この時期のチャートを見ると…多くは200日移動平均線を乗り越えられず、お辞儀をするパターンです。 ずいぶん…頑張っていた(抵抗)SIMCOなども、その事例のひとつでしょう。今は買い場かも知れないし…さらに下落するかも知れません。そんな分岐点です。
通常は村田製作の様なパターンになるのが、一般的なのです。ここではカタルが観察して二つの銘柄を観て…チャートの形の意味を考えてみたいのです。
実は…一般的に報じられてないようですが「エヌビディア」(NVDA=米国のゲーム(AI)が主体の半導体の会社)が、好決算だったのに「材料出尽くし」で…2日前かな? 株価が下げました。 昨晩は、それを「撥ね退け」株価が上がったので…この杞憂は、既に心配ないのですが…、その時、同時に…台湾の株価指数も大きく下がったのです。
今の市場は、株価が異常に強いので…実態経済と遊離していると言われています。でも金融相場(景気が悪い為に、金融・財政政策が先行する相場)の場合は、いつも…期待度が先行するので、このような意見対立は当たり前なのです。株価の未来に対し…意見対立が際立っています。株価が大統領選を控え、調整する…とする保守的な観方が、識者の一般的な考え方です。
だからテスラの株価は高過ぎると言う「大合唱」が背景に存在します。このような慎重論ばかりが、メディアの一般的な相場解説です。でもカタルは実践派ですから、MAGA相場論から時代が加速する新展開を考えています。この考え方は非常に珍しい…異端児の考え方です。
どうも…半導体業界に「地殻変動」が生まれている様なのです。この話は重要なのですが…本日は論点が違うので、「サワリ」だけにします。この理由は中国が自前の半導体生産に力を入れている事に起因するのでしょう。 だからエレクトロンなど…レーザーテックもそうですが、このようなコロナ禍でも、株価はまったく影響を受けなかったのです。
この話は、サワリだけでお終いです。中途半端ですが、「重要なパーツ」なので…自分で、独自に背景を調べると良いですね。本日のチャート論に話を戻します。
今回、カタルの会員レポートは、チャート論から見た株式教室を展開しています。一般読者にも、是非、基本的な事なので、その考え方の一端を学んで欲しいのです。
カタルは最も基本的な「移動平均線」と「株価」の関係を解説しています。かい離調整の話を、良くレポートで解説しています。かい離(乖離)とは、移動平均線と株価の「離れ度合い」の問題です。移動平均線の意味は、市場参加者の平均的な買い値だと思って良いですね。特に…重要なのは200日移動平均線の「傾き」です。200日移動平均線は、その株を持っている人の平均買値だと思っていいのでしょう。
例えば…ロコンドの200日移動平均線は1258円現在です。(8月21日現在)つまり…一度も乖離調整を経ずに株価は上げ続けていますから、何処かで…乖離調整を経ないと駄目です。でもそれ以上に買いたい種族が多いので…株価はジリジリ上がり続けています。ひょっとすれば…此処から、一気に株価が飛ぶかもしれないし、逆に、何かがあると株価はあっという間に半値になります。
現在の株価は3425円ですから、移動平均線から乖離度合いは2.72倍です。こんなかい離は非常に珍しいのです。注目されるケースですよ。
あまり…記憶にないほどの事例です。カタルの手掛けた銘柄で、大成功を収めたケースで株価が10倍になったVテクも、こんなに乖離が開くことはなかったと思います。せいぜい2倍程度でしょう。通常は株価が下がって、一度は、かい離調整を入れるのが一般的です。だから…異常に強い「ITバブル」のような現象なのかもしれません。
あの時は、髙いと思って売ったソフトバンクの1万円が、半年足らずで198000になりました。そこから20倍です。株なんか…常識では分からないものです。
一応、カタルは、目先は4000円の目標株価と述べています。今は、もう半分が過ぎましたから…来期予測の売上高の5倍とすると…前期85億から来期は100億円~110億円の観測ですから…時価総額が500~550億円だから、PSR5倍を基準にすると…目標株価は4367円から4803円になります。こんなのは…当たりませんよ。一応、目標を掲げただけの話。
此処は、ロコンドの話ではないので、「乖離」の意味を解説する過程で、ロコンドを登場させたのです。つまり200日の移動平均線1258円と現在株価3425円の開き2.72倍と言うのは、非常に大きな「かい離」度合いと言えます。
チャートも、いろんなものが解説されています。一目均衡表、RCIやRSI、MACDなど…カギ足もありますし…先人たちは、現在の株価の動きから、未来図を読み解こうと努力をしたのです。
基本的に株価が上がると…人気が高まります。要するに…市場人気を、如何に、惹きつけられるか?
多くの市場参加者は、人気株に関心が集まり、ワイワイガヤガヤ言います。人気株がたくさん生まれると…市場が活況になります。売買代金はだんだん膨らんでいきます。
昔のバブル期は、億単位の注文は、当たり前だったのです。今は、ずいぶん小粒になりました。これは長引く清貧思想の「失われた時代」の為です。いまでも日経新聞は、清貧思想を述べ続けています。昔は違ったのですよ。地価は下がらない…と言い、馬鹿な事に…三菱地所の含み資産価値を、一面で採り上げて…バブルを加速させたのです。そうしてQレシオなるものを生み出して、その高騰する株価を正当化させて、バブルを更に煽った新聞社です。
その反省が、きっと、あるのでしょう。だから、もう清貧思想は必要ないのに…今でも馬鹿の一つ覚えで、日本のミスリードを続けています。馬鹿新聞社です。
金融庁より、性質が悪いですね。だって日本の経営者は、みんな日経新聞を読んで洗脳されているのです。如何に教育が大切か分かります。でも「流動性の罠」も、そろそろ現実対応の変化をし始めています。
税金対策とは言え…ニチイ学館はMBOを実施、伊藤忠はファミマを傘下に入れる為にTOBを実施、昨日は日本ペイントと…資本論理の対立が、至る所で起っています。これは時代対応をせざる得ない現象です。ようやく…日本も鎖国制度から、一歩、踏み出した現象でしょう。
おそらく…今回のコロナ禍で、一気に時代が加速するのでしょう。それで面白いチャートが出ているのです。先ほどの話に戻します。
SUMCOのように200日線を綺麗にクリアできずに、株価はお辞儀しています。つまり…利食い出来る人より、損切りの人が、潜在的に多く居ると言う事でしょう。200日線より株価が下値に位置すると言う事は…その株を売ると…損をする水準だと言う事です。つまり人気がないと言う事です。
だから目先の株式投資、6か月以内に買って売ることを前提にする場合は、200日線を超える株の売り買いをしなくてはなりません。株式投資の基本は、安い株価を買って、高い株価で売ることですが…「株価位置」が低い株を買うと言う事は、リスクは軽減されますが、逆に時間が掛かると言う事です。
何故、カタルがユビキタスに注目して、この株が上がると…全体の株も、名目時代入りを確認できると述べているか?
ユビキタスの株価は、市場動向を見る上で…重要なパーツの一つなのです。
何故か? 未来図に沿った株です。ユビキタスは創業以来、ずっとIoTを主眼に取り組んできました。しかも製造業とは違い、ソフトを組み込む会社です。ソフトの原価は、人間の頭の中身です。つまり究極の「付加価値」なのです。粗利が非常に高いと言う事です。
製造業は、例えば…自動車にしましょうか。部品の数は、5万点とも10万点とも言われています。鉄が主な素材でしょうが…鉄鋼を鋳型に入れ、加工して部品を作ります。その部品を組み立てて車を完成させます。
通常、製造業の売上高営業利益率は5%程度のものです。せいぜい頑張って10%程度なのです。でもアップルは、今、人気ゲームのフォートナイトを運営するエピッックゲームから訴えられています。30%もの手数料を搾取するのは、おかしいと提訴されています。30%ですよ。これが今の世界基準です。
カタルは、既に物を作って儲ける時代ではないと述べている所以です。
だからユビキタスなどの組み込みソフトの価値は。もっと高い時代になる可能性があります。それを先駆する大相場に発展する仮説を基に、相場論を述べているのです。
このヒントはARM社のソフト利用料金を4倍にすると言う記事を観ての発想です。実は介護の「ツクイ」の相場は。「ニチイ学館」のMBOが相場を考える「切っ掛け」になっています。似た発想です。
ARM社は、どの携帯電話にも組み込まれているソフトを提供するイギリスの会社です。最近では、世界NO1に輝いた日本のスパコン「富岳」の半導体は、このATM社の応用だと言います。アップルの新CPUもそうです。ARM社は世界最先端のソフトを生み出す会社です。その会社の価値は、もっと高い評価であって良いと言う発想です。このARM社を先ほど述べたエヌビディアが、ソフトバンクから買収するとも…噂されています。
何故、ユビキタスに注目して、相場論を練っているか? それなりの背景があるのです。それに惹かれる理由は、やはりチャートでしょう。過去に人気化した時の相場…そうしてこの10年間の値動きです。そのユビキタスは再来年、上場以来、初めて…利益を計上することが、既に決まっています。少し…早いかも知れませんが、コロナ禍で時代の進展が早くなっている時代だからこそ…今回、このまま大相場になる可能性を、カタルは頭の中で描いているのです。そうなるとは…言っていませんよ。あくまで可能性の話しです。
多くの銘柄が200日線の壁を乗り越えらずいる環境の中で、二段上げに入るユビキタスの相場は、他社に先駆して動いているのです。
だから…たぶん、こんなに惹かれているのでしょう。ここからです。此処までは飛行機が空港から離陸するまでの滑走路を、走っているイメージです。ここから本当に…空高く、離陸できるかどうか…。通常、多くの銘柄が200日線をクリアできずに沈んでいるのに…このユビキタスは、既に2段上げに突入している訳です。
自動車関連ですから当然決算は悪く、先週は洗礼を受けています。この4週間、その洗礼を受けて立ち上がって来たのです。
昨年4月に付けた998円を抜けると…名目上、新しい相場展開に突入します。ここから一気に立ち上がるのです。
1000円で買った株価が2000円、3000円、そうして新高値の4000円を付けることで、他に続く多くの銘柄が、ユビキタスが付けた道の後を、歩めるようになるのです。
ユビキタスは、相場論の「ラッセル組」なのです。たぶん、そんな考えがカタルの頭にあるので、高値になったユビキタスも、買い続けているのでしょう。
まだ、たった2倍です。ここからです。そうでないと人気株になれず…市場人気を得られません。 200日線から乖離して、ドンドン上値を駆け上がると…他の株が、我も、我も…とユビキタスに続き、人気になり…やがて市場は活況場面になります。今はその「ハシリ」なのでしょう。
これから会員レポートを書きますから、たぶん…アップは深夜になりますから、会員の方は明日にでもお読みください。