン事件も、たぶん…金融庁には、事前に相談をして適法に処理をしたのでしょう。でも東京地検から、これは違う…と新しい判断が下されたのでしょう。日本も難しい国です。でもこんな事は良くあることです。カタルがいくら税務署員に説明しても…駄目なものは駄目、経費認定を受けられず…所得に加算され課税されます。
株取引もそうです。ある日、解説が変わるのです。これまでは債券の金利安が好材料だったのに…、突然に逆に金利安が悪材料になる時もあります。同じ現象なのに…解釈が変化します。面倒な世界です。企業業績がいくら良くても…駄目のレッテルを貼られることもあります。
冒頭に紹介したように…今年は「あちゃちゃ」…の繰り返しでした。カタルの場合、順調に前半を乗り越え、セルインメイと述べている時に運用をやめれば…今年も年間目標をクリアしていたのです。しかしアル中ならぬ、株中のカタル君、根は株屋で手数料が商売ですから、毎日、売り買いを繰り返さないと気が休まらない性分ですから…無駄だと分かっていても、積極果敢に挑戦を続けていました。でも東邦チタンの1300円割れを見て…今年の目標を諦め…敗北宣言に至りました。
この5月と…ハワイに行く前の…9月のまやかしの連騰相場でも、目標達成のチャンスがあったのです。でも5月と9月の二度の山を上手く利用できず…今年は終わりを迎えます。
進化論の話を出来るような相場がやってくると良いのですが…カタルの場合は、安川ではなく5G関連の古河電工と半導体のスーパーサイクル論のSUMCOを進化論銘柄として採用していますが、この安川も参考に掲げています。このグループの底入れが、次の相場の始まりだからです。
これと同時に…日本の場合、名目時代の確立が、基本路線のテーマとして流れています。日銀は依然…量的緩和を実施しています。国債は最近外国人の資金移動に遭い、なかなか買えないようですが…ETFの購入は6兆円を超えたと言われています。12月は既に6回も出動しています。11月は7回、10月は12回でした。
アップル株を見れば分かりますが…10月からFAANG株は急落しています。でもそう悲観することもないと思っています。何故なら、同じ馬鹿株価のテスラは高値ボックスを抜け始めています。カタルはこの株の動向に注目しています。次は先駆して下げたフェイスブックです。2度目の自社株買い発表が効いているのでしょう。
最近は、過度に米中貿易摩擦を懸念して売り叩いているように感じています。年が変わるとこの反省機運が生まれるのだろうと考えています。昨日は日銀短観が発表されました。この資料は、アンケート調査ですから、経済指標の中でもタイムリーな先行指数です。米国のISMと同じです。メディアは、よく景況感を見る為に使っており、先行き不安があるから、どうのこうの…と述べています。その様子が此方です。既にイザナギ景気を超え、まもなく戦後最長の記録に並びます。その様子を自分の目で見ましょう。
カタルがここに来て東芝に注目しているのは…何も、自社株買いだけではありません。過去、経団連の会長を輩出する名門企業の凋落から復活が、日本経済の再生にダブって見えるのです。もし…東芝がROE経営に邁進して、その成果を見事に達成できるなら、躊躇っている企業経営者の背中を、力強く推す起爆剤になると考えているからです。銀行家のCEOの車谷さんの第一段階は、株主還元と言う面で…合格点です。7000億円の自社株買いと配当などを、直ぐに決めました。この姿勢が良いですね。背水の陣を引いています。
ROEのデュポン図式を考えれば分かりますが、世界の株式投資基準は、この数字の変化率に注目が集まっています。村論理は、利益率に低い分野まで…雇用を優先して確保しようと足掻いています。でも時代は変化しています。
カタルはトヨタの300万台の生産体制維持に反対しています。その為に貿易摩擦問題が起き、あらぬ負担を強いられています。車が経済を支えていた時代は、もう昔の時代です。その為に国民は、必要かどうか分からない、軍事費の拡大も含め…負担をしています。
日銀短観も製造業ばかりが注目を集めますが…経済のパイは、製造業よりサービス業の方が、ずっとウェイトは高いのです。だから非製造業を見るべきでしょう。米国も同じです。ISMも非製造業を中心に見るべきだと思っています。
最後に何故、カタルが来年は元号改正から、新しい時代の幕が開けると考えているか?
東芝の変貌が、何故、重要なのか? その様子を表す資料があります。同じく日銀短観ですが…売上高経常利益率が最近は大きく改善し始めています。つまり儲けに拘る傾向が出始めています。ヤマト運輸事件や土曜日の配送をやめる郵便など…過剰な安心・安全神話が崩れ、効率が重視され始めているのです。だから危機を迎えた東芝にチャンスがあります。
仮に東芝が見事に復活すると…経団連の会長を数多く輩出した企業なので、他の企業への影響度が非常に強く…一気に日本は効率的な社会に転換すると考えています。
良いですか…目先の株価動向も重要ですが、株価に心が揺れる前に…正しい現状を観ることも大切でしょう。この売上高経常利益率のグラフは、日銀の緩和姿勢と共に、名目時代の確立が確かな足取りとして確認出来る相場がやって来るものを示しているのでしょう。カタルは、「未来を語る」のなのです。来年は、きっと良い相場が始まりますね。楽しみです。