時代の風を受けて…

長かった実質経済からの「脱却相場」が始まっています。日銀が量的緩和を止める準備として「YCCの解除」を模索しています。基本的に「メディア」が大騒ぎするようなことは…心配ないと思っています。

「金利のある正常な姿」に戻るだけなのに…何故、「騒ぐ」必要があるのでしょう。

日経平均株価 の日足推移

皆さんも早く…新しい時代に「慣れた方」が良いと思っています。カタルは良く個別株で200日移動平均線の傾きの話をします。先ずは日経平均株価、それに遅れていますがTOPIXの株価指数を観てください。

TOPIX の日足推移

如何でしょうか? グラフを並べるとTOPIXと言う時価総額指数の動きが、日経平均株価に遅れて反応をしています。日経平均株価は値嵩株の影響を強く受けます。指数の構成や計算式が違うためですが、基本的には同じような動きになります。

昨晩も会員レポートを書いていましたが、大型株の動きが、かなり…良いのです。前も観ましたが…基本的に海外投資家動向が日本株の行方を左右しているように見えます。なかなかメディアが発表する資料は、見づらく…的確な診断が下せませんから、資料は自分で作りしかありません。なんと…2時間近くの作業時間です。

グラフを一つ作るのも経験をすれば良いですが、思うようなデータが集まらず、東証の資料は使い勝手が悪く…大変なのです。

海外投資家の売買動向の推移

この海外投資家動向は「財務省」のものです。エクセル表示になっており、使いやすいですね。このオレンジのラインが海外投資家から観た日本株の印象を表しています。2015年5月ころから一貫して…海外投資家は日本株を売り越しています。その様子が分かります。そうして昨年の3月半ば過ぎから…日本株の見直しを始めています。

如何でしょう。

裁定残と日経平均株価の推移

なかなか…裁定買い残のデータの古いものがなく…自分で時間を掛けて作成した期間の長いデータです。少し前は裁定買い残は4兆円を超えていたのです。

空売り比率の推移

今もヤフーの掲示板等を観ると、「過去の幻想」を抱いて…「空売り」をする人が多いように見えますが、風向きが変わったことを実感しないとなりません。200日の移動平均線は、右肩上がりになっており…株価も乖離を伴った株価上昇です。そんな環境でも「空売り比率」は39%なのだそうです。目先に「賭ける」なら分かりますが…基本姿勢として、「買い方針」で臨むべきでしょう。

カタルはチャート論も、皆さんより、ずっと…長けていると思っています。何しろ…苦労をしています。そうしてレポート屋を始めて…既に27年間も…毎日、原稿を書いているのです。カタルを超える水準の人間は、あまり居ない筈です。ただカタル自身が「貧乏人」の範疇ですから…やはり難しい領域(分野)なのでしょう。今も毎日、「試行錯誤」をして実験をしています。

でも時間軸の問題は、抱えていますが…カタルが、この株は上がると思った株は、大概はみんな上がっています。ただその時間軸が「ズレる」のです。

何故なのか?

カタルが決める訳ではなく…世間の流れが「到来する」のを「待つ」ことになります。その時間軸を適格に探るために、様々な売買手法を開発しています。「ブツブツ投資」なんか…ドル平均法の仲間ですが、優れた投資法です。仲間が開発したものです。

カタルは相場状況に合わせ…「薄利多売買」や「雪だるま投資」の戦略を開発しています。基本的に、株価は右肩下がりでも…利益をあげる方策が「薄利多売買」で、ようやく昨年の後半からでしょうが…「雪だるま投資」の戦略が生き始めています。まだ成果らしい…成果ではありません。ですが…「野村証券」や「ジェイドG」でその実験をやっています。

昨日の会員レポートでは「新NISA」に対する考え方も述べました。

基本戦略は、株価が2倍以上になる銘柄を選択して投資し…その株価が2倍になったら半分を売って、資金回収をします。残り半分は「売らない株」として…株を持ち続けます。でも何処かで売る場面があるかもしれませんが、基本は「売らない株」です。でも、また2倍になったら…また半分を売り…どんどん減らすやり方もありますね。

お金は使って「なんぼ」です。

カタルは「守銭奴」とは、違います。お金の使い方も派手と言うほどではありませんが、必要なお金は惜しみません。最近は残り少ない人生ですから…残された義務も、どんどん…減っていますから…お金なんか、あまり必要はないのです。ですが…まだ「若干の義理」を抱えています。どっちでも良いのですが、でもカタルの心情としては、何とか…その義理も返して…あの世に向かおうと思っています。出来る事なら、現世の借りは、後世に残したくありません。

カタルがいつも述べている「自殺の容認」を巡る…話題として昨日はTBSが取り上げていました。パーキンソン病を患い…死の選択をして「スイス」に行った事例などです。カタルは「死の選択」も認めるべきだと言う立場です。

それにしても…ここで思うのは、最近CMの降板が決まった成田悠輔さんの話題です。この発言は過去のもので…2021年12月に放送されたインターネットテレビ番組『ABEMA Prime』(ABEMA)に出演した際のものだそうです。

内容は…「成田氏は少子高齢化問題などをめぐる発言のなかで、『唯一の解決策はハッキリしていると思っていて。結局、高齢者の集団自決、集団切腹みたいなものではないか』などと発言。 さらに、『将来的にあり得る話としては、安楽死の解禁とか、安楽死の強制みたいな話も、議論に出てくると思うんですよね』などと笑みを浮かべながらコメントしました。

…との事だそうです。

何故、この程度の発言が、「問題視」されるのか…よく分からないのです。

ご丁寧に国会で採り上げられて…岸田さんは「極めて不適切な発言ではないかと感じている」と答弁をしたとか言われています。別に、個人の意見であり、いろんな問題提起があっても良いと思うのです。

議論の話しなのだから、その「論争」があっても良いんじゃないか…と、何故、岸田さんは答弁をしないのでしょう。この辺りが…安倍派の政治資金問題もそうですが、「対応力」がないと言うか…、何というか…。余程「ビートたけし」に作文させた方が良いですね。彼は上手いですよね。「切り返し」が長けています。

何故か…このような社会的な風潮が、カタルの「心に刺さる」のです。

「メルカリ」(4385)が、なかなか米国で認められずに、「赤字計上」を続けています。最近、米国では100円ショップの米国版の店「ダラーショップ」は1000店舗も閉鎖をすると発表されていました。

たぶん…実質経済成長を長く続けた日本の風潮と、名目成長時代を長く続けている米国と国民性が大きく違うのでしょう。もし米国ではなく…中国で、メルカリの商売をしていたら、逆に大幅な黒字になったんじゃ…ないかな?…と思っています。

このような時代感覚は、非常に大切です。昨日QRコードの決済の仕組みをアセアンに広げる試みは「大きなビジネスチャンス」を生みます。時代の風を取り入れた企業は、「勝ち組」になりますが…その時代の風に逆らって…生きる企業は2倍も3倍も大変な努力を強いられます。

同じことなのです。

カタルの時代が、ようやく…「34年ぶり」に始まったのでしょう。何度も、何度もこの実質時代の「34年間の悲哀」ぶりを綴って来ました。ようやく…始まったばかりの新しい時代です。


「ジェイドG」(3558)の 日足推移

「ジェイドG」のチャートと「さくらインター」でも、「エヌビディア」でも…なんでも良いのですが…チャートを比較すると分かります。野村証券も同じような形態を歩むのでしょう。基本的に「名目時代」が確立されたなら、この後の路線は、決まっているのです。チャートは「利食い売り」をこなしながら…だんだん株価上昇のスピードを上げて行きます。

「さくらインター」 (3778)の日足推移

それが一般常識なのです。

信じる者は救われるのです。よく言われますが、儲けると言う字は信じる者と書くのです。田中君を信じて、彼にお金を託せば…それで良いのです。簡単でしょう。「良い資質」を持っている経営者を、先ずは探すことです。「総還元性向」なんかも…参考になります。

「DMG森精機」 (6141)の日足推移

いくら儲けていても、たった1000億円程度で「お茶を濁す」トヨタは、折角のチャンスを棒に振る経営をしているように思います。しかし…昨日も会員レポートで書きましたが…時代を先取る経営をしている「DMG森精機」は、このようなチャートを示して…株価が上昇してます。この事を、カタルは昨年の2月11日の株式教室で述べていたのです。更に…そのNHKのレポートを紹介しています。

良いですか…時代の風を確り理解して、株式投資に臨みましょう。

名目時代が確立されるなら、不動産(三井不動産)、銀行(三菱UFJ)証券(野村証券)の相場は始まったばかりなのですね。この「3点セット」は「資産投資」が活発になると潤うセクターです。そうしてまもなく…400円前後の「別の銘柄」も上がる筈です。株式投資なんか…簡単なのです。あとは自分の力量に配慮をして無理をしない投資を心掛ける事でしょう。ノンビリやりましょうね。

また…明日。

会員の方は新しい原稿をアップしたのでお読みください。



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