循環買い物色がやって来た

予想通り…「S&P500」は2022年初めに付けた4818の高値を抜いて、「NYダウ」に続き新高値に躍り出ました。次は「ナスダック」指数の順番でしょう。ナスダック指数の高値は16212です。あと僅か…です。この3つの指数が2022年から2023年の高値を超えて「インフレを抑えた金利高の場面」が終わることになります。


「S&P500」( ^GSPC)の日足推移

新時代の到来です。この株高を支えているのは「ソフトランディング」観測です。しかし…まだ債券市場は「逆イールド状態」です。

米国の国債利回りとスプレッドの推移

このチャートを観ると分かりますが…カタルが昨年9月から「謎の金利上昇」に苦しんで株式投資の成績不振が続きました。このグラフでは「緑のライン」です。10月末まで10年債の利回りは上昇を続けています。そうして…11月に入ると雇用統計値を受け、市場は「間違いに気づく」と言うか…金利高を修正させます。

この過程で…株式は11月、12月と爆上がりを示して、高値を目指しますが…流石に、年初になると、「行き過ぎた金利低下期待」が修正されている様子が分かります。この動きは慌てた投資家が債券に資金をシフトさせ過ぎたのでしょう。正しい行動ですが、あまりに急激な資金移動でした。行き過ぎた…金利低下期待です。その修正が始まっています。

本来は10年債より、2年債の利回り低下が進む筈です。そうして、この両者の「スプレッド」(利回り差)は、逆イールド状態から順イールド状態に移行する筈です。つまり2年債の利回りが10年債を下回るのです。通常、普通の経済の場合は、期間の長い債券の金利が高いのです。

あまりに長い「逆イールド」状態です。この意味は、急激に上昇した「金利高の副作用」から、「景気後退を懸念」しています。過去、このような状態からリセッション(景気後退期)が見られずに、立ち直ったケースは、非常に「稀」なのです。このスプレッドがプラス圏に向かう場面が、いつ来るのか? 3月か…それとも6月か…。この時間軸の読みの中で実際の株式相場は動いています。

最近の経済統計は「消費活動」が活発で、本来なら「落ちるはず」の経済活動が、なかなか落ちません。実際にはインフレを「賃上げ」で吸収して、実施賃金はプラス圏なのです。この意味は、インフレを克服する水準の賃上げが出来ているのです。すごいことなのです。

「エヌビディア」(NVDA)の 日足推移

米国のGDP成長率も高く推移し…AI革命の効率化が進展している可能性があります。だから今回のTSMCの業績発表を受けて「エヌビディア」(NVDA)の株価が、高値を元気よく…更新しているのです。両社は「ウィン・ウィン」の関係です。

それにしてもTSMCの「利益率の高さ」に驚きます。売り上げは4.5%減の2兆1617億台湾ドルで…14年ぶりの減収だそうです。しかし利益も17.5%減なのですが8384億台湾ドルの利益だと言います。実に…「38.7%の利益」なのです。つまり…受託生産にも拘らず、競争相手が存在しないレベルの技術力を誇っているのでしょう。日本企業と比較をしましょう。5%や10%ではないのです。4割近い利益ですよ。カタルが村社会の「総資産経営」を批判する理由が分かると思います。

この決算を受けて…米国では「半導体」株が一斉に上がり…日本株にも波及していました。ザッリクですが…今の外部環境の「好転ぶり」を解説しました。このような関係が、頭の中に入っている人と、確り…「理解できてない人」の差は大きいのです。カタルはかなり丁寧に分かりやすく皆さんに市場動向を伝えています。

半導体は過剰な在庫調整は完了し…新時代に向かっています。AI革命の広がりは、工作機械からロボット市場へも広がります。目先は中国受注の落ち込みで…業績の低迷が続く「ファナック」(6954)を買う投資家が居る訳です。もう直ぐ…「テスラ」(TSLA)の評価も変わるときが来ます。まぁ先の話は、紙面の無駄ですね。

このようなソフトランディングから、相場は新時代に向かう可能性を示唆しているのです。

「エヌビディア」(NVDA)の株価が、何処まで伸びるか…分かりませんが、M7の力は侮れません。 昨晩のNY市場も「エヌビディア」ばかりでなく…「アプライド・マテリアルズ」(AMAT)、「 アドバンスト・マイクロ・デバイセズ」(AMD)などは、人気を集めていました。

さて…世界情勢は兎も角、日本市場も「名目時代」の確立に、欠かせない現象である…「循環買い物色」が金曜日には見られました。

「アドバンテスト」(6857)の 日足推移

そうです。5月の指数相場の立役者の一人の「アドバンテスト」(6857)の新高値更新です。この後…カタルが気にしている「ルネサスエレク」(6723)が、同じように5月の高値を更新するかどうか…注目されます。循環買い物色は「名目時代の証し」の一つです。

「ルネサスエレク」(6723) の日足推移

カタルは、この時を35年間も…じっと待っていました。

空売りをせずに「買い」だけしか…しない名目時代投資です。雪だるま投資への移行を試みているのも…その時代が来たと思っています。昨年は、薄利多売買路線から、何度も雪だるまに移行しようとして、そうして…失敗をしました。

カタルは、皆さんに「事前告知」をしているのです。これだけ丁寧に解説を続けていますから、後は仮に、カタルの読者のなかで、株で損をする人が居るとすれば…それはカタルの問題ではなく、自分自身の問題です。

カタルはどんな相場でも…昨年は、本当にマイナスを覚悟していましたがトントンで取引を終えています。実績は、マズマズの水準です。褒められたものではありませんが、「事前告知」をして、その通りの運用をしているのです。この過程で「あちら側」に行けるなら…このレポート屋稼業も、卒業式を迎えます。もう68歳ですからね。いい加減に…「金儲け」なんか、意味のない作業になります。貯めるより…使う方が、よほど…難しいのでしょう。

どうしても株価が上がる過程では…「手替わり」の時間が必要です。

バフェットのような人間は、そう存在しません。日本株高は「日銀のETFの整理」が終わっても、まだまだ…株価は上昇を続けます。そのような…「歴史的な環境」なのですよ。どんなに頑張っても、借金だけが増える「実質成長」と言うバカな実験をした国です。

「野村証券」(8604)の 日足推移

その日本が、「新NISA」に東証の「PBR改革」、そうして半導体産業を始め、未来産業に補助金をばら撒いています。各地で…「貨幣乗数効果」の現象が、確認できます。富が、富を生む資産効果の「雄」である「野村証券」の株だけを買っておくだけで…晩年の老後は万全です。

お祖母ちゃんが入っている老人ホームはSOMPOケアですから、一般的には上位の部類の施設でしょう。一時金が800万円で、月に30万円が掛かります。この費用は、毎年、上がり続けます。30年なら1億円を超えますが…物価が、年率で5%ずつ上昇すると…2億3918万円に膨らみます。だから…かなりのお金が老後も必要です。

我々…年金族は、働く若者に敵いませんが…その分、今まで生きて来た知識と言うか、知恵を活用して「豊かな老後」を送れるのです。今の読者の皆さんが、どう考えるか? 

簡単ですね。1億円の現金をそのまま…預金するのではなく、野村証券株を買って、配当を貰い…「ノホホン」…としているだけで良いのです。そのうち株価は2000円、3000円と向かうでしょう。何しろ…時代は「資産投資」の時代に変化します。

博打なら「ジェイドG」なのでしょう。彼は年率16%の世界に生きています。ですから年率で5%の物価上昇では、最終的に2億3918万円になるのですが、彼に運用を任せれば…このお金が天文学的な数字の19億円を超えるのです。「潜在成長力」の意味を理解するかどうか…。株式投資と言うのは、本来は「楽しい」ものなのです。また…あした。

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