市場リスク

この所…サッパリ理解できない現象がいくつかあるので、カタル自身の相場概念が間違っている可能性があり、その知識補強の為に、いくつかの勉強をしていました。馬鹿は何度も繰り返してやらないと…なかなか自分のものになりません。

東大法科が羨ましいですね。彼らは一度、インプットされれば、先ず、忘れることがありません。能力の差は、どの業界でも歴然としています。カタルの中学生の頃、秀才と呼ばれていた友達がいましたが…東大には入れませんでした。カタルの高校からは毎年、入学者がいましたが、一人か二人程度の話しでした。やはり東京は田舎とレベルが違うのでしょう。

でも東京に出てきて、東大卒の人と何人も会いましたが…厚生労働省の彼は事務次官レースに乗りましたが…最後に敗れました。事務次官に成れるかどうかは…やはり時の運なのでしょう。でも事務次官になっても前川さんのようになりますからね。難しいものです。

政策は未来の話であり、どちらが正しいか…実行してみないと分からない部分があります。株式取引も同じです。銘柄のランクにより…相場環境が合うかどうか。NPCは綺麗に立ち上がりましたが、東邦チタンは駄目でした。

相場のサイクルと全体相場のバランスがマッチしなかった為でしょう。金曜日にユビキタスがストップ高を付けました。実は狙っていたのですが、このタイミングとは…。900円割れになれば…と思っていました。まだ信用買い残は、重いように感じていました。

IoT時代に向け、QB・WiFiモジュールと言うのかな? あの日刊工業の数量見通しは少ないですね。世界中の監視カメラが何台あるか…。5G時代を迎え…冷蔵庫からエアコンまで需要は無限です。村田のWiFiモジュールは、億単位の出荷でしょう。でも単価は非常に安いのです。

ユビキタスのとの出会いは2010年の春です。だから、もう8年も観察しており実際に1000株だけですが保持し続けています。たぶん買値は800円台でしょう。株主総会案内が来ていました。でも買収で黒字化を達成しましたが…なかなかカタルの狙い通りになっていないから、もう8年も観察を続けている訳です。ケネディクスは5年ですから可愛いものです。

まぁ、与太は兎も角…。本日のテーマは米国の利上げが、再び3回から4回説に傾き始めています。一度は、消えかかっていましたが…再び復活しています。その債券のフラット化の話です。つまり10年債と2年債の利鞘が縮小して、「逆イールド」現象と呼ばれるマイナス圏に入ることがあるのです。

それが今の株式市場のテーマです。その様子をグラフ化しましたからご覧ください。何故、これほど…この話題が重要視されるかどうか…と言われれば、過去の歴史でしょう。

米国金利と株価推移

リーマンショックの時とITバブルの時の2度とも、10年債と2年債の逆イールド現象が生まれた後に株価が調整入りしました。たぶん、ボルガールールなどの金融規制が効いていますから、調整入りしても…Aのパターンではなく、今回はBのパターンだと思われます。

しかし、それ以前はcの時もそうですが、株価は殆ど下げていません。2年もの国債の利回り変化が重要な要素のようですが…下降変化のポイントの後で株価が下がるケースが多いようですが…昔は、相関関係がありませんでした。近年は連動性があるように思われます。

でも今は、謎が多いのです。金曜日の原稿に「ミッシングワーカー」の事を書きましたが、日本同様に、米国でも失業率が低下して景気が良いのに…なかなかインフレ率が高まらないのです。この鍵の一つが、隠れ失業者(ミッシングワーカー)の存在だと言われています。実際の失業率は、もっと高いと言う仮説の要因です。

近年は失業率などの数字より、賃金の上昇率を重視しています。昔は違いましたが、前FRB議長のイエレンさんの功績です。彼女が労働問題の専門家で…賃金の上昇率を金融政策に取り入れました。バーナンキ元FRB議長時代、「テーパリング癇癪」と言う形で市場は反応しました。彼は、賃金の推移を見落としていたのでしょう。あのタイミングは明らかに早すぎたのでしょう。

カタルは、まだ疑っています。ダリオ時間(オーバーキル)ですね。基本的に金融機関の株価が低迷しています。JPモルガンは完全復活を遂げていますが、シティーバンクやバンカメなどは、未だにリーマンショック前の株価に戻っていません。

つまり金融機関の体力が弱いのです。ドイツ銀行をワザワザ持ち出すまでもないでしょう。FRBのストレステストの落第組です。イタリア国債も、ドイツ国債とのスプレッドが拡大しています。

でもECBはテーパリングを実行すると言われています。カタルはボルガールールなどのBIS規制が、そもそも問題なのだろうと考えています。トランプ政権になり、先日、下位行の規制は緩められましたが…依然、FRBは強硬姿勢のままです。

カタルは金融規制が、先ほどのミッシングワーカー問題の代わりではないか…とも考えています。日本は既に「流動性の罠」に陥り5年です。しかしケネディクス株は、なかなか上がりません。誰も…未来の資産価格の上昇を信じてないのです。毎年2割程度、上昇を続けていても…ケネディクスの宮島さんも、なかなか積極展開に踏み切りませんでした。

サンフロンティアやレーサムなど…積極組の市場評価も低いままです。だからこの段階で米国が4回も利上げするのは、間違っていると考えています。3回でも…多いんじゃないかと思っている程です。カタルは「ダリオ時間」を畏れています。つまりソニーさえ…株価が綺麗に立ち上がらないと…思っている訳です。

だから市場が、その事に気付くまで…株価は横這いを続け、ゲリラ戦の戦いを余儀なくされると思っている訳です。此処に来て、「NPC」と言う比較的小さな銘柄が選択されました。でも貸借銘柄です。同時にユビキタスが求められたのは小型現物株です。東邦チタンはNPCより、遙かに大きいので脱落しました。つまり…日経平均株価は、どうにか…22750円を維持していますが、実際の相場はかなり弱いと考えています。

僕らは小野薬などで、「春の乱」を無事に乗り越え…此処に来てNPCなどの成功で、ゲリラ戦を戦っています。でも東邦チタンは空振りでした。

でもカタルは、なかなか東邦チタンを諦める気持ちになれません。村田は新工場と言うか新しい棟を建てるとか…。つまりMLCC(積層セラミックコンデンサ)は絶好調なのです。此処に来てチタン鉱石の値上げで価格転嫁できないとの観測から株価は売られましたが…やはり市場の動きは間違っていると思うのです。でも需給バランスは完全に崩れていることは事実です。それに社名から…一般の人は、チタンばかり気にしますからね。

株式投資は…なかなか奥が深いでしょう。市場リスクが、個別株リスクを上回る事もあり…両社のバランスが銘柄選別に影響を与えるのです。ソニーのような大型株がガンガン上値を取れる相場ではないと思っているのです。ソニーをやれるなら…三菱UFJは700円を割れない筈です。全体のボリュームが足りないから、株価を維持できない訳です。

その背景は債券のフラット化に絡み、ダリオ時間の復活も疑われているのです。果たしてパウエルは、適任者かどうか…難しい局面ですからね。カタルも判断が付かないから、ポジションを落とし、資金を引き揚げている訳です。たぶん、夏越えの秋ごろまでゲリラ戦でしょう。一般人が、株をやっても…人気株でも綺麗に立ち上がらない可能性があり…どちらかと言えば…「カラ売り」に分がある相場かも知れません。

ユビキタスは、そんな中で生まれました。2010年の時もそうでした。兎に角、何をやっても駄目で…上がる株がなかった時代で、生まれた相場だったのです。今回はどうなるか…分かりませんが…相場と言うのは、市場全体のマインドに個別銘柄も左右されます。

だから当面は「ゲリラ戦」の相場だと考えています。それでは…また明日。

明日は午前中に用事があり、アップが遅れるのでしょう。ご了承ください。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2019.07.27

    真の情報
2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
株式投資関連の本